運営者
Bitlet
姉妹サービス
kokalog - 国会
yonalog - 47都道府県議会
nisalog - 東京23区議会
serelog - 政令指定都市議会
hokkaidolog - 北海道内市区町村議会
aomorilog - 青森県内市区町村議会
iwatelog - 岩手県内市区町村議会
miyagilog - 宮城県内市区町村議会
akitalog - 秋田県内市区町村議会
yamagatalog - 山形県内市区町村議会
fukushimalog - 福島県内市区町村議会
ibarakilog - 茨城県内市区町村議会
tochigilog - 栃木県内市区町村議会
gunmalog - 群馬県内市区町村議会
saitamalog - 埼玉県内市区町村議会
chibalog - 千葉県内市区町村議会
tokyolog - 東京都内市区町村議会
kanagawalog - 神奈川県内市区町村議会
nigatalog - 新潟県内市区町村議会
toyamalog - 富山県内市区町村議会
ishikawalog - 石川県内市区町村議会
fukuilog - 福井県内市区町村議会
yamanashilog - 山梨県内市区町村議会
naganolog - 長野県内市区町村議会
gifulog - 岐阜県内市区町村議会
sizuokalog - 静岡県内市区町村議会
aichilog - 愛知県内市区町村議会
mielog - 三重県内市区町村議会
shigalog - 滋賀県内市区町村議会
kyotolog - 京都府内市区町村議会
osakalog - 大阪府内市区町村議会
hyogolog - 兵庫県内市区町村議会
naralog - 奈良県内市区町村議会
wakayamalog - 和歌山県内市区町村議会
tottorilog - 鳥取県内市区町村議会
shimanelog - 島根県内市区町村議会
okayamalog - 岡山県内市区町村議会
hiroshimalog - 広島県内市区町村議会
yamaguchilog - 山口県内市区町村議会
tokushimalog - 徳島県内市区町村議会
kagawalog - 香川県内市区町村議会
ehimelog - 愛媛県内市区町村議会
kochilog - 高知県内市区町村議会
fukuokalog - 福岡県内市区町村議会
sagalog - 佐賀県内市区町村議会
nagasakilog - 長崎県内市区町村議会
kumamotolog - 熊本県内市区町村議会
oitalog - 大分県内市区町村議会
miyazakilog - 宮崎県内市区町村議会
kagoshimalog - 鹿児島県内市区町村議会
okinawalog - 沖縄県内市区町村議会
使い方
FAQ
このサイトについて
|
login
×
kokalog - 国会議事録検索
1994-06-01 第129回国会 衆議院 文教委員会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
平成
六年六月一日(水曜日) 午後零時十分
開議
出席委員
委員長
嶋崎
譲君
理事
小川 元君
理事
片岡 武司君
理事
河村 建夫君
理事
渡瀬 憲明君
理事
藤村 修君
理事
松田 岩夫君
理事
輿石 東君
理事
西 博義君 稲葉 大和君 小野
晋也君
岸田
文雄
君
塩崎
恭久
君
田野瀬良太郎
君
二田
孝治
君
安倍
基雄
君
井上
喜一君 松沢 成文君
佐藤
泰介君
沢藤礼次郎
君 濱田 健一君 遠藤 乙彦君 福留
泰蔵
君 五十嵐ふみひこ君 中島 章夫君
山原健二郎
君 大谷 忠雄君
出席国務大臣
文 部 大 臣
赤松
良子君
出席政府委員
文部政務次官
勝木
健司君
文部大臣官房長
吉田
茂君
文部省
生涯
学習
局長
岡村 豊君
文部省初等中等
教育局長
野崎 弘君
文部省教育助成
局長
井上
孝美君
文部省高等教育
局長
遠山 敦子君
文部省高等教育
局私学部長
泊 龍雄君
文部省学術国際
局長
佐藤
禎一君
文部省体育局長
奥田與志清
君
文化庁次長
林田 英樹君
委員外
の
出席者
文教委員会調査
室長
長谷川善一
君
—————————————
委員
の異動 五月二十四日
辞任
補欠選任
岸田
文雄
君
江藤
隆美
君
熊代
昭彦
君
中山
太郎
君
斉藤斗志
二君
村田敬次郎
君 同日
辞任
補欠選任
江藤
隆美
君
岸田
文雄
君
中山
太郎
君
熊代
昭彦
君
村田敬次郎
君
斉藤斗志
二君 同月二十五日
辞任
補欠選任
熊代
昭彦
君
江藤
隆美
君
斉藤斗志
二君
綿貫
民輔
君
塩崎
恭久
君
高鳥
