○
野坂国務大臣 お答えをいたします。
先生から
お話がありましたように、四カ月前と今回とはほとんど変わっていないじゃないかと。それで、内容としてはいろいろと議論をしてまいりましたけれ
ども、本格的に行革は二月の十日にそろえて出すようにということでございましたから、そのとおり、私の考え方としては、その考え方で四カ月前とも変わらない、こういう考え方で行政改革と取り組んでまいりました。
お話をいただきましたように、規制緩和や地方分権、特殊法人の改革等が非常に問題でありますし、特に村山
内閣では、とりあえず、今各省庁の統合論が出ておりましたけれ
ども、特殊法人を当面進めていくべきだということについて話し合いがございましたので、その辺を中心に進めてまいりました。
特に、
国民の声を聞いて、いわゆる統合ということだけではなしに、その
公団それ自体の合理化というものも必要であろう、こういうふうに考えて、例えば
日本道路公団はそのまま残しますけれ
ども、内容的には、新たな人たちが入って
委員会を
設置して、いわゆる効率的な運営、そしてサービスの向上、こういう点について一つ一つ
検討してまいりたい、こういうふうに思っております。
本四架橋
公団等につきましては、十一年の春に概成いたしますので、これについては三分の一の皆さんは処理をしていかざるを得まい、こういうふうに判断をし、その際に、きょうも予算
委員会で出ましたが、それは民間移管するのかという話がございました。御案内のように、本四
公団は現在二兆九千億円の赤字を持っております。これは、国といわゆる
四国四県と二市、四府県の十府県市にわたりまして、国と地方が二対一で拠出をしておるわけです。もし地方がやめるということになれば、六兆円の赤字が出るということが目に見えますから、民間がこれに乗ってくるということはでき得ないだろうと。
しかし、
日本の経済の発展、
日本の
繁栄と発展を考える場合は、我々としては、この高度な技術、そして技術の向上によって、世界に冠たる架橋
公団というものをやはり温存しておく必要があろう、こういうふうに考えておりまして、十一年の春にはいわゆる思い切った措置は、
公団は見直しをいたしますけれ
ども、何とかしてこの問題については、その三年間の間に配慮をしてまいりたい、こういうふうに考えております。
整備公団その他についても一つ一つ
検討して、貴意に沿うように、
国民のニーズに合うように、そして民間との競合を避けて、民間のできるところは民間にやらせる、こういう方針を打ち出しました。したがって、四カ月間あるいは五カ月間、官僚の諸君たちと激しく論議をしながら一つの方向を打ち出した、こういうことでございましたので、四カ月前と今日とは、表現は同じでありますけれ
ども、中の水面下の動きというものは、厳しく討論をしてまいりましたということを申し上げておきます。