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政府委員(
江川晃正君) 御指摘のことにつきまして、我々がプラン・ドゥーして、ディドして、そして今ここでシーしようという意味で、大変多岐にわたりますが、一つ一つ御
説明をさせていただきたいと存じます。
初めに、
放送番組センターについてでございますが、御指摘のとおりでございまして、
放送番組センターは教育・教養系のすぐれたテレビ
番組の
放送権を確保いたしまして、民放局などに
放送用として低廉な価格で貸し出す
番組の供給・調達
事業を行っているところでございます。
これにつきましては、現状的なことで申し上げますと、このセンターでは一つには
NHKとか民放とかあるいは
国内のプロダクションで制作されましたテレビ
番組、それからもう一つのジャンルでは
日本国内では未公開の
海外で制作されたテレビ
番組、そんなようなものを今常時三千本以上保管して民放局に貸し出したりしております。一本、二本という意味は、
番組で言うとシリーズ物になっていて、一つの
番組で十五本のテープででき上がっているというようなものを一
番組十五本、こういうような言い方をいたしますが、そういう目で見た 三千本以上でございます。
例えば、
平成五年度における調達実績で申し上げますと、
NHKの
番組で言いますと「
日本出会い旅」とか「花の自然誌」とか、民放でいきますと「まんがどうして物語」というようなものなどなどがございます。外国のもので申し上げますと「ヤーノッシュのとっておきのお話」、そういったようなことなどなど、挙げたら切りがございませんが、そのようなものを取り集めまして、
平成五年度で申し上げますと二十六
番組で六百八十五本の収集を行い、そしてそれらを含めまして貸し出している実績は約一万四千本に上っております。これが最初に
先生御指摘なさいました
放送番組センターの活動の現況でございます。
二つ目に、人間を教育する、
ソフト要員、人材、そういうことでおっしゃいました。電気
通信基盤
充実臨時措置法、基盤法と俗っぽく申しておりますが、この基盤法に基づく人材研修
事業というのがございまして、これは
通信・
放送分野の技術者等の能力の
向上を図り、電気
通信による情報の円滑化のための基盤を
充実することを
目的とするというものでございます。
それで、具体的には
全国各
地域に中核となる人材研修施設を設けまして、情報化を担う
通信・
放送分野の人材を育成するという
事業でございますが、例えば人材研修業務とか実践指導業務あるいは人材の交流
促進事業などの業務を
推進しているところでございます。
これにつきましては、今三つの
地域でこれをつくろうとしておりまして、まだ完成して動き出しているものはございませんが、間もなくでき上がる、あるいは来年でき上がるというものになっております。三つの
地域と申しますのは、北から申し上げますと、いずれも株式会社でございますが、北海道テレコムセンター、神奈川メディアセンター、それから北陸メディアセンターというようなところで、産業投資特別会計からほかの部分の
事業費と合わせましてそれぞれ各三億五千万円、一つの補助金を出してそういうメディアセンターなどの設立に入っているところでございます。まだオープンしたところはございませんが、間もなくオープンというところも含めまして施設
整備、開業準備を行っているという状態でございます。
三つ目に、
先生JAMCOとおっしゃいました。外国へ
放送番組を送り出す部分でございますが、JAMCOの
運営及び活動
状況について申し上げたいと思います。
JAMCOといいますのは、御案内のように
放送番組国際交流センターですが、これは、
放送番組に係る国際交流を
促進し、もって
我が国と諸外国との相互理解の増進や開発途上国を初め、世界の
放送の
発展に寄与するということを
目的として、
平成三年、
郵政省と外務省の共管法人としてでき上がったものでございます。
このセンターにおきましては、
我が国の
放送番組を収集しまして外国語に吹きかえ、
海外提供の
促進を図っており、
郵政省では毎年開発途上国向け教育
番組の吹きかえなどのために約一億円の補助を行っているところでございます。
現在、その実績といたしましては、
平成六年三月末のことで申し上げますと、
日本語から英語へ吹きかえた
番組が二百八十四本になります。それから、中国とかタイ、モンゴル等東南アジア諸国を中心に提供された
番組は百四十八本ほどとなっております。そういう中には、
NHKの「新
日本探訪」とか、民放の
番組でございますが「タイム21」などのものが含まれているところでございます。
いずれも
郵政省がそれぞれ
ソフトを中心に考えて組み立ててまいりました
施策でございまして、もう何年にわたって実行しているところでございますが、着々とそれなりに成果を上げていると考えておりますし、また
先生御指摘のように、これから先ますます
ソフトが重要だという視点につきましては全く認識を同じように考えるものでございます。
ソフトの
充実になお一層
努力してまいりたいと考えているところでございます。
長くなりましたが、以上でございます。