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鉢呂委員 あと十分程度ありますので、今実務的なことをお聞かせを願いました。
そこで、確かにこの両
資金とも、従来の
金利の水準をさらに低
金利にしたということでは大きな意義があるというふうに考えます。しかしながら、
大臣に
あとでお聞かせを願いたいんですけれども、
ガット・
ウルグアイ・ラウンド後の現状の
農家の
農業に対する意欲は大変危機的な
状況にあるというふうに、私は地元に帰りまして考えております。それでなくとも、今申し上げますけれども、例えば、平成二年の三月に創設をされた土地利用型の
農業経営体質
強化資金、あの当時の法
改正時の附帯決議でも、
経営改善に努める
農業者が幅広く活用できる
運用を図ることという当
委員会での附帯決議を付しております。しかし、五百億円という
融資枠を設けておりながら、しかも三・五%で三年据え置きの二十五年
資金でありますけれども、これも稲作とか土地利用型の作物
経営に該当させるんでありますけれども、農地取得から農地改良、
機械、施設、さまざまなもの、今のあれでいきますと、負債の借りかえ以外はほぼ似たような
資金であります。もちろん土地利用型のものでありますけれども、この貸し付けの現状を見ますと、三年度で二十四億円、四年度で二十二億円、五年度が先ほど出てきまして三十五億円ということで、合わせても八十八億円、まさに五百億円の枠から比べますと、この貸し付けが極めて低調なところにあるわけでありまして、この貸し付け低調な原因について、まずお聞かせを願いたい。——大変時間がないんで、これは聞かなくてもいいです、意欲が低いことはもちろんでありますから。
あるいは
公庫の
資金全体を見てみましても大変な落ち込みを示しております。
経営構造改善としての農地取得の
資金ですとか、先ほど言った総合
施設資金はもう平成五年には極めて低迷、減少しておる。あるいはこの
農業基盤整備についても、これは
補助事業の残を借りていると思いますけれども、これも御案内のような
状況で激減をしております。伸びておるのは、いわゆる農産加工といいますか、加工業界に貸し付けを新たにした部分が伸びておる程度で、私は、そういった意味で、
農家の借り入れの意欲は著しく低下をしておる。
そういうことで、これも答弁要りませんけれども、例えば昨年、特定農山村の活性化法というものを制定して、あれに基づく中山間の、山場の極めて条件の悪いところに新規作物を導入した場合は二割を補てんをする、単当五十万でしたか。しかしあれも、
地域を設定するいわゆる計画をつくる市町村も極めて少ないということが報じられておりまして、私は、そういった意味で、このような貸付
融資、
金融政策というものが実態に合わない形であっては、これは
農業者を危機的な
状況から救う道にならぬというふうに強く思っているわけでありまして、農水
大臣として率直に言って、羽田総理じゃないのですけれども、率直に言ってどのようにお考えになっておるのか。一部には、従来の
補助事業、さまざまな規制があって、
農業者が返済を行わない
補助事業から
融資事業に転換をするという方向で新
政策も考えられた節がありますけれども、現状のこの状態で、単なる
融資制度で
農業者の自由な意欲を喚起して現状の危機を脱するには余りに私は遠くの
資金になっておるのではないか、そのように憂えるわけでありますけれども、農水
大臣のお考えをお聞かせ願いたいと思います。