○
守住有信君 建設は技術
行政の
世界でございますので、なかなか今県や市の方には技術屋がおらぬということで、コンサルタント任せ、そして
執行面も任せ、国の場合と違いまして。建設省には、
定員は七千人も減ったけれども、立派な技官の諸君がおる。運輸省もそうでございます。他の省も
公共事業にはみんなおりますけれども、自治団体にはその層が薄いなということを痛感して、その結果いわゆる県や市の、大きな市でございますけれども、小さい町は財政力がそんなにありませんから、大きなところならあれですけれども、そういう傾向をややもすればたどるのかな。ただ
入札の業者との
関係だけでなくて、目が届かぬ、コンサルタント任せ、そういう技術
行政からくる問題もあるんだなということも感じた次第でございます。
そこで実は、
会計検査院は安中に研修センターをつくりまして、しかも合宿方式でございまして、
会計検査院だけでなくて各省庁の内部監査の諸君のノウハウ、層を厚くする。さらには私は、
地方自治団体、各県、政令都市はもちろんですけれども、あるいはそういう主要都市の監査
関係、会計監査の職員もそこに集めて、国と自治体、
検査院が一緒になって研修をやっていただく。しかも合宿方式ですから、遠慮なしのコミュニケーションもできます、夜は飲みニケーションもできます。そういう形で技術
行政の問題をずっと広げていかれれば、業者の問題は別でございますけれども、内部でずさんさというものはだんだん消えて技術レベルが上がっていくんじゃないか。
私はこういう思いに駆られておりますので、私が
検査院に成りかわって申し上げますけれども、どうか自治大臣、
検査院の安中の研修所に各県や主要都市の会計監査の関連の監査
委員とかいろいろ積極的に参加させていただきますように、この点もあわせてお願いを申し上げます。
答弁は要りません。
これは自治大臣の命令ではっと、命令といったって、
地方自治とは言いながら、こういうのはやっぱり自治体の末端まで、一建設省やなんやかやじゃないというので、私どもは今度の
決算警告決議の中にも、建設省だけじゃない、自治団体、もちろん業界が一番ですよ、業界が一番ですけれども、こういう点にも触れて与野党合意でやろうということに今相なっておる次第でございます。
検査院は独自でございます、
政府から離れておりますね。ところが、自治団体を見ていきますと、一部ではございますけれども、本当に独立しておらぬですよ、監査担当はこれは市長の任命ですよ。そういうことになっておる。だから一緒の方を向いておられる。監査
委員も委嘱される。こういうことで、県議会だって、私は
決算委員ですから、議会の監査
委員会が何をやっておるかというと、出納長の説明を聞いて、ほかの
委員会とか
予算委員会はこうこうこうですよと、それが本当にだんだんわかってきたわけです。
そこで、
検査院は専門家の集団として、
検査の能力、ノウハウをどんどん自治団体にも伝えていく。それからまた、
公共事業でございますから、建設省を初め運輸その他各省庁特徴を持っておる。本当の専門性を持っておる。それの補助
事業とかあるいはまた単独
事業もあるわけですから、そこの
強化をひとつ私はこの
決算委員会で、
平成三年度の
最後に、そういう縦割りでなくていろいろな
役割を
地方も含めて組んでやるという仕組みをつくっていただきたい。そして、単なる一片の通牒じゃなくて、末端をちょっちょっと内部的にも抽出してみて実例でやっていただいたら、私どもはこの
決算委員会が
地方自治にも、直接命令じゃないけれども及んでいかないと、今
政府ばかりやられておりますけれども、自治団体も含めて本当の
国民の
信頼というものは得られないと思っておりますので、各大臣の皆様方、よろしくお願い申し上げる次第でございます。時間がございませんので、一応この項目は終わらせていただきます。
次が、三番目の運輸省。
これは新幹線大いに頑張って、九州新幹線なんか白紙でございまして、博多まで高架で来て、ここでぶつっと切れておるんですよ、まさしく映像で見ても。これは一生懸命お取り組みください、この問題は避けますけれども。
