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守住有信君
防衛庁の方は最末端が地方連絡部でございますね。そのいろいろやっておられること、パンフレット等も拝見いたしました。ただ、一方では
中小企業団体中央会とか地元にはございます。それで、防衛協会の方の、防衛
協力会かな、あれはどちらかというと市町村長や議員の皆さんが多いんですよ。特殊な、私が言った日電なんかの
工場長とかがいつも来ておりますけれ
どもね、多数
雇用しておりますから。ところが、そうでないところで幅広くいろんな業種で第二の人生をやっておられるわけです。そこに対して、
防衛庁の出先、民間というか市町村を入れた防衛協会がありますけれ
ども、もう一つ地元の例を言いますと、例えば
中小企業団体中央会、彼らの会合のとき三十分ぐらい時間を割いてもらって、そしてそこでパンフレットを渡す、そして三十分説明する。
そうすると、私は南九州の熊本ですから、第八師団から西部方面もあり、昔は第六師団まであったわけですから、そういう思想はもともと郷土にあるんですよ。あるけれ
ども、こっちの
世界、こちらの組織、それで末端へ行く、そしてそこでパンフレットをまとめて経営者に渡す。そういうふうな手法を考えてみたり、
防衛庁、自衛隊出身の市
会議員とか町
会議員もおります。予備自衛官である市
会議員もおります。そういう
諸君ともいろいろコミュニケーションをやっていますと、彼らは本当の下から見ております、下から
経験しておりますから。その実態をこうやってほしいとか、こういう声が出るんですよ。
違った
世界、いわば流れは通産の
世界ですね、こちらの
中小企業主にグループが幾つもある。ここへ連絡部のリーダーが行って、そこで話し、パンフレットを渡して多数の参加を求める。そして、予算は日当千円か二千円ぐらいかな、予算上上げられたようですけれ
ども、金でつるのも大事だけれ
どもやっぱり志でつっていかぬと防衛思想というのは絶対だめだと自分でもそう思っておりますので、そこらあたりをより積極的に、本当に最末端です、上同士だけじゃだめだ、いかにして末端の地域の中で組んでいくかということのこれは一つの例でございますから、声を大きくして
お願いを申し上げておる次第でございます。
それからもう一つ、同じ
通産省というお立場で、私は熊本でございますので、例の水俣病の問題。
これは今非常に大事なときにかかっておりまして、裁判の話じゃなくてチッソの救済
支援。これは化学
工場の方ですけれ
ども、いわゆる化学
工場というのは
日本の国内でもどんどん収益が下がっていっておる。新しい製品の
世界の加工とか、近ごろは液晶とかそういうところに
努力しておられますけれ
どもなかなか、県債の問題は今県議会で一生懸命環境庁の案を
議論しておられるときですから、これは触れません、今大事なときですから。
しかし、もう一つ何か、チッソ救援策の金融
支援だけでなくて、
通産省として何か販路拡張、それは自由市場だと。それは自由市場ですよ。しかし、原因は別として、チッソというものが倒産したら全部、
政府、県、水俣市の責任、財政負担になるわけです。チッソがあるからこそ、ちょぼちょぼ利益を出しながら、それで元利金を償還してずっとエンドレスにいけるわけです。
だから、やっぱりチッソそのものを、金融
支援、設備投資
支援もありますが、これは今
議論しておる最中ですけれ
ども、その販売を拡張できるような、何かかつて行政指導ということでいろいろ批判を受けたかもしれぬけれ
ども、これだけは私は違うと思っておるんだ。チッソ
企業の
支援という意味だ。単なるグローバルな意味でのいろんな業界団体等の行政指導じゃない。これが倒産したらどういうことになるんだと。患者団体まで影響するわけですよ、国ももちろんですけれ
ども。
そこのところで
お願い、話をしておるけれ
ども、なかなか
通産省さんは公の場じゃ言いにくいと。しかし、この特別な意味を持ったチッソ
工場が製品を余計販売できるような何かアドバイスとか、舞台裏かもしれませんけれ
ども業界団体、これできないだろうか。
私なんかこの前も
自民党の小
委員会のところで、本当はあの戦後の生産第一主義、その結果なんです。チッソというのは九十年の歴史がある。戦前は朝鮮半島で発電を起こし、下で化学
工場をつくったりなんかしていました、肥料
工場。そして敗戦になって引き揚げてきて、一つはチッソ水俣、一つは旭化成の延岡、それぞれ製品の内容が違っていましたから、ああいう現象が、いわゆる有機水銀という問題大問題になっていったけれ
ども。
しかし、今一生懸命県債を返さなきゃいかぬ、補償金を払わなきゃいかぬ、原因者負担ですから払わなきゃいかぬと
努力をしております。地域もあれやこれやして、だんだん患者団体の方も共同して慰霊祭に臨むとか、行政と市長以下と一緒になって慰霊祭に臨むとか、だんだんそういう雰囲気が出てまいりました。そこで、今度チッソだけですけれ
ども、チッソが傾いてしまえば補償金も何もできなくて、県債の格好でやっておりますけれ
ども、とんでもないことになる。
そこで、
通産省さん、環境庁が主ですけれ
ども、通産としての役割は、チッソの製品がなるべく売れるようにひとつ舞台裏で、やっぱりいろんな販路の
世界、販売の方も、買ってくれる
企業も大もとをたどればやっぱり私はあの生産第一主義、本当は経団連そのものも取り組むべきじゃないか、財界全体としてチッソが倒産せぬように。チッソの製品でどんどん伸びておるやつも、別に優秀な製品をつくっておりますから、これは化学肥料だけじゃありません。こっちの方が伸びるような手だてをやっていただきたいなと。それはやっぱり
通産省の長い間の業界のこれがあると私は信用しておりますので、そこらあたりを、公にはそれはチッソだけを抜き出してどうだというのは言いにくいことだと思いますけれ
ども、しかし気持ちというもの、心というものを持ってやっていただけぬだろうかと、こういう思いを持っております。
なかなか
大臣としては、かつて厚生省のあれでございましたけれ
ども、チッソの販路というか販売高がふえるように、もちろん優秀な製品でなきゃだめですよ、安く、優秀、これは大前提ですけれ
ども、ここらあたりをどなたでも結構ですから、はっきりは言えぬと思っております、ちゃんとわかっておりますから、ひとつ
お願いを申し上げる次第でございます。