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1994-05-27 第129回国会 衆議院 大蔵委員会 第4号
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会議録情報
0
平成
六年五月二十七日(金曜日) 午後零時十六分
開議
出席委員
委員長
宮地
正介君
理事
石原 伸晃君
理事
金子 一義君
理事
村上誠一郎
君
理事
海江田万里
君
理事
村井 仁君
理事
日野
市朗
君
理事
北側
一雄
君
小野
晋也君
大島 理森君 大原 一三君 岸田 文雄君
久野統一郎
君 福田 康夫君
松下
忠洋
君 新井 将敬君
伊藤
英成
君
江崎
鐵磨
君 大矢 卓史君
工藤堅太郎
君
栗本慎一郎
君
中村
時広
君
西川太一郎
君
藤村
修君
山本
拓君 米田 建三君
秋葉
忠利
君 永井 哲男君 斉藤 鉄夫君 谷口 隆義君
田中
甲君
佐々木陸海
君
坂本
剛二君
出席国務大臣
大 蔵 大 臣
藤井
裕久君
出席政府委員
大蔵政務次官
石田
祝稔
君
大蔵政務次官
北橋
健治
君
委員外
の
出席者
大蔵委員会調査
室長 中川
浩扶君
――
―――――――――――
委員
の
異動
四月十八日
辞任
補欠選任
橘 康太郎君
鹿野
道彦
君 同月十九日
辞任
補欠選任
鹿野
道彦
君
坂本
剛二君 五月十日
辞任
補欠選任
北橋
健治
君
安倍
基雄
君 同月十七日
辞任
補欠選任
太田
昭宏
君
北側
一雄
君 同月二十四日
辞任
補欠選任
安倍
基雄
君
伊藤
英成
君 同月二十七日
辞任
補欠選任
熊代
昭彦
君
松下
忠洋
君
塩崎
恭久
君
小野
晋也君
青木
宏之
君
西川太一郎
君
上田
清司
君
江崎
鐵磨
君
太田
誠一
君
山本
拓君
中田
宏君
藤村
修君
山本
幸三
君
工藤堅太郎
君 同日
辞任
補欠選任
小野
晋也君
塩崎
恭久
君
松下
忠洋
君
熊代
昭彦
君
江崎
鐵磨
君
上田
清司
君
工藤堅太郎
君
山本
幸三
君
西川太一郎
君
青木
宏之
君
藤村
修君
中田
宏君
山本
拓君
太田
誠一
君 同日
理事太田昭宏
君同月十七日
委員辞任
につき、そ の
補欠
として
北側一雄
君が
理事
に当選した。 ――
―――――――――――
五月二十日
証券取引法
の一部を
改正
する
法律案
(
内閣提出
第六六号) 同月二十六日
平成
六年度における
財政運営
のための
国債整理
基金
に充てるべき
資金
の繰入れの
特例等
に関す る
法律案
(
内閣提出
第二号) 四月五日
消費税率引き上げ反対等
に関する
請願
(
岩佐恵
美君
紹介
)(第八六二号) 同(
穀田恵二
君
紹介
)(第八六三号) 同(
佐々木陸海
君
紹介
)(第八六四号) 同(
志位和夫
君
紹介
)(第八六五号) 同(
寺前巖
君
紹介
)(第八六六号) 同(
中島武敏
君
紹介
)(第八六七号) 同(
東中光雄
君
紹介
)(第八六八号) 同(
不破哲三
君
紹介
)(第八六九号) 同(
藤田スミ
君
紹介
)(第八七〇号) 同(
古堅実吉
君
紹介
)(第八七一号) 同(
正森成
二君
紹介
)(第八七二号) 同(
松本善明
君
紹介
)(第八七三号) 同(
矢島恒夫
君
紹介
)(第八七四号) 同(
山原健二郎
君
紹介
)(第八七五号) 同(
吉井英勝
君
紹介
)(第八七六号) 同月十二日
消費税税率
の
引き上げ反対
、
国民本位
の
税制改
正に関する
請願
(
岡崎トミ子
君
紹介
)(第九七 八号) 同(
岡崎トミ子
君
紹介
)(第一〇六四号) 同(
日野市朗
君
紹介
)(第一〇六五号)
消費税率引き上げ反対
、
所得税
の
大幅減税
に関 する
請願
(
佐々木陸海
君
紹介
)(第九七九号)
消費税率引き上げ反対
、
不公平税制
の
是正
に関 する
請願
(
井上一成
君
紹介
)(第九八〇号) 同(
中村正男
君
紹介
)(第九八一号)
逆進性
が強い
消費新税
の
導入反対等
に関する請 願(
岡崎トミ子
君
紹介
)(第一〇六〇号)
消費税率引き上げ反対
に関する
請願
(
緒方克陽
君
紹介
)(第一〇六一号)
消費税率引き上げ反対
、
不公平税制
の
是正
と大
幅所得税減税実現
に関する
請願
(
嶋崎譲
君
紹介
)(第一〇六二号)
消費税率
の
引き上げ反対
、
国民本位
の
税制改正
