○栗本
委員 これももう少し自由財源的に使えるように御指導いただきたい、今後御配慮いただきたいと思うわけです。
お茶の水に文化学院という小さい、高校はお茶の水じゃなく、各種
学校になっている
学校がございまして、創立者は西村伊作というキリスト者でありますけれ
ども、この主要な支えといいますか、実際に内部でも教えられて、学部長、学科長等の役割を果たされた方々に与謝野鉄幹、与謝野晶子御夫妻がおられるわけですけれ
ども、これが今日に至るまで大学の認可を得ておりません。各種
学校です。
なぜそういうことになるかといえば、自由な
一つの理念を持ってやっていけばそれは認可がおりないからということと、これは大学の問題であり
ますが、本来なら高校もそうなんですが、高等
学校で認可を受けない
学校を出ますとその先の人生が制限されることになってしまう。大学の場合は、某私立大学なんか卒業より中退の方が偉くなるというようなことが言われるぐらいのところでありますから、国
会議員にも十分なれますし、いいのですけれ
ども、高校を出ていないとその先アメリカの大学にも行けないしというようなさまざまな制約が出てしまうので、高校の認可はとっておられるわけですね。私は、大学評論を国
会議員としてでなくしている場合にはここを非常に高く評価しているわけですけれ
ども、現状のところはこれはやむを得ないかな。だけれ
ども、よく考えてみたらおかしいのですよ。
私の「間違いだらけの大学選び」という本を大臣にも差し上げますけれ
ども、中身、理念は申しません。
結論だけ申し上げれば、わずか一万人そこそこの卒業生で朝日新聞認定
—————私は朝日新聞が立派だとは
思いませんし、週刊朝日も特にそうだと
思いますが、朝日新聞が、
一つの基準でしょう、
昭和に一日でも生きた、優秀な、活躍した日本人一万七百人というのを選んで「現代日本朝日人物事典」というものに収録しているわけでございます。朝日新聞の認定ですから、入っていない人も怒っていただいては困りますけれ
ども、
一つの基準なのでしょうけれ
ども、そこで、すべての大学を含めて、旧帝国大学その他全部含めて、スポーツ選手、芸能人を除きますと、全国で二十位台に入ってくる人材を送り出しているわけです。これはもうデータ的に極めて有意な個性、特色ある教育をやっているというふうに私は
思います。与謝野家としてはそちらに行かれたらどうだったかなとは
思いますが、そういうことは現実には、つまり、個性ある教育と盛んに言いますけれ
ども、結局、この経常費の場合でも目的がかなりつくし、特に、これは高校以下ですね、大学以上になったらもうめちゃくちゃと言うと悪いですけれ
ども、特別補助だけが増額要求されているわけですよ。どこが個性のある教育に対してか。もともと、皮肉に言えば、
文部省が個性のある教育と言って、これが個性だと認定するものじゃないという意見もあるでしょうけれ
ども、ならば、認定できない
範囲内である程度自由におやりくださいというふうにしていくべきなのではないか。ところが、
私学の助成は総額としてはカットされるわ、一応ふえているというところに関しては、大体もうちょっと特別のものをやるんだというふうになっている。これはおかしいじゃないですか。
特に大学の場合なんかそうなんです。私立
大学等経常費補助は全部特別補助だけが増額要求の対象になっています。九十二億円の増額要求ですが、その九十二億円全部が特別補助なんです。どこが一体、
私学あるいは
私学を含めて全体の教育の個性化ということになっていくのか。この点に関して、まず私立大学のことは事務当局、それから、それを含めて理念はぜひとも大臣からもう一度お答えいただきたいと
思います。