○柳川
覺治君 自由民主党の柳川でございます。
自由民主党といたしましては、このたび
労働省が大変御苦労されて御提案になられました労働関係の三法案につきましては、かねてから自民党としても取り組んでまいりました内容が盛られておるものでございますので、すべて賛成という立場で質問をさせていただきます。
その前に、
鳩山前文部
大臣がこのたび
労働大臣に御就任になられました。まずもっておめでとうを申し上げる次第でございます。
若干感懐なきにしもあらずでございますけれ
ども、特に私は、せっかく文部
大臣を御経験された
労働大臣でございますので、二点につきまして、要望と申しますか、希望を申し上げさせていただきたいと思います。
その
一つは、私も自覚なくして野党になりました。そして、なぜか党の政調の労働部会長をあずかれということでございました。
労働行政につきましては、いろんな形で、若いときは女子そして青少年の問題で
労働省の御婦人の方々にかわいがられて学ぶことができましたし、またILO等では、
日本の労働対策についての勉強もさせていただきました。
昨年、私は
予算委員会で労働問題に関しまして質問をさせていただきました。それは
産業界がコンピューターの進展、これに対応して技術者、技能者と申しますか、その担当が七十万人不足するというような動きがございました。これに対応して、教育の面でも高等学校に、あるいは大学に、短大に情報関係の学部、学科がつくられ、また専修学校ではやはり三十万に相当する養成がなされてまいりました。その若者がこの面を学んで、いよいよ勇躍して夢を持って社会に出ようといたしましたら、
産業界はシャットアウトでございますと、専修学校の卒業生の三分の一は就職できないという
状態にございます。
かつて理工系増募一万人とか初級技術者七十万人増募ということを行ってまいりました。その際も、卒業生が出ますと、実際に製造業関係の需要関係は減少していくということ。常にこの辺が難しいところではございますけれ
ども、政治の大きな課題というのは常に若者に夢と励みを与えるということが政治の大道であろうと存じまして、そのことも質問したわけでございますが、そうしましたら三カ月後に今度は採用取り消しか
産業界で起こりました。これに対して、村上
労働大臣を筆頭として
労働省当局が大変な御
努力をされて採用取り消しは取りとめることができたということでございました。
既にそのころから年明けての
雇用関係の厳しさが予測されておりました。今、
リストラあるいは技術革新、あるいは
経済の再建と申しますかあすへの見通し、そういう観点から何か
雇用について今大変厳しい
状況がございます。不採用だという線が出てきております。かつて、ついこの間までは青田刈り、そしてそれが採用取り消し、それで今日では不採用という歩みできております。
経済界は現実でございますから、その厳しさはわかるわけでございますけれ
ども、何かそこにみんなして
リストラの名のもとにという向きもなきにしもあらずというような
感じがあるわけでございます。私は、もし自民党政権であったら労働部会長としては労働担当
大臣を、
労働大臣を改めてスーパー労働担当、それは
雇用の継続維持と同時に
雇用の促進、そして新たな
雇用の開発、創出という問題を旨とした労働担当
大臣が置かれてしかるべきだろうということを
感じたわけでございますが、いかんせん野党でございますので、そのことは望むべくもございません。
そこで、私
ども労働部会は、その面を意識して少し勉強していこうと。特に、
経済は現実でございますから、現実に対する対応も行政の大きな課題でございますが、行政は一歩前を見て、そして政治は二歩前を見て政策を立てるという役割もこれはあると教わっております。
中長期の課題、今日の世界の動向、そして
日本のあるべき将来ということを含めて勉強していこうということを皆と語り合いまして、労働当局に対しまして、我々は労働担当
大臣は置けないから労働部会がそのつもりで中長期の勉強していこう、それに対して
労働省はいろいろな協力、対応をしていただけないかということを正直に官房長と語りました。そして官房長からは結構ですということでございまして、私
たちがプロジェクトチームをつくる前に
労働省に事務次官を長とする
雇用関係の省内のプロジェクトチームがつくられました。
そして、今いろいろな面からデータ、その他事務当局の御協力も得まして勉強しているところでございます。
労働大臣はもとより
雇用対策でございますけれ
ども、もっと広い範囲で総合性、整合性の立場に立って
労働大臣が
雇用促進、継続維持、そして新たな
雇用の開発、創出という面の担当
大臣としての併任をしろということについて、いかがでございますか。不規則発言で恐縮でございます。