に関する
請願
(
五島正規
君
紹介
)(第一〇六三 号) 同月十九日
消費税税率
の
引き上げ反対
、
国民本位
の
税制改
正に関する
請願
(
岡崎トミ子
君
紹介
)(第一一 六二号) 同(
日野市朗
君
紹介
)(第一一六三号) 同(
岡崎トミ子
君
紹介
)(第一二〇六号) 同(
岡崎トミ子
君
紹介
)(策一三〇○号) 同(
藤田スミ
君
紹介
)(第一三〇一号)
逆進性
が強い
消費新税
の
導入反対等
に関する請 願(
岡崎トミ子
君
紹介
)(第一二〇七号) 同(
岩垂寿喜男
君
紹介
)(第一三〇二号) 同月二十六日
消費税率引き上げ反対
、
不公平税制
の
是正
に関 する
請願
(山下八
洲夫君紹介
)(第一四一〇号 )
逆進性
が強い
消費新税
の
導入反対等
に関する請 願(
岡崎宏美
君
紹介
)(第一四六八号) 五月十一日 たばこ問題の厚生省への
所管替え等
に関する請 願(
秋葉忠利
君
紹介
)(第一五八三号) 同(
秋葉忠利
君
紹介
)(第一六四四号)
消費税率引き上げ反対
、
所得税
の
大幅減税
に関 する
請願
(
佐々木陸海
君
紹介
)(第一五八四号 )
消費税税率
の
引き上げ反対
、
国民本位
の
税制改
正に関する
請願
(
岡崎トミ子
君
紹介
)(第一六 六一号) 同(
岡崎トミ子
君
紹介
)(第一六九七号)
消費税率引き上げ反対等
に関する
請願
(
岩佐恵
美君
紹介
)(第一六八二号) 同(
穀田恵二
君
紹介
)(第一六八三号) 同(
佐々木陸海
君
紹介
)(第一六八四号) 同(
志位和夫
君
紹介
)(第一六八五号) 同(
寺前巖
君
紹介
)(第一六八六号) 同(
中島武敏
君
紹介
)(策一六八七号) 同(
東中光雄
君
紹介
)(第一六八八号) 同(
不破哲三
君
紹介
)(第一六八九号) 同(
藤田スミ
君
紹介
)(第一六九〇号) 同(
古堅実吉
君
紹介
)(第一六九一号) 同(
正森成
二君
紹介
)(第一六九二号) 同(
松本善明
君
紹介
)(第一六九三号) 同(
矢島恒夫
君
紹介
)(第一六九四号) 同(
山原健二郎
君
紹介
)(第一六九五号) 同(
吉井英勝
君
紹介
)(第一六九六号) 同月十九日
消費税率引き上げ反対
、
不公平税制是正
に関す る
請願
(
三野優美
君
紹介
)(第一七四四号)
消費税率引き上げ反対
、
生活必需品
の完全非課
税化
、
課税最低限
の
大幅引き上げ
に関する
請願
(
岩佐恵美
君
紹介
)(第一七六一号) 同(
穀田恵二
君
紹介
)(第一七六二号) 同(
佐々木陸海
君
紹介
)(第一七六三号) 同(
志位和夫
君
紹介
)(第一七六四号) 同(
寺前巖
君
紹介
)(第一七六五号) 同(
中島武敏
君
紹介
)(第一七六六号) 同(
東中光雄
君
紹介
)(第一七六七号) 同(
不破哲三
君
紹介
)(第一七六八号) 同(
藤田スミ
君
紹介
)(第一七六九号) 同(
古堅実吉
君
紹介
)(第一七七〇号) 同(
正森成
二君
紹介
)(第一七七一号) 同(
松本善明
君
紹介
)(第一七七二号) 同(
矢島恒夫
君
紹介
)(第一七七三号) 同(
山原健二郎
君
紹介
)(第一七七四号) 同(
吉井英勝
君
紹介
)(第一七七五号)
消費税税率
の
引き上げ反対
、
国民本位
の
税制改
正に関する
請願
(
岡崎トミ子
君
紹介
)(第一七 七六号) 同(
岡崎トミ子
君
紹介
)(第一八〇三号) 同(
岩佐恵美
君
紹介
)(第一八三〇号) 同(
穀田恵二
君
紹介
)(第一八三一号) 同(
佐々木陸海
君
紹介
)(第一八三二号) 同(
志位和夫
君
紹介
)(第一八三三号) 同(
寺前巖
君
紹介
)(第一八三四号) 同(
中島武敏
君
紹介
)(第一八三五号) 同(
東中光雄
君
紹介
)(第一八三六号) 同(
不破哲三
君
紹介
)(第一八三七号) 同(
藤田スミ
君
紹介
)(第一八三八号) 同(
古堅実吉
君
紹介
)(第一八三九号) 同(
正森成
二君
紹介
)(第一八四〇号) 同(
松本善明
君
紹介
)(第一八四一号) 同(
矢島恒夫
君
紹介
)(第一八四二号) 同(
山原健二郎
君
紹介
)(第一八四三号) 同(
吉井英勝
君
紹介
)(第一八四四号)
消費税
の
税率引き上げ反対
、廃止に関する
請願
(
穀田恵二
君
紹介
)(第一八二九号) 同月二十四日
公共施設等
に係る
