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渡辺四郎君
京都府警の方からおたくの方にはそういう
報告があったと思うんですよ。
私が
現地に行って
調査をいたしましたところ、今
お話しがありましたように、
関係者、特に名前は出していなかったようですけれ
ども、仲介人といいますかある会社の方から、あるいは
朝鮮総連の顧問をしております前国会議員の人からという
お話もあるわけですね、それは
警察の方に届け出をしてあるんじゃないかという
連絡をしたと。これはうわさですから。
そういううわさもありましたが、大体二時ごろには届け出が済まされておるということは
連絡があっておったということを私は
調査の中でお聞きをしたわけですが、それは今正式な国会の中で
お話があったわけですから、それはそのとおり受け取っておきましょう。
問題は、ここにも出ておりますが、この
捜査の過程の中で私は
二つも三つもやっぱりミスといいますか過ちがあったんではないか。
一つは、再三
照会をしました二十七筆中の二十日ですかにできまして、これは
国土利用計画法によりまして届け出は免除をされておるわけです。それを執拗に
調査をしていった。ですから免除の規則そのものがあること
自身を、
京都府警かあるいは担当の
山科署かどうかは別として、知らなかったのかどうなのか。
といいますのは、六月六日に
強制捜査がある。二十七筆中の二十五筆は時効であるから
捜査をしなかった、残りの二筆だけについて
捜査をしたという報道がありました。ところが、おとついの十四日付の新聞で届け出は不要だったということで出ておって、これは十四日の日に、これを含めてかどうかはわかりませんが、
京都府警の方が陳謝をしたというふうに出ておるわけです。ところが、二十五筆は時効でなくて届け出の義務がなかったというのが六月六日の
捜査の日にはっきりしておると思うんです。あるいは遅くとも七日の日にははっきりしておる。
それはなぜかといいますと、
捜査の翌日の新聞に出ておるわけです。ここに六月七日の読売新聞の夕刊があります。七日といいますと、
捜査の翌日です。この翌日の新聞に、ところが六日午後、事情徴取された
関係者が間違いなく届けたと反論したため二筆分を再度調べたところ、市から二年六月八日に届けがあった、残る二十五筆分もその後の
調査で正規の手続が行われていたことが判明をしたと。その後の
調査でです。六日の日の
捜査で七日の新聞ですからね。
そうしますと、これは時効でなく手続の義務がなかったわけですから、時効ということであれば
犯罪はあったけれ
ども捜査の
対象にならないというだけのことでしょう。そのことによっても、二十五筆分については
関係者の
皆さんは非常に大きな犠牲あるいは被害を受けたわけです。その上に二筆の
部分で
強制捜査に入ってきた。二筆の
部分も私の
調査では
平成二年六月八日に届け出をしておる。これは
京都市役所の方に受理をした、受け付けをした記録があるわけです。そして、その翌年の三年には、これは証明か何かを求めたんでしょう、この二筆分について届け出があったということを再発行した記録もあるわけです。
ですから、やっぱり
捜査規範にもありますように、任意
捜査の原則ということをここで守っていっておればこういう基礎的な過ちはなかったんではないか。この任意
捜査の原則が
警察規範の中に定められておりながら、それを抜きにして
強制捜査に踏み切って、しかも過剰の
強制捜査をやっていった。ここをどうしても私
自身はやっぱり疑問に感じて、そういうことはないと思うんですけれ
ども、何か別な目的があるんじゃないかというふうに感じざるを得ないわけです。
そこで、長官とそれから
国家公安委員長に最後にお聞きをします。
私はもう申し上げますが、長官も先ほど言いましたように、梶原さんの
予算委員会での質問の中で、間違っておれば訂正をしてもらって結構ですけれ
ども、
国家公安委員長に対して梶原
委員が、
京都府警が
関係者に迷惑をかけて申しわけなかったとわびるという指示をしてくださいということを
要請しました。
石井国家公安委員長の方からは、大変御迷惑をおかけいたしておりますことを私の立場から大変遺憾だというふうに
考え、
警察庁を通じて
京都府警に対しその指示が十分届くように私から指示をさせていただきたいと存じますと、そういう趣旨の答弁をされたのを私
テレビを見ておりましたからメモしたわけであります。
国家公安委員長の方では指示をされたと思うんですが、その指示を受けて
警察庁の長官は具体的にどういうふうに
府警本部に対して指示をされて、そして
府警としてはどういうふうな謝罪をしたのか。あるいは謝罪をしていないというんであれば、常に一般論というふうに
警察がおっしゃるわけですから、一般論としても、これほど大事な
国家権力を使っての間違いですから、それは
行政上の間違いですよ、
警察に間違いがなかったとかたわけですから、そうすれば、一般論としても飛んでいってでも謝罪をする。これが私は日本の
警察じゃなきゃいけないと思うんです。
そういう立場から、
国家公安委員長それから
警察庁長官に、先ほど申し上げました、どういう指示をして
京都府警がどういうふうな
対応をしたのか。言いましたように、
京都の市長さんはきのう正式に謝罪をいたしました。ぜひそこをお聞きしたい。