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国務大臣(
羽田孜君) 今
お話があったわけですけれ
ども、確かに連立政権、これは新しい、まさに三十八年の自民党政権からかわったということ、そして私はこの八カ月間歩んできたこと、今これはまずいという御
指摘がありましたけれ
ども、やっぱり政治の改革というもの、要するに政治の改革は、腐敗の問題もある、そういった問題もあるけれ
ども、それだけではない。どうも複数から選ばれる中で本当の議論ができない、
日本の顔を語ることができないというところに問題があるという実は
指摘があった。これをなし遂げたということ、これは大変なことです。
また、ウルグアイ・ラウンドについても、これは本当に私たちにとってはつらいことです。しかし、
国際社会の中で
日本がこれからきちんと生きていくためには、こういった問題に対して積極的な
対応をせざるを得なかった。これに対して決断したということも私は大きなことだったというふうに思っているんです。
ですから、いずれにしましても、今までの
日本の政治が
一つの閉塞状況にあるというものを打破したという
意味では、私は、この細川政権八カ月の成果というものは大きかったものであるし、これからの長い政治の歴史の中に
一つのやっぱり残るものであろうと思っております。
確かに、この間、
日米関係というのは難しかった。しかし、私は
日米関係のまた新しいスタートでもあったというふうに思っております。何も大人とか成熟とかいうことを申し上げているわけじゃないけれ
ども、しかし
日本として、やっぱり世界の中からも
理解されないようなことに対してイエスと言ったならば、これは問題がある。しかし、私たちはただそれだけで終わらせたんじゃなくて、そこからお互いの話し合いのスタート、そしてお互いが
理解する
一つのきっかけをつくることができて、今まさにこの
日米の包括
協議の問題について実務的な話し合いが始まっておるということからいっても、私は
一つのいいきっかけをつくることができたんじゃないかと思っております。
ただ残念なことは、新しく私自身が今度指名された後のことにつきましては、私はこれは本当に残念であったという一言に尽きるわけでございますけれ
ども、ただ、政治が大きく変化をしようというときにはやっぱり
一つの揺籃のときというものがどうしてもあるんだろうというふうに思っております。
しかし、ここまで来た
日本の国がいつまでも不安定でいることは許されないわけでありまして、私
どもも安定した政治をつくり出すためにさらに努力をしていきたいというふうに思っております。