国庫補助基準単価
の
引き上げ
等に関する
請願
(
田中秀征
君
紹介
)(第一八七 五号) 同(
小川元
君
紹介
)(第一八七六号) 同(
唐沢俊二郎
君
紹介
)(第一八七七号) 同(
宮下創平
君
紹介
)(第一八七八号) 同(
若林正俊
君
紹介
)(第一八七九号) 同(
堀込征雄
君
紹介
)(第一九四七号) 同(
井出正一
君
紹介
)(第一九九八号) は本
委員会
に付託された。 ――
―――――――――――
四月二十五日 大幅な
所得減税
に関する
陳情書
(第九 七号)
消費税
の
食料品非課税実現
に関する
陳情書
(第九八号)
消費税率引き上げ反対
に関する
陳情書外
一件 (第九九号)
登録免許税等増額
に対する適切な
緩和措置
に関 する
陳情書
(第一〇〇号) は本
委員会
に参考送付された。 ――
―――――――――――
本日の
会議
に付した案件
理事
の
補欠選任
国の
会計
、
税制
及び
金融
に関する件(
財政金融
の
基本施策
) ――――◇―――――
宮地正介
1
○
宮地委員長
これより
会議
を開きます。
理事補欠選任
の件についてお諮りいたします。
委員
の
異動
に伴い、現在
理事
が一名欠員となっております。その
補欠選任
につきましては、先例により、
委員長
において指名するに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
宮地正介
2
○
宮地委員長
御
異議
なしと認めます。よって、
北側一雄
君を
理事
に指名いたします。
宮地正介
3
○
宮地委員長
国の
会計
、
税制
及び
金融
に関する件について
調査
を進めます。
財政金融
の
基本施策
について、
大蔵大臣
の
所信
を聴取いたします。
藤井大蔵大臣
。
藤井裕久
4
○
藤井国務大臣
今後における
財政金融政策
の基本的な
考え方
につきましては、先般の
財政演説
において
所信
を申し述べたところでありますが、本
委員会
において重ねて
所信
の
一端
を申し述べ、
委員各位
の御
理解
と御
協力
をお願い申し上げます。 まず、最近の
内外経済情勢
について申し上げます。
我が国経済
は現在、
設備投資
や
雇用情勢
に厳しさが見られるなど、総じて低迷を続けております。
世界経済
は、国によりばらつきが見られるものの、全体としては
景気回復
が着実に進行しつつあると言えます。しかしながら、
先進諸国
は、大幅な
財政赤字
や高失業などの構造問題を抱え、
経済構造改革
に向けた
努力
が必要とされており、また、
開発途上国
の一部や旧ソ連、中・
東欧諸国
では、依然として厳しい
経済状況
が続いております。 私は、今後の
財政金融政策
の
運営
に当たり、このような最近の
内外経済情勢
を踏まえ、以下に申し述べる諸
課題
に全力を挙げて取り組んでまいる
所存
であります。 第一の
課題
は、本格的な
景気回復
の
実現
を図ることであります。
さき
に申し上げましたように
経済
は厳しい
状況
が続いておりますが、
個人消費
に持ち直しの動きが見られるなど、
回復
の機運は着実に熟しつつあります。 こうした
回復
の芽を大きく膨らませ、
我が国経済
を
平成
六年度中のできるだけ早い時期に本格的な
回復
に移行させ、七年度以降の
安定成長
を確実なものとするため、先般、十五兆円を上回る
史上最大規模
の
総合経済対策
を決定いたしました。本
対策
は、五兆八千五百億円
規模
の
所得減税
の
実施等
や、
公共投資等
の
拡大
などの
内需拡大策
のほか、
課題
を抱える
分野
における重点的な
対応
などを盛り込んだ、
質量とも
に
充実
した文字どおり総合的な
経済対策
であります。こうした幅広い諸
施策
を一体として
実施
しつつ、これとあわせて
平成
六年度
予算
においても可能な限り
景気
に配慮するよう努めてまいる
所存
であり、これが、先行きに対する
不透明感
を払拭するとともに、
個人消費
を初めとする
内需
の盛り上がりにつながり、
我が国経済
の本格的な
回復
に大きく資するものと確信しております。
金融面
では、七次にわたる公定歩合の
引き下げ
が
実施
されてきたところでありますが、今後とも、その効果が一層浸透していくことを期待しております。 また、
為替
については、
我が国
としては、
為替相場
が
経済