修君
田野瀬良太郎
君
後藤田正晴
君
二田
孝治
君
志賀
節君
石田
美栄
君
吉田
治君
沢藤礼次郎
君
野坂
浩賢
君 同日
辞任
補欠選任
江藤
隆美
君
熊代
昭彦
君
後藤田正晴
君
田野瀬良太郎
君
志賀
節君
二田
孝治
君
高鳥
修君
塩崎
恭久
君
綿貫
民輔
君
斉藤斗志
二君
吉田
治君
石田
美栄
君
野坂
浩賢
君
沢藤礼次郎
君 同月二十七日
辞任
補欠選任
石田
美栄
君
川端
達夫
君 同日
辞任
補欠選任
川端
達夫
君
石田
美栄
君 同月三十一日
辞任
補欠選任
鳩山由紀夫
君 五十嵐ふみひこ君 六月一日
辞任
補欠選任
石田
美栄
君
安倍
基雄
君 同日
辞任
補欠選任
安倍
基雄
君
石田
美栄
君
—————————————
五月十九日
私学助成大幅増額
、
高校
四十人以下
学級
の
早期
実現
、
障害児教育
の
充実等
に関する
請願
(
田口
健二
君
紹介
)(第一七四五号) 同(
田口健二
君
紹介
)(第一七七七号) 同(
田口健二
君
紹介
)(第一八〇四号) 同(
田口健二
君
紹介
)(第一八四五号) 同(
田口健二
君
紹介
)(第一八六九号) 同月二十四日
私学助成大幅増額
、
高校
四十人以下
学級
の
早期
実現
、
障害児教育
の
充実等
に関する
請願
(
田口
健二
君
紹介
)(第一八八〇号) 同(
田口健二
君
紹介
)(第一九一〇号) 同(
田口健二
君
紹介
)(第一九四八号) 同(
田口健二
君
紹介
)(第一九九九号) 同月三十一日
私学助成大幅増額
、
高校
四十人以下
学級
の
早期
実現
、
障害児教育
の
充実等
に関する
請願
(
田口
健二
君
紹介
)(第二〇八六号) 同(
田口健二
君
紹介
)(第二一三三号) 同(
田口健二
君
紹介
)(第二一七三号) 同(
田口健二
君
紹介
)(第二二三七号)
学級定員
の
削減等教育条件
の
改善
、
私学助成
の
抜本的拡充
に関する
請願
(
大畠章宏
君
紹介
)( 第二二三四号) 三十五人以下
学級
の
早期実現
と
私学助成大幅増
額に関する
請願
(
山崎泉
君
紹介
)(第二二三五 号) 行き届いた
教育
を
実現
するための
教育条件改善
に関する
請願
(
山元勉
君
紹介
)(第二二三六号 ) 中学・
高校
三十五人
学級
の
早期実現
、
急減期待
別
助成
など
私学助成
の
大幅増額
に関する
請願
(
網岡雄
君
紹介
)(第二二三八号) 同(
川島實
君
紹介
)(第二二三九号) は本
委員会
に付託された。
—————————————
本日の
会議
に付した案件
文教行政
の
基本施策
に関する件 ————◇—————
嶋崎譲
1
○
嶋崎委員長
これより
会議
を開きます。
文教行政
の
基本施策
に関する件について
調査
を進めます。
文教行政
の
基本施策
に関し、
文部大臣
から
所信
を聴取いたします。
赤松文部大臣
。
赤松良子
2
○
赤松国務大臣
第百二十九回国会におきまして、
文教各般
の問題を御
審議
いただくに当たり、
所信
の一端を申し述べます。 現在、
我が国
は、
時代
の
変化
の大きなうねりの中にあると言えましょう。
国際化
、
情報化
、
科学技術
の
進展
、
産業構造
の
変化
、
高齢化
・
少子化等
の
人口構造
の
変化
、労働時間の短縮と自由時間の増加、
女性
の
社会進出
など、
社会
のさまざまな局面において、広範かつ急速な
変化
が生じつつあります。
文教行政
は、このような
時代
の
変化
に柔軟かつ的確に対応していかなければなりません。 一方、
文教行政
は、
人間そのもの
に深く根差した諸
活動
を扱う
行政
でございます。
教育
は知・徳 体にわたる
人間形成
を目指す
活動
であり、
学術
は真理の探究という
人間
の基本的な
知的欲求
に根差した
活動
でございます。また、
文化
と
スポーツ
は精神と身体を通じた
人間
の
本源的欲求
の
実現
を求める
活動
です。これらは、
人間
が
人間
である限り、
時代
を超えて変わらない価値を追求する営みであると言えましょう。 変わる
時代
への柔軟かつ的確な対応と
時代
を超えて変わらない価値の追求、この二つの使命をいかに統一していくかは、常に
文教行政
の大きな
課題
でございます。
我が国
が、
時代
の
変化
に対応しつつ、創造的で活力に満ち、
文化
の香り高い
国家
として発展し、
世界
に貢献していくため、また、
国民
一人一人が
ゆとり
と
潤い
の中で多様な
個性
を発揮し、
自己実現
