○斎藤(文)
委員 幾つか
質問をさせていただきたいと思います。
今回
提案されております
区割り法案並びに
腐敗防止法案、この二法案が成立いたしますと、去る一月二十九日に成立いたしております
政治改革関連四法案と相まちまして、六年に及んだ
政治改革が
制度的には
一つの完結と申しましょうか、新しい
制度でスタートできる体制が整うわけであります。そういう
意味では、この六年間というのは、
制度を変えるということですから、大変苦闘、まさに苦悶の六年間と申しますか、新しい日本の
政治を生み出すためのまくに陣痛の六年間であったのかな、そんなふうにも思えるわけでございます。
実は、私は昨年六月までは
地方議会の方に身を置いておりまして、この六年間、まあそれ以前からでございますけれ
ども、
政治とお金、金銭をめぐる不祥事が相次いできたわけでございます。総理大臣を経験されたような方々、あるいはこれから総理大臣を目指されるような方々がさまざまな金銭疑惑に巻き込まれる、そういう事態がずっと今日まで長い間続いてきておったわけでございます。そういう
状況を私
ども地方から見ておりまして、本当にもう情けないというやら、このままでは一体日本の
政治というのはどうなっちゃうんだろうというような絶望感、危機感、そんな感じ、そんな
気持ちに陥ることがあったわけでございます。そういう中で、
制度を変えるということは大変な苦痛を伴うわけでございます。
特に、前からよく、日本人というのは外圧がなければ、外国からの圧力がなければみずからの力で
改革を行うことはできない民族だ、そんなことをよくやゆされるようなことが今まであったわけでございます。特に黒船なんというのは最たるものかもしれませんね。幕末、平和と安逸をむさぼっていたときにペリーの黒船が来まして、蒸気船たった四杯で夜も眠れず、これが明治維新の大
改革に結びついていった。
また、戦後の農地
改革なんかも、敗戦というような事態がなければ日本人おのずからはああいう
改革も確かになし得なかったのかななんて思いますときに、この
政治改革が果たして実現できるんだろうかというようなことを、我々
地方におりまして、非常にいらいらといいますか、そんな形で実は見ておったわけでございますけれ
ども、今ここに参りまして、ようやくこの
政治改革法案も新しい
政治の出発点を迎えようとしているわけでございます。
今日まで大変さまざまなことがあったわけですけれ
ども、
政治改革に真剣に取り組んでこられた先輩
議員の皆様方に、この機会に心から敬意を表する次第でございます。
先ほど来さまざまの
議論がございますように、確かに小
選挙区制というのは大変熾烈な
選挙戦になることは我々も予測されるといいますか、現実にもうそういう動きに私自身が向かっておりますので、これは大変な厳しい
選挙になるだろうなというふうに思っておるところでございますけれ
ども、そういう中で今回の
腐敗防止法案ですね、これが果たす役割というのは非常に大きいものがあるのではないかと思っておるわけでございます。
特に、今回、両方から、
与野党から
腐敗防止法案が
提案くれたわけですけれ
ども、この六年を振りかえって、この
政治改革の歩みといいますか、今回
腐敗防止法案を
提案された
与野党の
提案者の代表者の方々に、今どういう感慨をお持ちかちょっとお聞かせをいただければと思います。
特に
保岡先生には、一人区で戦ってこられた唯一の経験者と申し上げてよろしいんでしょうか、大変な小
選挙区の
選挙を戦ってこられたわけですけれ
ども、この
腐敗防止法案が成立すれば、ある程度お金のかかる
選挙、そういうものは訂正していけるかな、そんな感じをお持ちでしょうか。その辺を含めて、ちょっとお聞かせいただければと思います。