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村上正邦君 要するになかったんだよ。それは、僕はあなたが個人的に来られたときに、あったのかなかったのかと、それを
調査しろと言ってあなたは初めて
調査したんだよ。だから、あなたが二十九日に
答弁したことと現実は違うんだよ。あなたが二十九日に言った数々の私の
質問に対して無責任な
答弁があるということを私は指摘しておきたいね。それは理由にならないんだよ、そういうものがあったから千三百万が八十五万で済んだなんてことは、これはそれでは通じない。
それから、円木会に関連して
お尋ねをしたい。
さっきも話がありましたが、
UX選考はことし四月にスタートしているが、
玉沢長官も先ほど
答弁されているように二年前からこれは始まっているんだと。当時組みかえ
疑惑にも登場したある空幕装備部長、また統幕三室通電調整官、これは一佐ですね。それから空幕装備課長、こういう人たちですね、空幕の装備品調達の担当部長と課長がこの円木会に入っているんだね。そうした個人的な勉強会に
UX選定の責任者と
商社の売り込み責任者が一緒にいて、これは何もなかったということはなかなか立証しにくいんじゃないか。限りなくやっぱり灰色と
常識のある人は見るのではないのかなと、こう私は思っております。
答弁していただく時間がないものだから僕は一方的にしゃべるようになりますけれども、要するに本日の
委員会を通じていろいろ各
先生からも
質問がありましたが、やっぱり多少いろいろ問題は残るなと、こう思います。
実は昨日、
UX商戦にかかわっている米国法人の役員が私のところへ来られました。この人は米国の連邦議会にも多くの友人がいるということでございました。そこで、米国の上院議員や下院議員も非常に注目していることを私にお伝えすると、そしてどうか公正な選考をしてほしいと言っていた。この前も
官房長官にも
質問しましたが、フランスからも総理のもとへ親書も届いている。今や
UX選定は日本だけの問題ではなく世界じゅうの関心事になっている。米国の有力連邦議員が、この田村氏の
モザンビーク視察についてチャーター機を格安で提供した
ガルフストリーム社の行為は海外商行為不正防止法に照らして問題があるのではないかと情報収集を急いでいた事実がある。そして私のところにも、何だったらあなた、
内閣委員会でこのことについて
質問をなさっておられるけれども、あなたの方からこの
モザンビーク視察の実態を
調査していただくように米国司法省へ告発してもらいたい、こういう依頼も来ている。
ということは、非常に関心が、世界の目がこれに集まっているということを
長官は自覚してもらって今後の対応をやってもらいたい。これを見てごらんなさい。この問題についていろいろな議員、いろいろな方たちがこれだけのお手紙を日本の要人に、これ私は一々もらってファイルしてきた。やっぱりこれは大変な問題であるということをひとつ認識してもらいたい。
そうした中で
防衛庁は、この組みかえの
疑惑についても、そして田村議員の
モザンビーク視察についても、
UX選定とは
関係がないの一点張りだ。田村氏は、五年前の
参議院選挙で
防衛庁、
自衛隊が総力を挙げて応援した人物。私も推薦を申し上げた。その田村氏が格安料金で
UX飛行機をチャーターしているのに
関係ないでは通らない。影響を全然受けなかったということは一般国民の
常識からは大きく外れている。持ちつ持たれつですよ、推薦団体と推薦議員との
関係というのは。あなたが言うように一切その議員の言うことは関与させないんだとか、干渉させないとか影響を受けないんだとか言っているけれども、我々はその事実をたくさん知っているわけだ。だから、そういうことは
村田さん、通らない。
そこで、最後に申し上げますが、国民が
自衛隊へ信頼を失ったら国防はおぼつかない。だからこそ私は
防衛庁予算の中に一点の曇りもあってはならないと思っている。朽ち果てた、腐った部分はどんどん切り捨てて、要るべき予算はしっかり取っていくという姿勢が
長官、これからの予算編成については私は大事なことだと。そういう中に自・社という基本的に
防衛問題ではスタンスが違うんだから、そういう方々、総理初め
官房長官もおられる、それから武村大蔵大臣もいる。いろいろ社会党の
先生方の中で
防衛費削減というのが先にあるんだということで予算を組もうとしている。だから、こういう
疑惑についてはやっぱり切り捨てていく、そして要るべき予算は堂々と取っていく、私はこういう姿勢が大事ではないかと。
一方、先ほども
長官が言われた老朽化したB65の後継機が早急に必要という
防衛庁の心配も私は理解できる。空幕の諸君の気持ちもよくわかる。したがって
長官、私は
UXを来年の予算に盛り込むことには反対しない。これは反対しない。しかし、この
機種選定についてはもう少し慎重に、そして
疑惑解明に真剣に、真摯に取り組んでもらいたい。そういう人たちを呼んでやらなきゃだめだよ、
村田さん。どうかひとつこのことを
長官に最後に切望して、私の
質問を終わります。
長官、何か最後に言うことがあれば。