を図ることができるような、より豊かで安心のできる
社会
をつくっていく上で、
教育
・
学術
・
文化
・
スポーツ
の果たすべき
役割
はますます重要となると考えます。 特に、来るべき本格的な少子・
高齢社会
の到来に対応しつつ、
我が国
が本当の意味での豊かさを実感できる明るく活力のある
社会
を築いでいくためには、
子供たち
から
高齢者
の方々まであらゆる
人々
の日々の
生活
に深くかかわる
文教行政
において、
生活者
の視点にも配慮しつつ、やわらかい発想を持って、一人一人を大切にする
施策
を進めていくことが必要です。また、
教育
や
学術研究
を未来の
国づくり
の基本となるものととらえ、多様な
個性
が重んじられ、新しい
文化
や
経済活動
が生み出されるような
社会
の
実現
を目指していくことがますます重要になってまいります。 さらに、
国際家族年
の今年、
家族
を大切にし、よりよい
家族
のあり方を考えていく上でも、また、今日重要な
課題
となっている
男女共同参画型社会
の
形成
に取り組んでいく上でも、
文教行政
に期待される
役割
には極めて大きいものがあります。 私は、このような
文教行政
に課せられた使命に思いをいたし、新しい
時代
の要請にこたえる
文教行政
を積極的に
推進
してまいります。 以下、主要な
課題
について、私の基本的な考えを申し述べます。 第一の
課題
は、
個性
と自立を目指す
教育改革
と生涯
学習社会
の
構築
であります。 今日、
個性
豊かな自立した
人間性
を育てるため、
学歴偏重
の弊害を是正しつつ、主体的、創造的に生きていく
能力
を育て、一人一人のよさや
可能性
を伸ばす
教育
を目指して
教育改革
を
推進
し、生涯
学習社会
の
構築
を図っていくことは、
文教行政
の最大の
課題
であります。
人々
が、生涯のいつでも、自由に
学習機会
を選択して学ぶことができ、その成果が適切に評価されるような生涯
学習社会
を築くため、生涯
学習
の
推進体制
の
整備
、多様な
学習活動
の展開、
学習成果
の適切な評価の
促進
などの
施策
を積極的に
推進
します。特に、
社会人
を対象とした
リカレント教育
の
推進
、
ボランティア活動
の
支援
・
推進
、
青少年
の
学校外活動
の
充実
、
社会教育
を通じた
現代的課題
に関する
学習機会
の
充実等
を重視した
施策
を積極的に
推進
します。また、
放送大学
については、
平成
六年度において、
放送衛星
を利用した
全国化
に必要な
準備
に着手することといたしております。さらに、
専修学校教育
の
振興
に努力いたします。
初等中等教育
におきましては、新しい
学習指導要領
に沿って、みずから学ぶ意欲や
思考力
、
判断力
、
表現力
などの
能力
の
育成
を重視する新しい
学力観
に立った
教育
の
実現
に全力を挙げて取り組みます。その際、
高等学校
において
男女必修
とされる
家庭科教育
や
環境教育
、
ボランティア教育
の
充実
を図るとともに、
道徳教育
や国旗・国歌の
指導
についても、引き続きその
充実
に努めてまいります。
学校
、家庭及び
地域社会
が一体となってそれぞれの
教育機能
を発揮し、子供の望ましい
人間形成
を図ることを目指す
学校週
五日制につきましては、
実施
の過程で出された
課題
の解決を図りつつ、その円滑な
定着
に努力いたします。また、
海外子女教育
、
帰国子女教育
の
充実
に引き続き努めてまいります。
高等学校教育
については、生徒の選択の幅を拡大し、
個性
の伸長を図るため、その
改革
を積極的に
推進
いたします。特に、本年四月から新たに創設された
総合学科
、
単位制高校
などの新しいタイプの
高校
の
設置
、
時代
の
進展
に対応した
職業教育
の
充実
など、魅力ある
高校づくり
を進めるとともに、
業者テスト
の
偏差値
を用いた
入学者選抜
が行われないようにすることを含め、
高等学校入学者選抜
の
改善
や
中学校
における
進路指導
の
改善充実
に積極的に取り組みます。 また、先般の
児童
の権利に関する条約の批准を契機に、今後とも
児童
の人権を尊重し、一人一人を大切にした
教育
が行われるようにするとともに、
登校拒否
や
高校中退
、
いじめ
などの
課題
に対応した
生徒指導
の
充実
を図ってまいります。 さらに、個に応じた
教育
を
実現
するため、
公立義務教育
諸
学校
の
教職員配置
の
改善
及び
公立高等学校
の
学級編制
と
教職員配置
の
改善
を着実に進めるとともに、
初任者研修等
を通じて
教職員
