○小泉(晨)
委員 この第百三十二回
国会の
環境庁長官の
所信表明を受けまして、私は持ち時間の中で大きく二点について御
質問をいたしたいというふうに思います。
第一は、最近とりわけ新聞紙上にいろいろニュースが
流れてまいります包装
廃棄物のリサイクルの推進について、そして第二番目は、多自然型の川づくりと取水の
方法、あるいは
環境アセスについて、この二点についてひとつ御
質問をしたいというふうに思っています。
私も早朝七時に毎朝
国会の事務所に入りまして、いろいろ資料を読んで勉強しているわけでありますけれ
ども、前回、前々回、百二十九
国会からのいずれの
長官の
所信表明を読みましても、
環境保全活動を推進するためには経済的手法がとりわけ必要だというような
言葉がいろいろ出てまいります。しかし、必ずしも
環境保全のために経済的手法のみが有効な手段とは思いませんけれ
ども、この
視点も重要な点だというふうに私
自身も認識をしているのです。
昨年十二月から、延べ七回にわたりまして二十八名の
国会議員の皆さんの参加を得まして、循環型国づくり勉強会というのを続けてまいりました。また、地球
環境問題とごみ問題を考える市民と議員の会というのを九〇年六月から毎月、第一議員会館の
会議室を使いまして勉強してまいりました。ここでは市民と議員四十四名の方々の御参加をいただいているわけであります。つい先日も、一月十九日でございましたけれ
ども、第一の第一
会議室で二百名を超える方々の御参加を得まして、循環型あるいは包装
廃棄物について勉強したところであります。
きょう、私は、会場に持ち物を持ち込みました。これはPETボトルでありますけれ
ども、これは買うと二百五十円、中身はお水であります。全体の上代
価格はわかるのでありますけれ
ども、この入れ物は一体幾らかかっているかという情報はこのどこを見てもないのですね。前回リサイクル法ができました。そのリサイクル法の中で、スチールにはスチールと一目でわかるようにつけような、アルミ缶にはアルミ缶と一目でわかるように記号をつけような、いろいろ我々も工夫と努力をしてきたのですね。これはすべて、リサイクルを推進するための住民要求の中から生まれてきたというふうに思っているわけでありますけれ
ども、この買った二百五十円、実はこの入れ物代も自分で買った料金の中に含まれていることは事実でありますけれ
ども、容器そのものが幾らであるか、我々
国民には伝わってこない。むしろ買ったものですから、こうして自分で所有したわけであります。自動販売機に百十円入れますと、このジュースが飛び出してくる。出てくるときにはコロンコロン、投げ捨てますとカランカラン。以前にも申し上げましたけれ
ども、このコロンコロンからカランガランへのカ行変格活用の間に私
たちは随分
意識の欠落をしているのですね。欲しくて買ったジュースなのに、邪魔になった缶からは役所が片づけろ、こういう単純思考であります。ここに私は、自分で買ったのだからこれも財産だ、そういうインセンティブを
国民に提案する
方法こそ経済的手法の一原則だというような立脚点に立つわけであります。
そういう観点から、
環境庁、いろいろ工夫をされて
国民にPRもされてきましたし、いろいろな法整備もされてきました。その結果、現在の認識はどこにあるのか、ひとつまず
最初にお伺いをしたいというふうに思います。