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守住有信君
自民党の
守住でございます。
時間がもう二十分しかございませんので、どっちかというと、回答じゃなくて私の意見を申し上げますのでそのようなおつもりで。そして、
大臣はお食事がまだのようでございますので、どうぞ後で行っていただきたいと思います。
まず、ここは
決算委員会でございますから、やっぱり検査院の、特に不当事項の
指摘、これが
平成三年度は
厚生省は七項目、
労働省は五項目あるわけでございます。
それで、四年度の方もちょっと眺めてみましたら同じような項目があるわけでございます。もちろん時代の変化に即応する新しい
政策や
施策、これは重要でございますけれ
ども、継続的な、毎年同じようなテーマについて不当事項が
指摘をされておる、七項目、五項目でございますがね。
検査院もそういう不当事項の
指摘をやっておられて、この
決算の場で我々
国会議員は超党派でやっていくわけでございますが、ここのところを、回答は要りませんけれ
ども、並みいる各省各局の幹部の皆さんも、毎年同じ不当事項が
指摘されておるが、これはみんなどうお
考えか。同じ
決算委員会の一員として、新しい変化の
施策もいろいろございましたけれ
ども、もう一つ継続的な制度、
予算の執行、その実態、これについて、私は
決算委員会らしく、項目は具体的に申しません、あと私の関心を持っておる別のテーマがございますので。そのことをまず冒頭に御
指摘申し上げて、いずれかの場で答弁なり決意なりを十分承りたいと思うわけでございます。
それからもう一つだけちょっと申し上げて、
厚生大臣、お食事の方へ。
私は前から水の問題、環境、かつてここで、大分前でございますが、竹下総理が大蔵
大臣を兼ねておられるときがございまして、それを中心に
厚生省、建設省、環境庁等にお並びいただいてこういうことを申し上げました。ふるさと創生の前にふるさと再生をと、小ブナ釣りしかの川。そして地球環境より前に生活環境と。それで、私が知るところでは
厚生省に生活衛生局、経済企画庁に
国民生活局とございますね。せいぜいそれぐらいで、生活重視、足元、こういうことで私は
厚生省が環境衛生の中で非常に重要な
役割を占めておると思います。
そこで、その水の問題は、入り口と出口がございます。入り口は水資源の、量的にも質的にも良質な水の
確保。それから後が使った後の生活排水でございますね。それで当時、もう六、七年ぐらい前になりますか、
厚生省がバクテリアを逆
利用した合併浄化槽、こういう方式を考案されました。それで御一緒に私は大蔵省の主計官のところに行きまして大いに論争したわけでございます。
そうして大蔵省は、司計課長も後ろに来ておるだろうからよく聞いておいてよ。私生活、家庭の中、住宅等々の中でございますから、個人の住宅等々には補助はやらない、これが大蔵の税金の使い方の鉄則だ。じゃ市町村はできるかと言ったら、市町村はできますと。ならばよしということで市町村にそういう補助を出す。
厚生省から三分の一、県から三分の一、そして自治団体が三分の一。それから、次の年には自治省の財政
局長のところへ行きまして、やった分だけは交付税でちゃんと後で面倒を見るようにと。こういうことが六、七年前から始まりまして、最初は一億の補助でございましたが、もう百億以上。
ところが、これを見てまいりますと、片や建設省は昔から公共下水道あるいは流域下水道、それから中山間地域では農水省が農業集落排水
施設、これはなかなか意義がありますよ。やっぱりバクテリアを使って
厚生省のような同じ方式でその水をまた田んぼに再
利用する、リサイクルする、貴重な水資源を。これは中山間地域でございますが、その中間地帯に、都会の近郊も地方都市も町村もと、これが私は合併浄化槽だ、このように
考えておるわけでございます。
もう一つは、コスト的に
考えましても、じゃ一世帯、一人当たりのコストがどれだけ余計かかるか比較しろと、これは行政監察局から
指摘されまして、そういう比較表も
厚生省でもみずからおつくりでございます。やっぱりこの税収、今
高齢化社会でいろいろ出ましたが、だれが
負担するのだろうか、消費税問題等々があれになっておりますけれ
ども。
そういう中で、三者の方式があります。片や建設省、それから農水省、
厚生省。コスト論に目を向けて
政策を総合的にと、縦割り行政ではなくて。それで実は私はまた大蔵省へ行ったわけでございます。そうすると、
厚生省担当の主計官、次長、建設省担当の主計官、次長、農水省担当の主計官、次長と、大蔵自体が縦割りになっておる。そうすると、調整するのは総務課長と主計
局長しかいないじゃないかといって私は駁論したわけでございます。
その中で、ひとつ幅広い
視点で、
厚生省だけでなくてまさしく横断的な
視点で、コストダウンというかコストのより安いものに対する
予算、
政策の展開を大いに生活環境、水の浄化という意味で、冒頭この点私の主張、意見をまとめて申し上げまして、あと
厚生大臣からお言葉があればいただいて、
予算委員会以来の引き続きでございますから、どうぞお食事を。