の資質の
向上
に努めます。あわせて、
公立学校施設
の
整備
については、
ゆとり
と
潤い
のある
学習環境づくり
や、
地域
の
人々
の
学習活動
を積極的に
支援
できる
学校施設づくり
を
推進
いたします。また、
義務教育教科書無償給与制度
は、今後とも堅持してまいります。
高等教育
においては、
大学設置基準
の
大綱化
、
自己点検
・
評価システム
の導入、
社会人
のための
履修形態
の
弾力化
など、これまでに行われた
制度改正
を受けて、現在、戦後の
新制大学発足
以来最大の
大学改革
が進行中でございます。今後とも、各
大学等
が創意を生かして特色ある
教育研究活動
を展開していくよう、
大学審議会
の
審議
を踏まえつつ、
高等教育
の
充実
と
改革
や
大学入試
の
改善
に積極的に取り組んでまいります。また、
大学院学生
を初めとした
育英奨学
の
改善充実
も図ることといたしております。
国立大学
については、
基礎研究
の
推進
と
社会的要請
にこたえる
人材養成
を図るため、カリキュラムの
改善
、
大学院
を中心とする
教育研究条件
の
整備
、
教育研究環境
の
改善
のための
施設設備等
の諸
条件
の
整備
・
高度化等
をさらに進めます。
私立学校
は、建学の精神にのっとった
個性
豊かな
教育研究
を展開し、
我が国
の
学校教育
の
普及発展
に大きく貢献しております。このような
私立学校
の果たす
役割
の
重要性
にかんがみ、
財政事情
が厳しい中ではありますが、
私立学校振興助成法
の趣旨に沿って、その
教育研究条件
の
維持向上
と修学上の
経済的負担
の
軽減等
を図るため、
私学助成
の
確保
など
私立学校
の
振興
のための
施策
の一層の
推進
に努めてまいります。 第二の
課題
は、
人類
の
知的創造活動
としての
学術研究
の
推進
であります。
学術研究
は、
人類
の
知的共有財産
を創造するとともに、
国家社会
の発展と
人類
の福祉の
基盤
を
形成
するものとして、その
振興
は極めて重要な
課題
であります。特に、近年、独創的・先端的な
学術研究
の
推進
により、
我が国
が
世界
の
学術研究
の
進展
に積極的に寄与することが強く求められるようになっております。他方、
大学
の
教育研究施設設備
、
研究費
などの
教育研究環境
の劣化が各方面から指摘され、今後の
学術研究推進
についての懸念が生じているのも事実でございます。 このため、
文部省
としては、
学術研究基盤
の計画的・
重点的整備
と
世界
に開かれた
学術研究体制
の
整備
を目指し、
科学研究費補助金
の大幅な
拡充
、
大学
の
教育研究施設設備
の
改善
、
若手研究者
の
養成確保
、
学術情報システム
の
整備
、
天文学研究
、
加速器科学
、
宇宙科学
、
地球環境科学
、がん・
エイズ研究等
の
基礎研究
の
重点的推進
、
大学
と
産業界等
との
研究協力連携
の
拡充
など、
学術
の
振興
のための総合的な
施策
の
推進
に努めてまいります。 第三の
課題
は、生涯
スポーツ
と
競技スポーツ
を通じた
スポーツ
の
振興
であります。 今日、自由時間の増大、
高齢化
の
進展
などを背景として、
国民
のだれもがそれぞれの体力、
年齢等
に応じ、いつでも、どこでも親しめる生涯ス ポーツの
振興
は、真に豊かな
国民生活
の
実現
に向けて重要な
課題
となっております。
競技スポーツ
においては、リレハンメル・
オリンピック
における
日本選手
の活躍が思い起こされるところでございますが、本年十月には第十二回
アジア競技大会
が広島において開催されるほか、
平成
七年の
ユニバーシアード福岡大会
、
平成
十年の
長野オリンピック冬季競技大会
など、今後、
我が国
において多くの
国際競技大会
の開催が予定されており、
日本選手
の
競技力
の
向上
を図ることが重要な
課題
でございます。また、昨年開幕したJリーグに象徴されるように、
国民
の
プロスポーツ
に対する関心も一層の
高まり
を見せております。
文部省
といたしましては、このような
国民
の
スポーツ
に対する関心の
高まり
や
多様化
にこたえていくため、
スポーツ振興基金
による
助成
を含め、
スポーツ施設
の
整備充実
や
スポーツ指導者
の
養成確保
など諸
施策
の一層の
充実
に努め、生涯
スポーツ
と
競技スポーツ
を通じた
スポーツ振興
を
推進
してまいりたいと考えております。 第四の
課題
は、「
文化発信社会
」の
構築
を目指す
文化行政
