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江田委員 宇佐美委員から
祝日のことについていろいろとお話がございます。これから
生活者優先の社会というものを
考えていくに当たって、
祝日というのがどういう
あり方がいいのか、これは確かに十分
検討する必要があることであろうと
思います。
年次有給休暇も消化率がまだ六割までいかないというようなことでいいのかとか、あるいは全国一斉この日はみんなお
休みというようなやり方でいいのかとか、それぞれ皆一人一人の誕生日は全部
祝日にしようじゃないかというようなことだってあるかもしれませんし、いろいろなことを
考えていかなきゃいけない中で、しかし今お話しのとおり、ほかにもいろいろ
祝日にすべきだ、してください、そういうような日が並んでいることも事実でございます。
そういう状況を踏まえ、とにかく
祝日というものがいろいろ声があるからといってどんどんふえていくというのも、これもいかがなものかというので、
祝日の増加について一定の歯どめといいますか、
考え方を持っていかなきゃならぬ、これは
宇佐美委員の炯眼だと
思います。
今お話しの、
連立与党の中でいろいろ
議論をしてくださったということで、それについての一定の
考え方が内閣
委員会の
理事懇談会で示されまして、私
ども野党側の
理事といたしましてもそういうことは必要であるということで、これは
考え方でございまして別に申し合わせその他というわけではありませんが、やはり
祝日の
あり方については、憲法の精神とか
国民の
要望とか社会経済の発展等を
考えなきゃならぬ、こういう
理事の
皆さんの一致した見解はございます。新たに設けるに当たっては、次のようなことを総合的に勘案すべきだ。
つまり、憲法の精神に合致して、
文化国家にふさわしく、
国民生活とのかかわりが深い、これが必要だ。二つ目、国際関係に配慮をすることが必要である。三つ目、
国民の幅広い
要求があり、
国民的
合意が得られる、これが必要だ。四つ目、各月間の
祝日の日数のバランスが著しく損なわれないということ、これもやはり
国民生活を
考える上で大切であろう。五つ目、世界各国と比較して著しく多くならない。このようなことを
考えながら、
祝日の新設の際に十分間違いのないようにしていきたいというのが
理事の間の共通の
認識でございます。
なお、時間かと
思いますが続けて、そういう歯どめの
議論はいたしましたが、しかしその歯どめの
議論がいわばひとり歩きをして、もうこの
海の日をもって
祝日は打ちどめ、こういうことになりますと、これは今
議論になっておりますほかのいろいろな日にとっては重要な影響がある。
そこで、とりわけ八月十五日平和の日というものが
議論の俎上に上っておるわけですが、この日につきましては、こういう歯どめの
議論にもかかわらずこれで打ちどめではなくて、やはり過去の戦争を十分顧み、そして将来の平和を希求する、そういう、お祝いというとちょっとなじまないかもしれませんが、お
休みの日としてこの日を設定することは、これは今後内閣
委員会、
理事会で積極的に取り組んでいこう、こういうことが
理事間で共通の
認識となっているということを申し添えておきます。
これは、ほかの
理事、
提出者の方にも確認をしていただければ幸いと
思います。