あと、私感謝申し上げたいのが、熊本空港の霧対策です。空港ができまして二十数年、欠陥空港と言われておりました。
細川知事のころは、何かヨーロッパで昔風の大型の扇風機を何個も置いて霧を吹くというふうな、
細川さんがそんなことを言うたんです。それで、私はひとつ勉強しようと思いまして、科学技術庁のJICSTというデータベースがあります、それで
細川さんがやった電子応用機械技術研究所の端末のところでJICSTを引っ張り出しまして、六つの言葉を入れました。飛行場、滑走路、霧、雲、欠航、欠航率ということを入れましたら、かちかちと打ち出してきまして、こんな長文の文献です。IATAのルールです。通信料と情報料はたった四千円でございました。それでやったら、カテゴリーⅠとかカテゴリーⅡとかカテゴリーⅢがある。それでまたこれを打ち込みました。そうしたら、滑走路の端から何百メートルでこうで、高度な電波を使った自動照明器具のシステムを知ったわけでございまして、石原運輸大臣のころは私はまだわからなかったものですから、欠陥空港、霧空港たいと。
それで、
細川さんのころですけれども、県知事には三百万ばかり出してもらって、東海大学の気象班になぜ霧が発生するのか調査していただいた。オホーツク海の、釧路は濃霧でございます、暖流と寒流の接点ですから。北海道は北方四島も横に置いた観光でございますけれども。熊本はなぜ霧が発生するのか。この原因も調べまして、それから航空局と、これは大蔵省もそうでございます、主計官。それで航空局と一緒に参りまして、今思い出しますと、主計官が、
日本の
地方空港はみんなカテゴリーⅠだ、成田だけがⅡだ、全部Ⅱにしたら千五、六百億かかると言う。それなら、釧路がもっとひどい
実態ですから、一番ひどい釧路と熊本をということで、これを継続
事業で導入していただきました。そして、いよいよ完成します。
それで、これからが大事なパイロット訓練、ソフトですから。パイロットに命を預けておる。余談ですけれども、国内パイロットが例のストライキをよくやるものだから、私は反対しやせぬかと思った。ところが逆だったですね。国際線に出たいんですよ、国際線の方は習熟せにゃいけませんけれども。国内線、三社ありますね、全日空もJASもJALも入れておりますけれども、釧路と熊本。それで、パイロットはみんな交代制ですから、熊本行きとか釧路行きと決まっておるわけじゃないから、全員訓練せにゃいかぬ。これがもう少しで始まり出しますもので、ひとつ大いにNHKでも使うて、NHKは来ておらぬかな、大いに
国民の皆さんに熊本空港は大丈夫だよ、釧路へ行っても大丈夫だよというふうなことをはっきり知ってもらわにゃいかぬ。そういう
意味で、新幹線よろしくという
意味と、熊本空港本当にお世話さまでございました、主計官も継続
事業で
予算をつけていただいてということの感謝を申し上げる次第でございます。
〔
委員長退席、理事今井澄君着席〕
あともう
一つございまして、警告決議を論議しておりましたら、例の米の緊急輸入、農水省は食糧庁以下大変だったと思います。これをやっておりましたら、あわせてもう
一つ厚生省の航空とか船舶とかの検疫体制、これに気がついたわけでございます、米は飛行機なんかでは来ませんけれども。これの
行政監察でございます。この
行政監察、私は
検査院と
行政監察と実は両面から見ているわけでございますが、
見直しが必要な検疫体制、要旨でここにございます。
平成五年七月の勧告で詳細な、
時代の変化に即応していない検疫、厚生省の検疫がずっと出ておりまして、これは
生活衛生局だと。農林省の問題、緊急の問題に今なっておりますけれども、ミニマムアクセスも今後ありますから、
国民を安心させる米の輸入ということと、いろんな病気その他、人間も動いておりますし、ますます国際化
時代で品物も食料品その他いろいろ入ってきておる。
この
検査体制について、もう時間もございませんから余り申し上げませんけれども、厚生省の行監の勧告を受けた後の具体的なお取り組み、どのように取り組んでどのような成果を上げつつあるのか、これをまず
政府委員の方から御説明いただきたいと思います。