の新たな展開でございます。
文化
は、
人々
が
生活
の中で真の豊かさと
ゆとり
を実感し、活力ある
社会
を築いていく
基盤
となるものであり、民間の間の
文化
への志向はこれまでになく高まってきております。また、
我が国
が古来の
伝統文化
を継承しつつ、すぐれた
芸術文化
を創造するとともに、
海外
への
文化
の
発信
と
交流
を通じて
国際社会
に貢献することも強く求められるようになってきております。このため、私は、豊かな
個性
ある
文化
を、個人から、
地域
から、さらに
国レベル
で
発信
するとともに、相互の
交流
を通じて新たな
文化創造
を目指す「
文化発信社会
」を
構築
していく必要があると考えます。 このような観点から、
芸術家等
の
人材
の
育成
や
芸術創作活動
の
助成
に努めるとともに、各
地域
において多様な
文化活動
を
推進
し、特色ある
文化
を
発信
するため、
地域
における
文化活動拠点
の
重点的整備
や
芸術
を鑑賞する
機会
の
充実
など、各種の
条件整備
を積極的に進めてまいります。また、
時代
の
変化
に対応した
文化
財の保存と活用のための諸
施策
を
推進
いたします。さらに、
国民
が豊かな
文化
を享受できるよう、
国立博物館
・
美術館等
の
整備充実
や、
我が国
の
現代舞台芸術
の拠点となる第二
国立劇場
(仮称)の開場に向けての諸
準備
などを着実に進めてまいります。 第五の
課題
は、
教育
・
学術
・
文化
・
スポーツ
を通じた
国際社会
への貢献でございます。 今日、
我が国
が
国際社会
において積極的にその
役割
を分担し、諸外国との
相互理解
を深め、信頼を
基礎
とした
友好関係
を築いていくためには、
教育
・
学術
・
文化
・
スポーツ
の各分野における
交流
・
協力
を通じ、積極的な
国際貢献
を進めていくことがますます重要になってくると考えます。 このため、
平成
六年度におきまして、
アジア
・
太平洋地域
における
女性
のための
識字教育モデル事業
をスタートさせることとしているほか、
ユネスコ等
の
国際機関
を通じた
教育協力
や
開発援助
に携わる
人材
の
養成
など、
人づくり
に重点を置いた
途上国
への
協力
を
推進
するとともに、
研究者
の
交流
や
国際共同研究
、
外国人
に対する
日本語教育等
の
充実
に努めてまいります。 また、
留学生交流
に関しましては、
留学生受け入れ
十万人計画の達成に向け、
短期交換留学制度
を新設することとしているほか、
国費留学生受け入れ
の
計画的拡充
、
私費留学生支援
、
留学生宿舎
の
確保等
、幅広い
施策
を総合的に進めてまいります。 さらに、
世界
に向けた
文化発信
と
文化
を通じた
国際貢献
のため、
芸術家
、
専門家
の派遣や招聘、
舞台芸術
の
海外公演等
の
促進
、
展覧会等
による
交流
の
充実
、
海外
の
文化遺産保護
に関する
協力等
を積極的に
推進
してまいります。 第六の
課題
は、
情報化社会
に向けた
文教施策
の積極的な
推進
であります。 創造的で
活動
あるあすの
社会
は、
情報化
の
進展
なしにはあり得ません。
情報手段
の目覚ましい発達は、
経済社会活動
の
効率性
、
利便性
を高め、
人々
の
学習活動
や
文化活動
を豊かにするとともに、時間的、
空間的制約
を超えた人と人とのつながりを可能にしつつあります。
文部省
といたしましては、
学校
への計画的な
コンピューター
の
整備
を進め、
情報
や
情報手段
を主体的に活用する
能力
の
育成
に努めるとともに、
情報化社会
をリードする
技術者等
の
養成
を進めてまいります。また、生涯
学習
、
文化
、
学術等
に関する
情報ネットワーク
やデータベースの
整備
を図ってまいります。さらに、
情報化
の
進展
に対応した
マルチメディア等
に関する
著作権制度
の
改善
についても検討してまいります。 以上、
文教行政
の当面する諸
課題
について
所信
の一端を申し述べました。
文教委員各位
の一層の御理解と御
協力
をお願いいたします。 ありがとうございました。(拍手)
嶋崎譲
3
○
嶋崎委員長
次に、
平成
六年度
文部省所管予算
の
概要
につきまして説明を聴取いたします。
勝木文部政務次官
。
勝木健司
4
○
勝木政府委員
このたび、
文部政務次官
を拝命いたしました
勝木
でございます。
文部大臣
をよく補佐して、
教育
・
学術
・
文化
・
スポーツ
の
振興
、
充実
に
全力
