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日下部禧代子君 その算定
基準でございますけれ
ども、やはりこれは介護すべきお年寄りが増加するということだけではなくて、障害者も含めまして介護を必要とする
方々の人数だけではなくて、その介護の質の問題、いかにそのニーズに手厚く対応するかということも必要なのでございまして、これからの
マンパワーを論じるときにその点もきちっと押さえておかねばならないというふうに思うわけでございます。
〔理事
菅野壽君退席、
委員長着席〕
算定
基準ということを伺いますと、これは私当選いたしましたときの
最初ぐらいの本
委員会におきまして、ゴールドプランにおける十万人のホームヘルパーさんの算定
基準はとお聞きしようと思ったのでございますが、かなり防御がかたくお答えをいただかないままでございました。きょうその論議をいたしますと時間がございませんので、いずれまたその論議に関しましてはさせていただきたいというふうに存じますが、
問題点だけは
指摘させていただきたいというふうに存じております。
そしてまた、国民の目になぜそのようなニーズが必要なのか、そしてその見通しというものをきちんとわかるような形で出していくということは、今見通しというのをつくるのは
看護婦さんと違って非常に難しいというふうにおっしゃいましたけれ
ども、やはりそれはもう少しお
考え直しをしていただきたいというふうに存じます。
それで、次の
質問に移らせていただきます。
皆様方御承知だと思いますが、ドイツにおきましてこの三月に連立与党と社会民主党との介護保険に関する合意が調いまして、いよいよ一九九五年、来年の四月一日から在宅の
方々、そして七月一日から
施設入所の
方々に介護保険が適用されるということになったわけでございます。そして、これは強制保険、強制加入でございます。そして、一定以上の収入のある方で強制加入の義務が免除されている
方々は自分で選んで民間保険に加入する義務があるという介護保険でございます。それは、御承知のように年金、健康、失業、雇用に次ぐ第五番目の社会保険であるというふうに言われているわけでございますが、この決着に至るまでは非常に長い年月がかかっているわけでございます。
特に、私は昨年ドイツに参りましたときにユング介護保険
局長とお会いして一時間半ぐらい
お話を承ったわけでございますが、そのころはこの法案の行方がどうなるかまだわからないというところでございました。しかし、ユングさんは大変な信念を持ちまして、大変大きな体の方でございましたけれ
ども、額の汗をふきながら、この法案は絶対に通すのだというふうな意気込みを持って頑張っていらっしゃるのが非常に印象的でございました。
しかしながら、そこで問題になっておりましたのは保険料の問題でございました。保険料の、特に使用者側の負担の問題でございました。今回は賃金の一%、つまり○・五%ずつ使用者側と折半するわけでございますが、九六年からそれが一・七%になるわけでございます。そうした場合に、使用者側は休日を一日減らすということで決着がついたわけでございます。議事録を読んでおりますと、これはドイツ連邦議会の第百十七回の本
会議でございまして、そこでブリューム労働社会
大臣が、過去二十年間介護保険が実現するというふうに言われ続けてきてきょうやっと実現できたという喜びをおっしゃっているわけでございます。
しかしながら一方では、例えば南ドイツ新聞でございますか、その論説などを見ますと、非常に厳しい論調がなされているわけでございます。介護保険についてようやく合意が達成されたけれ
ども、さしあたり喜びも負担軽減にもつながらないんだというふうな厳しい論調でございます。つまり、この介護保険の問題が政争の具に供せられた。特にことしはドイツの選挙の年でもございます。そういうところで各政党の政争の具になってしまったというふうな非常に厳しい論調もなされております。
我が国でも介護問題検討本部というのが設置されておりますが、そこでこの介護保険も含めて今どのような御検討が行われているのでございましょうか。