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政府委員(藤川寛之君) 今御
指摘がございましたように、
道路というのは本当に
地域と密接にかかわっている基盤施設でございます。そういう意味で、やはり
地域の方に本当に喜んでいただけるようなそういう道づくりというのを私
どもはやっていかなければいけないだろうということで、
地域の方からいろんな御要望がございますが、そういうものにできるだけこたえるようないろんな
施策を打ち出そうということで私
ども努力しているところでございます。
今
具体的な
お話がございましたが、情報ハイウエーということでございますが、今後二十一
世紀に向けて、いわゆる高度情報化社会が到来するんじゃないかということでございます。そういう高度情報化社会の到来に向けて、光ファイバー等のネットワークの
整備というものがこれから相当なスピードで進んでくるだろうというふうに
考えております。そういう中で、光ファイバーというのはどうしてもいろんな形で
道路を占用するようになってくるだろうということでございまして、今までのように電線という形で占用していただきますといろいろ問題がございますので、私
どもとしてはこの光ファイバーにつきましては地中化をお願いしたいというふうに
考えているわけでございます。
この光ファイバー、いわゆる通信線でございますが、それから一方では電力線等も含めた電線類を都市の中ではなくしてほしい、地中化してほしいという要請も非常に強うございますので、この通信線あるいは電力線をあわせて収容する新しい
道路空間でございますが、私
ども電線共同溝というふうに呼んでおりますけれ
ども、この電線共同溝をやはり光ファイバーのこれからの普及スピードに合わせて積極的に進めていきたいというふうに
考えております。
今まで電線の地中化等も進めていたわけでございますが、大変
建設費がかかってなかなか延長が延びなかったというようなところもございましたので、この電線共同溝につきましてはできるだけコンパクトにして
建設費を安価にする、そういう中でできるだけ延長が延びるような工夫をしていきたいというふうに
考えているところでございまして、
平成七
年度にこの電線共同溝の
整備事業を新たに創設したいというような要求、それから必要な法制度、それから
事業者に対する税の優遇措置、融資制度等を要求させていただいているところでございます。
できるだけ私
どもとしても、高度情報化社会というのはこれから訪れるわけでございますが、そういうものの進展をいわゆる基盤施設をつくっていくという面からお手伝いしてまいりたいというふうに
考えているところでございます。
それから、「木の香る道づくり
事業」でございますが、
道路というのはどうしてもハードな
建設を伴うということでございまして、この
建設に伴って周辺のいわゆる自然環境、例えば切り上等が出てきたりいたしますが、そういう中で周辺の自然環境との問題が出てくるわけでございます。私
どもとしては、やはりそういう例えば切り土ののり面ができても、そういうところについてはできるだけもとあった緑を復元するようなことを
考えてやろうと。しかも、できるだけそういう
地域では、特に
地方では現在木材の使用というのが大変重要になっておりますので、できるだけ間伐材等を利用した形で植生を復元するようなことを
考えようということで、そういうけ伐材等を使いまして小段をつくって客土をする。そこに
地域の周辺の自然植生に合わせました樹木を植えていくというようなことをこれから積極的に進めていきたいというふうに
考えております。
それが木の香る道づくりということでございまして、やはり自然との共生という意味でこの
事業につきましても積極的に進めて、できるだけそういう
道路についてはのり面が周辺の緑と同じような
状況で復元するようなことを
考えていきたいということで、これも来
年度の重点
事業の
一つとして要求させていただいているところでございます。
それからあと、インターチェンジとかサービスエリア、パーキングエリアとそれから
地域との
連携ということでございますが、これにつきましても、高速
道路そのものが大変
地域の振興、活性化に寄与するところがあるわけでございますが、やはり何といってもインターチェンジというのが中心になっていろんな開発等の行為がなされるわけでございます。このインターチェンジにつきましても、周辺と一体的に
整備する開発インターチェンジという制度を設けているわけでございますが、そういう制度をできるだけ活用しながら、その周辺が高速
道路の
整備とあわせて
具体的な
地域づくりがなされるように努力していかなければいけないというふうに
考えております。
また、サービスエリア、パーキングエリアにつきましては、今までは高速
道路を利用される方がそこに駐車して休憩されるようなそういう施設でございましたが、やはり
地域との交流というのも大変重要なことではないかというふうに
考えておりまして、このサービスエリア、パーキングエリアに隣接した周辺
地域に、
地域が
主体になって文化施設とかあるいは観光施設とか商業施設とかいろんな施設をおつくりいただいて、パーキングエリアあるいはサービスエリアから自由にそういう周辺の隣り合った
地域に出入りができるような、そういうものをやはりつくってあげれば、いわゆる
地域との
連携が大変強化されますし、高速
道路を利用していただくお客様にもいろんな面でプラスになるところが大変大きいんじゃないかということでございます。
これも
平成七
年度の重点
施策でございますが、サービスエリア、パーキングエリアを活用した
地域拠点
整備事業というふうに言っておりますけれ
ども、これも新たな
施策として要求をさせていただいておりまして、こういう施設について私
どもとしても積極的につくっていくように取り組んでいきたいというふうに
考えております。