を尽くしてまいる決意でございます。
委員長並び
に各
委員
の
皆様方
の御
指導
、御
協力
をよろしくお願い申し上げます。 それでは、
平成
六年度
文部省所管予算
につきまして、その
概要
を御説明申し上げます。
平成
六年度
文部省所管予算
につきましては、
我が国
が、来るべき二十一世紀に向けて、創造的で
活力
ある
文化
の薫り高い
国家
として
発展
し、
世界
に
貢献
していく
基礎
を築くとともに、
国民
一人一人が
ゆとり
と
潤い
の中で
自己実現
を図ることができ、多様な
個性
を発揮できる質の高い
社会
をつくっていくため、
教育
・
学術
・
文化
・
スポーツ
の
各般
にわたり、その着実な
推進
を図ることとし、
所要
の
予算
の
確保
に努めたところであります。
文部省所管
の
一般会計予算額
は、五兆五千四百三十一億六千万円、
国立学校特別会計予算額
は、二兆四千四百十七億三千九百万円となっております。 以下、
平成
六年度
予算
における主要な事項について、御説明申し上げます。 第一は、生涯
学習
の
振興
に関する
経費
でありますが、生涯
学習社会
の
実現
に向けて、
人々
の生涯にわたる多様な
学習活動
の
振興
に資するための
施策
を総合的に
推進
することとしております。 まず、生涯
学習
の
基盤整備
につきましては、
地域
における生涯
学習
に取り組む
体制
の
整備
、
学習情報提供機能
の
充実
、
社会教育指導者等
の
確保
に努めていくこととしております。
学校
の生涯
学習機能
の
拡充
につきましては、
放送大学
について、広く
社会人
に
大学教育
の
機会
を提供するため、
放送衛星
を利用した
全国化準備
を進めるほか、
公開講座
や
学校開放
の
促進
、
専修学校教育
の
振興
を図ることとしております。 また、
社会教育
の面では、
男女共同参画型社会
の
形成
を目指し、
女性
の
社会参加
への一層の
支援
に努めるほか、
青少年
の
学校外活動
の
振興
や
現代的課題等
の
学習機会
の
拡充
を図ることとしております。 さらに、
国立オリンピック記念青少年総合センター等国立社会教育施設
の
充実
を図るとともに、公民館、
図書館等
の
公立社会教育施設
の
整備
に努めることとしております。 第二は、
個性
豊かな自立した
人間性
を育てる
初等中等教育
の
充実
に関する
経費
であります。 まず、
公立義務教育
諸
学校
の
教職員配置
につきましては、第六次
教職員配置改善計画
の第二
年次分
の
改善
を着実に
実施
することとしております。 なお、
義務教育費国庫負担制度
における
富裕団体調整
につきましては、その
対象
を、
平成
六年度以降、現行の
地方交付税
の不
交付団体
から
当該年度
前三カ年の平均の
財政力指数
が一を超える
団体
へ変更することとしております。 次に、
教員
の
資質
の
向上
を図るため、
初任者研修
の円滑な
実施
や、
教員
の
海外派遣
、
教育研究団体
への
助成等
を行うとともに、
中学校
の
免許外教
科担任
の
解消等
を図るため、
非常勤講師
を配置し、
調査研究
を行うこととしております。
教育内容
につきましては、新
学習指導要領
の一層の
定着
を図るため、引き続き、
運営改善講座等
を行うとともに、新
教育課程
の
実施状況
について総合的に
調査研究
することとしております。 また、
高等学校学習指導要領
の
実施等
に
対応
するため、
理科教育設備
及び
産業教育施設設備
の
基準
を改訂し、
整備
を進めるほか、
情報化
への
対応
を円滑に進めるため、
教育用コンピューター
の
整備
、
学習用ソフトウエア
の
開発等
を行うとともに、
国際化
に
対応
した
外国語教育
の
充実
や、豊かな
人間形成
に資する
読書指導
の
充実
を図ることとしております。 また、
中央教育審議会
の答申の
趣旨
を踏まえ、
総合学科
や
単位制高校
の
設置
の
奨励等
、
高等学校
の
個性化
・
多様化
の
推進
を引き続き図ることとしております。
学校週
五日制につきましては、
平成
四年九月から月一回
実施
しているところでありますが、
平成
六年度におきましても、その円滑な
定着
を図るための
研究協議
を行うとともに、月二回の
学校週
五日制の
導入
に必要な
実践研究等
を行うこととしております。 なお、
義務教育教科書
の
無償給与
につきましても、
所要
の
経費
を計上しております。 次に、
児童生徒
の
問題行動等
に適切に対処するため、
いじめ
や
