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守住有信君 なかなかこの問題は一般論で非常に律しがたい重大な、我々の世代でない後世代まで影響する
国家そのものの基盤といいますか、こういう私は問題の
立場認識を持っておりますものですから、行政改革
委員会で行政改革推進、監視、提言、これはますます今こそやらにゃいかぬと、地方の問題も含めてやらにゃいかぬ。
ところが、ここに情報公開で、しかもまだ行政手続法がやっとこれから実行に入り、運用面でもいろいろまだ十分あれしていかにゃいかぬところはある段階なのに、まだ研究ならいいんですけれ
ども、それが同じ
委員会の中で五名の
委員、専門
委員をつけられるとしても非常に次元の違った、行政改革と行政情報公開、非常に次元の違ったものですから、さてと、にわかにあの行政改革
委員会を、行政改革には大賛成でございますが、この情報公開に関してはこれは慎重でなけりゃならぬ。そのためにも自民党の中でもいろいろ勉強会を持って議論を深めておるということだけを御報告申し上げておきます。
それから、同じあれでございますが、先ほ
どもお話が出ておりましたが、その前に
板垣先生からイエメンの話も出まして、ちょうどあのときに私は
内閣委員長でございまして、
自衛隊法一部改正、大久保
先生その他いらっしゃいますが、
衆議院よりも長時間かけてここで延々とやりました。そして、
理事会、
理事懇でも当時の
社会党の穐山
理事以下、
立場を尊重しましてずっとやりまして、そうしていよいよ反対は反対、賛成は賛成、民主主義
国家で、
国会でございますから堂々とやろうと。
ところが、それをやろうと思っておった日が皇太子殿下の御成婚の宮中における祝賀会でございまして、実はあれが終わってから夕方、
国会をやるぞと言ったら、お祝いの日ですから、みんな各幹部の方は御招待でございましたからその日はやめたわけです。そして翌日午後、討論して採決しようと思っておったら、午前中にいきなり不信任案が出てきたということでパアになったわけでございます。十分論議は尽くしておったんです。
そしてその後も、
板垣先生がおっしゃるように、あのイエメンですか、同じ敗戦国のドイツの軍艦で、軍艦と言っていいかどうか知りません、軍艦だろうと思いますが、それで
邦人が救出をされた、あるいは航空機その他もそうでございます。それがどういうあれかまだ依然として、これははっきりすればよかったんです、賛成は賛成、反対は反対、多数決で。
これは、長い間のイデオロギーを背負っておられる党もおありになるし、党でなくても個人としてもおありになるでしょう。これは
衆議院の話ですけれ
ども、
安全保障委員会。我々
参議院は数が少ないですから、半分しかないから
内閣委員会で防衛問題もやるという長い間の仕組みになっておる。ここのところが、
参議院だけでほえてもしようがないなと内心思いながらも、本当に、さらにイエメンばかりじゃない、北朝鮮、韓国、朝鮮半島、もろもろの、備えあれば憂いなし、
自衛隊法の一部改正、C130は出すのか、何も機関砲を載せておるわけでもないし、銃器がどうとか言い出すと切りがありませんからやめますが、こういう状況だった。一歩手前だった。
衆議院は通過しております。
そういうことで、私は
委員長をやめるに当たって、これだけは言っておこうと思って
会議録に残して、そういう思いでおるわけでございます。私個人だけでなく、この
内閣委員会として十分何回も議論してやったわけでございますし、
理事会、
理事懇も何遍もやりました。そして正直言って、私は
社会党のお
立場を立てて円満に採決しよう、こういう配慮でございましたが、お祝いの、皇太子殿下、これは国民こぞっての御成婚式でございますが、ところがその直後、ばっと午前中不信任案が出る。あと一日間あればと思う。そういう思いでおることを後の世代の、
総務庁長官はずっと御一緒で、
防衛庁長官はおかわりですけれ
どもね。
官房長官もおかわりだが、よくその辺の
参議院の
内閣委員会における状況配慮、それがほんのあと一日あれば
成立した。そういう思いが、今
板垣先生のお話を聞きながら思い出した次第でございますので、あえてお伝えを申し上げたい。
参議院側の
内閣委員会の気持ちを申し上げた次第でございます。
その次が防衛問題懇談会でございます。
あれは二月の末、細川護煕総理のときでございますけれ
ども、米ソ冷戦構造が崩壊したというふうな、簡単に趣旨を書いてございますが、「冷戦の終結に伴う
国際情勢の大きな変化等に対応」した云々、「
内閣総理大臣が防衛や外交、経済・財政等の専門家であって
国際的視野を有する人々の参集を求め、新たな「防衛計画の大綱」の骨格について御意見をいただくことを目的として「防衛問題懇談会」を
開催する」、そして九名の懇談会の
委員の方々で、しかもこれは
継続してやる、
羽田内閣においてもこれは
