○岩佐
委員 大体、安定五品目だけだったらそんな異臭が発生するなんということはあり得ないのですよ。物すごく臭いのだということです。私は、
対応が非常に甘いというふうに思っています。大体、安定五品目というのは一体何なんだということがここでも問われているわけであります。今、業者に対してきちっと指導する
行政の姿勢が問われているというふうに思います。
それから、泊社処分場の排水
処理プラント、これは私が行ったときには運転していませんでした。今、たとえ現場に技術管理者がいたとしても、実際に
プラントを操作する専門の技術者がいなければいけない。また、技術者を置くにしてもお金がかかる、薬剤
処理するにしてもお金がかかるわけですね。破産による休止状態で稼働できない
実態だというふうに言われているのですね、現地に行けば。稼働のためには人件費も含めて毎月四百三十万円もお金がかかるということであります。こういう排水
プラントが稼働しないという事態は非常に重要な事態なんですね。何でここまで追い込んでしまったのかということだと思うのですね。
それから、亀裂が五センチといいますけれ
ども、場所によってはかなり、十五センチぐらいのところもあるわけですね。それが縦にぴいっと入っているわけです。山とその残土、かなり積み上げられているわけですから、そこの間にびいっと亀裂が入っていて、その真下には病院の宿舎があるのですね。だから、住民は、崩れない、崩れないと言われても、崩れる不安を非常に抱いているわけですね。ですから、きちっと指導していくことが必要なんですね。
大体、東京
環境センターという業者は、
先ほど来
指摘をしましたけれ
ども、さまざまな
行政指導を東京都から受けているのですね。地元住民に対しては、増設計画は
説明しない、
公害防止協定もなかなか締結しない。全く不誠実な態度に終始をしているわけです。
この問題について、私も町会の皆さんと、去年の九月二日に、厚生省と
環境庁に対して増設許可を認めないよう指導を要請に伺いました。厚生省の木下産業廃
棄物対策室長が、私たちの要請を受けて、それで東京都の指導課長に事情を聞きたい。と連絡を入れるのですね。それが五日に連絡を入れる。八日に来てくださいというふうに言っていた。ところが、東京都は六日にもう増設変更許可をおろしてしまった。要は、言ってみれば、厚生省が事情を聞きたいよということで八日に来るはずだったのに、電話を入れたら、その明くる日にぽんとおろしてしまった。全く不誠実きわまりない東京都の
対応だというふうに私は思います。
さらに、厚生省の態度も問題なんですね。私たちの要請を受けながら、許可した後に
説明を受け、追認をするということなんですね。今の話のようにいろいろ問題が起こっているのだけれ
ども、東京都から聞いて、今は問題はない、問題はないということでうのみにしているわけですね。
もう
一つ言えば、十六日に私、現地に入って厚生省から事情を聞いて、現地はどうなっているかといったら、厚生省の事情聴取と大分違っていて、排水
プラントは稼働していなかった。ところが、厚生省は稼働していると聞いているわけです。だから、そういう点でも全く東京都の報告と違う事態になっているわけです。ですから、大雨でも降って、しかも災害や水質汚濁が起こったら、一体だれが責任を負うのかという問題になってくる。それだけ大規模な処分場になっているわけですから、きちっとした
対応をしていく必要があるというふうに思っています。
九三年十月の当
委員会で、私この問題について質問をいたしました。この質問に対して、
環境庁としても
対応していただくということで、その後の交渉でも
対応していただくというような回答を得ているわけです。とにかく、現地の人たちは、こんな無責任な業者に最初から許可すべきじゃなかったんだ、これから雨量が多くなると本当に亀裂による災害とか汚水の流出が心配なんだ、一日も早く手を打ってほしいという切実な要求が上がっています。それから、つぶれてしまった業者と住民が会合した際に、その住民の方が頭にきて、興奮して、そのことで脳内出血を起こして三日後に亡くなってしまうというような事件も起こっているのですね。
ぜひ、
環境庁として、厚生省の方とも連絡をとりながら、この問題に厳しく
対応していただきたいというふうに思うのですけれ
ども、最後に大臣の答弁をお願いしたいと思います。