校内暴力等
の
問題行動等
に関する総合的な
調査研究
を行うこととしております。 また、
登校拒否
問題について、
適応指導教室
についての
実践的研究
を
拡充
するとともに、
高等学校
中途退学問題について、総合的な
調査研究
を
実施
するなど、
学校
不
適応対策事業
の一層の
充実
を図ることとしております。 さらに、
進路指導
の
改善
を図るため、
地域
の
教育力
を活用して、中学生が将来の
進路
の
選択
を適切に行うことができるように、実践的な
研究等
を行うこととしております。 また、
環境教育
の
推進
を図るため、
環境教育フェア
、
環境教育担当教員講習会等
を行うとともに、
ボランティア教育
の
推進
を図るため、
研究協議会
の
開催
、
ボランティア活動
等さまざまな
体験活動
の
機会
を与えるいきいき
体験活動モデル推進事業等
を行うこととしております。
道徳教育
につきましては、新たに
道徳教育用ビデオ教材
の
開発等
を
実施
することとしております。
幼稚園教育
につきましては、
幼稚園就園奨励費補助
を
充実
するとともに、
幼稚園教育振興計画
を
推進
することとしております。 特殊
教育
につきましては、心身障害児の
職業教育
のあり方等の
調査研究
を行うとともに、特殊
教育
就学奨励費を
充実
することとしております。 健康
教育
につきましては、エイズ
教育
や交通安全
教育
の
充実
に努めるとともに、豊かで魅力ある
学校
給食を目指して、食事環境の
整備充実
等を図ることとしております。 また、
海外子女教育
、
帰国子女教育
につきましては、日本人
学校
の新設等に
対応
し、
派遣
教員
を増員するとともに、在外
教育
施設における現地
社会
との
教育
文化
交流
等を
推進
することとしております。 次に、
公立学校施設
の
整備
につきましては、市町村等の
計画
的
整備
が円滑に進められるよう必要な事業量の
確保
を図りつつ、標準設計の見直し等に基づき、補助
基準
単価の大幅な引き上げを行うとともに、大規模改造事業の
拡充
等を行うこととし、二千四百九十七億円を計上しております。 なお、定時制及び通信
教育
の
振興
、
地域
改善
対策としての
教育
の
振興
など
各般
の
施策
につきましても、
所要
の
経費
を計上しております。 第三は、
私学助成
に関する
経費
であります。 まず、私立の
大学等
に対する経常費補助につきましては、
平成
五年度に対して七十八億円増の二千七百三十三億五千万円を計上しております。このほか、
教育研究
装置施設
整備
費補助及び研究設備
整備
費等補助についても、それぞれ増額を図るなど
教育研究
の
推進
に配慮しております。 次に、私立の
高等学校
等の経常費
助成
を行う都道府県に対する補助につきましては、一般補助を前年度より削減いたしましたが、一方で、地方財政措置を
充実
し、補助金と地方財政措置を合わせた国全体としての財源措置は
拡充
を図っております。また、私立
高等学校
等の
教育改革
を一層積極的に
推進
していくため、新たに、
国際化
の
推進
等を補助
対象
に加えるなど、特別補助については
充実
を図ることとし、これらに要する
経費
として、全体で六百三十五億円を計上しております。 日本私学
振興
財団の貸付事業につきましては、九百四十億円の貸付額を予定しております。 第四は、
高等教育
の
高度化等
の
要請
にこたえ、その
整備充実
に要する
経費
であります。 まず、
大学院
につきましては、研究科等の新設
整備
、高度化
推進
特別
経費
や最先端設備の
充実
などを行うこととしております。
国立大学
につきましては、
大学改革
を
推進
するため、教養部の改組や
所要
の
経費
を
充実
することとし、また、
教育研究環境
の
改善充実
を図るため、老朽狭隘校舎の解消、
基準
面積の改定など国立
学校
施設の
整備
・高度化を
推進
するほか、
教育研究
設備の
充実
、
教育研究
経費
の
充実等
を図ることとしております。 なお、国立
学校
の授業料につきましては、諸般の情勢を総合的に勘案し、これを改定することとしております。 次に、
育英奨学
事業につきましては、
大学院
等学生の貸与人員の増員を図ることとし、政府貸付金七百九十四億円、財政投融資資金四百十七億円と返還金とを合わせて、二千百十一億円の学資貸与事業を行うこととしております。 また、公立
大学
につきましては、医科
大学
、看護
大学等
の経常費補助及び
教育
設備
整備
費等補助について、
所要
の
助成