継続だということは新聞報道等もいろいろ出ておりますし、またこれは、「本年夏頃までを目途に」と云々。それから組織のあり方も、これは
内閣官房が中核、総理のあれですから。そして「
防衛庁の協力を得て」、こういう位置づけというのを私は非常に疑問に思う。
防衛庁と一体となって、何か別個みたいだ、国の安全、防衛は。
防衛庁の協力を得て
内閣の安全保障室においてこれは処理するんだと。
ここも私は組織のあり方も非常に疑問に思いますし、私がもっと切実に感じておりますのは、
自衛隊の前線でございます、制服組でございます。制服組の総監とか師団長とか中隊長とか、そういう諸君たちが非常に何か疑問と不安を感じておる。そして、そのことが
防衛庁の組織を通じて、地方組織の少なくとも幹部には、毎回御
審議でございましょうから、テーマも違う。いろいろ意見があると思いますけれ
ども、そこらあたりのところの正しい情報、あるいは
防衛庁としてのスタンス、これをずっと浸透していただかぬと、私は前線の方で接触しておりますので、
自衛隊の総監とか師団長とか大隊長とか、いろいろ本当に前線で総指揮をとって責任感を持ってやっておる制服の人たち、陸海空、ここの問題意識というものを十分踏まえて、これについて十分な途中プロセスも解説を加えていかにゃいかぬ。ついこの間は、自民党で西廣さんをお招きして一、二時間お聞きしましたけれ
ども、私
どもはそれは特に参加して聞くことができましたごく限られた自民党議員でございます。
では、その
自衛隊全体は、このような本当に正しい把握、問題意識、そして物申す、申すべきところは申す、基盤的防衛力というものを。何かいろいろ読みますと、これは読売新聞とか、私もポケットに入れておるわけでございますが、「防衛問題懇 多様な防衛力めざす」、そして言葉も「柔軟で多様」とか「柔軟防衛力構想」。柔軟と、ふわふわみたいなイメージですな。基盤があってその上の変化即応は柔軟でいいんだけれ
ども、何か言葉が穏やかで温厚です。
護煕さんのときに、同じ熊本でございますからよく知ってますよ、佐川だろうと西武だろうと、あえて言いませんが、場が違いますから、そこから始まった発想が後世代も、後の
内閣もということであります。申し上げたいことはいろいろございますけれ
ども、何か基盤的防衛力構想、同じ熊本の坂田
防衛庁長官のときからでございます。それを踏まえながら
努力してきた。本当に問題意識を持っておられると思いますけれ
ども、我々はそう見ておる、あるいは
自衛隊の前線はそう見ておるということだけは十分御認識、御覚悟して取り組んでいただきませんと。
プロは二人しかおらぬ、プロが尊敬される、尊重される世界でなきや、民間実業家ばかり。学者はおられるかもしれませんけれ
ども、学者は学問、外交、これはまた大切ですけれ
ども、本当のプロを戦後
体制と防衛の
体制をつくってきた人たちをうんと、九分の二じゃ困ります、九人の中で二人だけでは困る。こういうことをあえて強調したいわけでございますが、これは私の意見、提言として十分お受けとめいただきたいと思う次第でございます。
それからもう一つは、私はついこの間も
防衛庁の人事
局長さんから、いろいろ勉強会に出させていただいておりますけれ
ども、今後の隊員募集のあり方について各般にわたって勉強させていただきました。特に、私は前から関心がありますのは予備自衛官の問題でございます。昔は在郷軍人、一たん事あれば、それに予備軍というものがあったわけです、民業に携わりながら。この問題、予備自衛官はわずかに年に五日間、飛びの場合もあります、一日だけもあります。そして、予備自衛官の実定数も、再訓練に応じている頭数も、いやもうきょう八割何分だからあれだとか、さらに予備自衛官を拡大して、まあ発想はあるようでございます。民間の志ある
自衛隊の経験のない大もとか、いろいろ発想はあるようでございます、御検討中ではありますけれ
ども。
外国の同じ先進国の、向こうは軍隊ですけれ
ども、それの予備自衛官的な仕組みというものを、これは正規の軍じゃございませんね、予備だ。一たん事あったときの話ですよ。これの備えというもの、これは五年、十年かかる。防衛力もそうですけれ
ども、五年、十年かかる。そういう発想に向かってやっていただきたいんです。やっと来年度
予算では一日当たり二千五百円アップ、参加した人は。
それともう一つは、こっちに勤めているのは中小企業なんですよ。
防衛庁は、通産省、中小企業庁、経営者、これに一体になって、呼びかけて、組織論もありますが、予備自衛官の参加、これをやっていくことによって、今地域の問題も合馬さんから出ましたが、各種中小企業、産業界、これと経営者との防衛の思想というものが、参加、意識、ボランティアだけでなくて、これこそ最大の国内ボランティアではなかろうかと思って、その意見をあちこちで申し上げておるし、地元でも言っておるわけでございます。
ここらあたりの取り組みにつきましても、本当にどのように積極的にお考えなのか、ひとつ御
説明をお願いしたいと思います。