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水野委員 大塚さんは、社会党の有力議員であると、これは実は読売新聞は井上一成さんのお名前は出していないのですよ。いろいろ
関係者から聞いて、これは井上一成さんであることが間違いないと私は断定したものですから、あえてここでお名前を出して申し上げているのです。いいですか。
大塚さんは九月の二十二日、熊谷さんが井上さんとお会いになったのは二十一日のお昼です、山の茶屋で。もうその午後には井上さんは大塚さんに電話をしています。いいですか。さらに、その日は実は大塚さんは何か忙しくてとてもお目にかかれなかったので、官
房長の指示を受けて翌日、二十二日に議員会館に参上した。そして、そこで実は、当時の通産
大臣である熊谷さんから怪文書を取り上げてほしいと頼まれたんじゃ。しかし省内
事情は一体どうなっておるんだ。怪文書もまだそのときは井上さんは手にしてなかった。
実は、前後しますが、熊谷さんと井上さんがお別れのときに、私は見ていないという話をしたら、じゃ、送りますとか上げますと言ったら、この読売新聞に対する取材では、後ほど宿舎か何かに匿名の手紙で送ってきた、こういう話もとれております。
いずれにしても、官
房長は大塚さんを通じて、かねて井上さんと親しかった大塚さんを通じて、絶えず接触をしておくように、でき得れば、実は事務次官はきょうはおいでになりたくない、どうしても嫌だと言うから、まあそれならあしたでもまたお願いしようと思う。牧野さんはこの際に熊野次官にも相談をして、まあどこの事業体でもそうですよ。こんな怪文書が
国会に流れたりマスコミに流れたり、これは配ったのですから流れるわけなんですけれども、することはだれもよしとしません。みんな自分の組織がかわいいですからね。
しかし、この怪文書は、出てしまったものはしようがない、しかも前次官の余り芳しい話ではない、この問題はもうなるべく決着済みにしたいよというスタンスを大塚さんは牧野さんから確認をとって、牧野さんは次官と話をした上でとって、本来なら江崎さんという総
務審議官がいるんですよ、いるにもかかわらず、いろんなつながりで大塚さんはまた井上先生のところへ行って、まあなるべくならひとつと、こう。
井上先生もああいうお人柄でありますから、結局は、まあおれは、この記事を書いた人たちの話によりますと、何かうさん臭い話は、こんな質問をするのは嫌だと言って断ったんじゃと。
そうしたら九月二十四日、再度、熊谷さんから電話でどうですかと。いいですか、再度ですよ、電話でやってきた。このときも実はイエスともノーとも言わなかった、どっちかといえば否定的なことで発言をしておいたと私は聞いております。これは井上先生の話で、人伝えでありますから、客観情勢、周辺の
事情を御説明しようと思いましてね。まあこんなことに口出したくないからね、こういう話であったと、こう聞いております。
同時に、はっきりお断りをしなかったのは、おれが断ればだれかのところへ持っていくだろう、だから、まあしばらく温めておこうという親心もあったんじゃ、こういうお話も聞いております。これは、私の調べたことでありますから、申します。
そこで、今度は、これは十月の、いや九月の末ですね、ちょっと日にちがはっきりしません。しませんが、熊谷先生は日笠議員に、今の郵政
大臣の日笠議員に質問をお頼みになるらしい、ここのところが実は私の方で見えておりません。しかし、日笠議員のところへ取材に伺った記者に対しては、おれが判断でやったんだ、頼まれてやったんじゃないと一度は断っておられます。
しかし、実は十月の一日、質問通告を受けた、日笠議員が質問通告をなさいます、十月の四日に当
予算委員会で質問をなさっているわけでありますから。通産省側の
国会担当の春山繁明さんという方がいらっしゃるようですな。質問をやめてください、先生、こんな、まあという話をしたら、おれは
大臣に頼まれたんだ、
大臣がやめろと言われなければやめないよと、そのお願いを拒否をされたようです。そのときの言葉が詳しく出ているんですよ、これは。「おれは
大臣と同じ宿舎なんだ、宿舎で
大臣から頼まれたんで、
大臣から頼まれなければやめるわけにはいかない」と取り合わなかったと、こういうことなんです。
そこで、春山さんが江崎総
務審議官にこれを報告をして、そこで
大臣に、こういうお話で私らの手に負える話ではございません。いいですか。
大臣、いかがいたしますかと確認を求めたら、これは江崎さんが確認を求めた、こういうふうに聞いております。
大臣の御意向を確認をしたところ、質問をとめる必要はない、こういうお話でありました。これからだんだんとこういう話が表に出てきますから。それで、日笠議員は御質問になった。御質問の内容その他はやっていると長くなりますから省きます。
いずれにいたしましても、官
房長、熊谷
大臣から日笠先生あるいは井上先生に
国会で質問してくれと言った云々、今言ったような細かいことについて、あなたは大塚さんあるいは江崎総
務審議官から何ら報告を受けていないはずがないんです。
いいですか。何か受けていますか、受けていませんか。ないなら、ないと言ってくれていいんですよ。