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吉田(公)
委員 自動車もよくなったしブレーキ性能もよくなったし、そんなに余り細かく言わなくても、最終的にはドライバー、運転者の責任の問題だし、注意力の問題だから、余りそういうところまで、行政がそんな自動車の、トラックに設備するようなことまで一々
規制をする必要はたい、具体的には私はそう思っているわけです。
次に、労働時間。
最近、四十時間四十時間、こう言っていますが、私はこれは
一つは外圧だと思っているのです。できるだけ
日本人を働かせないようにして、だらっとさせておいて、生産力を低めて、
外国製品をうんと売ってやろう、これ以上
日本製品がふえたのでは
世界の
経済も困る、
日本製品ばかりふえてほかの国々の製品が売れたくなっては困る、こう言って、今東洋の、まさにアジアの、面積は小さいけれ
ども力のある
経済大国
日本を何とかして圧力をかけて、
日本製品ばかり
世界に流通されたら困る、そういう思惑があって、私は時間短縮というのは来たと思うのです。
そして、時間短縮は、普通四十四時間というのは土曜日半ドンだ、だから、それ以内で労使
関係で協調しながら労働時間を決めなさい。国が一々働く人の労働時間まで監督して、おまえ少し働き過ぎだ、いや、おまえはどうだなんという、それではまるで―休ませればいいというものじゃない、馬じゃないんだから。馬なら休ませればそれでほっとしたような顔をしているけれ
ども、そうじゃないんだよ、人間なんだから。
政府提案に何だか格好のいいことを書いてあるんだ。「衣食足りて礼節を知ると言われてきましたが、
我が国の
経済力が相当の水準となり、衣食がある程度満足できるところまできている今日では、生活の豊かさやゆとりを実感するために」、つまり週四十時間にして労働時間を短縮するんだ。本当にそうかね、実態は。働いている人から言わせれば、四十四時間、土曜日半ドンでいいじゃないか、あとは自分で判断しますよ、あるいは労使
関係で話し合いながら判断しますよと。平成九年から何が何でも四十時間にしろと言っているのでしょう。
この間、労働基準監督署の署長というのが来て、何かそば屋さんの組合へ来て、できるだけ四十時間にしろとかなんとか言っていたよ。だけれ
ども、ちょうど注文で、そばを食べたい人が入ってきて時間オーバーしてはいけないかという話になった。床屋さんなんかでも、トラ刈りでいいというわけにはいかないよ、途中、時間が来たから。
そんなことまで一々国がやる必要ないんだよ、労働時間まで。どう思いますかね、そんなことまで一々国が指示して里
規制緩和の最たるものだよ、こんなの。一々、しかも
法律で、おまえのところは四十時間やっているかなんて呼び出すぞなんていって書いてあるよ、ここに。そんなこと、必要があるのかね。それは、昔みにやぶ入りだといって職人さんなんかが奉公しているときに一年に一回しか休めない、炭鉱
労働者なんか、あの石炭の穴の中へ入って、そして酸素不足のばいじんの中でもって二十時間も働かされたなんという話はよく聞いたけれ
ども、それは極端な話なんだよ。何で四十四時間、弾力性持たせてそうしないの。
民間というのは、働いてお金をもらって初めてゆとりができるんだから。公務員の皆さんみたいに、土曜日休んじゃって四十時間にしたからって、給料減ったわけじゃないでしょう。ちゃんと昇給もしているし、ボーナスももらっているし。
民間はそうはいかないんだよ。職人さんなんか、零細
企業の人たちなんかそうはいかないんだよ。休ませるためにはどこかを切り詰めなければいけないわけだよ。そんなこど
関係ないんだから、四十時間にすればすばらしい時代がやってくるとかなんとか言って、労働基準監督署の署長だか何か、この間も私がちょうど来賓で行っていたら労働基準監督署の監督官とかなんとかいて、言っていたよ、何だか知らないけれ
ども、自分だけは大丈夫なものだから。自分は国家公務員だから大丈夫なんだよ。四十時間にしようと給料減るわけじゃないからいいんだけれ
ども、言われた人はたまったものじゃない、そんなこと言って。
何でそんなことになっちゃったのかね。時間がないから、簡潔に、明瞭に答弁してもらいたい。何で国が一々人の、
個々の人たちの働く時間まで制約しなければいけないの。人間じゃないじゃないか、そんなんじゃ。