を図ることとしております。 第五は、
学術
の
振興
に関する
経費
であります。 まず、
科学研究費補助金
につきましては、独創性に富むすぐれた
学術研究
を
推進
し、
我が国
の
学術研究
を格段に
発展
させるための基幹的
研究費
として大幅に
拡充
を図ることとし、
平成
五年度に対して八十八億円増の八百二十四億円を計上しております。 また、
我が国
の
学術研究
の将来を担うすぐれた
若手研究者
を
養成確保
するため、特別研究員の採用人数の大幅な
拡充
等を図ることとしております。 次に、
学術研究体制
の
整備
につきましては、研究組織の
整備
、研究設備の
充実
、
学術情報システム
の
整備
、
大学
と
産業界等
との研究
協力
の
推進
など
各般
の
施策
を進めることとしております。 さらに、
天文学研究
、
加速器科学
、
宇宙科学
、核融合研究、
地域
研究等
のそれぞれの分野における研究の一層の
推進
を図ることとしております。 第六は、
ゆとり
ある質の高い
スポーツ
の
振興
に関する
経費
であります。 広く
スポーツ施設
の
整備
を進めるため、
社会
体育施設、
学校
体育施設の
充実
を図るとともに、
学校
体育
指導
の
充実
を図ることとしております。 さらに、生涯
スポーツ
推進
の観点から、
地域
における
スポーツ
活動
の
充実
など諸
施策
の一層の
推進
に努めることとしております。 次に、
競技スポーツ
の
振興
につきましては、日本
オリンピック
委員会
が行う選手強化事業を引き続き
実施
するとともに、
スポーツ
科学の
推進
を図るため、国立
スポーツ
科学センター(仮称)の建設に伴う事前
調査
を行うほか、
国民
体育大会への
助成
などを行うこととしております。 また、
平成
十年に長野で
開催
される第十八回
オリンピック
冬季競技大会の
準備
を
推進
することとしております。 第七は、豊かな
個性
ある
文化
の
推進
に関する
経費
であります。 「
文化発信社会
」の
基盤
を
整備
する観点から、すぐれた
舞台芸術
活動
への
支援
、若手
芸術家
の
育成
、
地域
の特色ある
文化活動
への援助等の諸
施策
を進めることとしております。 また、
時代
の
変化
に
対応
した
文化
財の保存と活 用を図るため、史跡等の
整備
・公有化、国宝・重要
文化
財等の買い上げや保存修理、天然記念物の有効活用などの
施策
を講ずることとしております。 さらに、
国立博物館
・
美術館等
の施設の
整備
と機能の
充実
を図ることとしております。 第八は、
教育
、
学術
、
文化
の国際
交流
・
協力
の
推進
に関する
経費
であります。
留学生交流
につきましては、二十一世紀初頭における十万人の
留学生受け入れ
を目途に、国費留学生の
計画
的受け入れ、
短期交換留学制度
の創設、私費留学生に対する援助
施策
の
充実
、宿舎の安定的
確保
、
大学等
における
教育
指導
体制
の
充実
など
各般
の事業を積極的に
推進
するとともに、円滑な
海外
留学を
促進
することとし、そのために要する
経費
として四百四十一億円を計上しております。 さらに、
外国人
に対する日本語
教育
、特に
我が国
の義務
教育
諸
学校
に在籍している
外国人
子女への日本語
指導
の
充実
を進めるとともに、
アジア
・
太平洋地域
における
女性
のための識字
教育協力
など、
ユネスコ等
国際機関
を通じた
教育協力
等の
推進
を図ることとしております。 次に、
学術
の国際
交流
・
協力
につきましては、諸
外国
との
研究者
交流
、各種の
国際共同研究
、開発
途上国
との
学術
交流
、国連
大学
への
協力等
を
推進
することとしております。 また、
文化
の国際
交流
につきましても、
海外
フェスティバル等
世界
各地の舞台での公演
活動
に対する
支援
、
海外
にある日本美術品の修復
協力
を初めとする
文化
財保存の国際
協力
など
各般
の
施策
の
充実
を図ることとしております。 以上、
平成
六年度
文部省所管予算
につきまして、その
概要
を御説明申し上げました。 何とぞよろしく御
審議
くださいますようお願い申し上げます。 ありがとうございました。(拍手)
嶋崎譲
5
○
嶋崎委員長
以上で説明は終わりました。 次回は、来る三日金曜日午前九時二十分
理事
会、午前九時三十分から
委員会
を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。 午後零時四十五分散会