の基礎的諸条件を反映して安定的に推移することが望ましいと考えており、このような基本的な
考え方
は、去る四月二十四日、
ワシントン
で開催された
G7蔵相
・
中央銀行総裁会議
において、
各国共通
の認識として改めて確認されたところであります。今後とも
為替相場
の動向を十分注視し、
関係各国
と緊密に連絡をとりつつ、適宜適切に対処し、
為替相場
の安定を図ってまいる
所存
であります。 第二の
課題
は、
財政改革
を引き続き強力に推進することであります。
政府
は、厳しい
経済状況
に対し、累次にわたる
経済対策
を策定してまいりましたが、これに盛り込まれた
公共事業関係費
の
追加等
については、やむを得ざる
措置
として、
建設公債
の
追加発行
により賄うこととしたところであります。 さらに、
平成
六年度
予算
におきましても、
現下
の厳しい
財政事情
のもとで、
平成
五年度第三次
補正予算
とあわせ可能な限り
景気
に配慮するよう努めるとの
観点等
から、
建設公債
の
発行
により、
公共事業等
の
財源
を確保するとともに、
取得税減税等
に伴う
税収減
に対処するものに限って、
特例公債
の
発行
によることといたしました。 この結果、
公債依存度
は一八・七%と当初
予算
としては
昭和
六十二年度以来の水準となり、
公債残高
も
平成
六年度末にはついに二百兆円を超える見込みである等、
我が国財政
をめぐる
事情
は、構造的にますます厳しさを増しております。このような
公債残高
の累増を放置すれば、既に
歳出予算
の二割程度を占めている
国債費
の
増高
につながり、
政策的経費
をさらに圧迫するなど
財政
の一層の
硬直化
を招くこととなります。これまで厳しい
経済状況
のもとで
景気浮揚
に向け大きな役割を担ってきた
我が国財政
は、今やまことに深刻な
状況
に立ち至っております。 一方、本格的な
高齢化社会
の到来に備え、福祉の
充実
、着実な
社会資本
の
整備
、
国際社会
への貢献等さまざまな
財政需要
に適切にこたえていく必要があります。これら新たな時代のニーズに的確に
対応
し、豊かで活力ある
経済社会
の
建設
を進めていくためには、何よりもまず、
財政
の
対応力
の
回復
に努めていかなければなりません。 このため、まことに深刻な
状況
にある今こそ、引き続き健全な
財政運営
を確保し、
公債残高
が累増しないような
財政体質
をつくり上げていくという
財政運営
の
基本的方向
に沿って一層の
努力
を払っていくことが重要であり、今後とも
財政改革
を強力に推進していく覚悟であります。 第三の
課題
は、
年内
に
税制改革
の
実現
を図ることであります。 活力ある豊かな
高齢化社会
の
実現
を目指し、
財政
の
体質
の
改善
に配慮しつつ、
個人所得課税
の軽減と
消費課税
の
充実
を柱に、バランスのとれた安定的な
税体系
を構築し、
税制改革
を
実現
することは緊急に取り組むべき
課題
であります。
税制改革
の
年内
の
実現
は新
内閣
の最
重要課題
と考えており、前
内閣
での取り組みを継承して、
国民
の皆様の意見に
十分耳
を傾け、
税制調査会
で
審議
を進めていただきながら、
国会
の議決に沿い、
各党会派
の御
理解
と御
協力
をいただいて、六月中には成案を得て、必ずや
年内
に
税制改革
を
実現
するよう最大限の
努力
を傾けてまいる
所存
であります。 第四の
課題
は、調和ある
対外経済関係
の形成と
世界経済発展
への貢献に努めることであります。 先般、
ワシントン
で開催された
G7蔵相
・
中央銀行総裁会議
においては、
世界経済
のインフレなき
持続的成長
の
強化
を目指し、
各国
が引き続き昨年の
東京サミット
で合意された
成長戦略
及び
構造政策
を追求していくこととされました。
我が国
としては、このような
経済政策協調プロセス
において
各国
と
協力
していくとともに、三月にハワイで開催された
APEC蔵相会議
の
成果等
を踏まえ、アジア・
太平洋地域
の
各国
との対話にも努めてまいります。 七年余にわたり
交渉
が続けられてきた
ガット
・
ウルグアイ・ラウンド交渉
は、本年四月十二日から十五日までモロッコのマラケシュにおいて
閣僚会合
が開催され、正式に終了いたしました。このことは、何よりも
国際経済秩序
に対する信認が確保されたことを示すものであります。 合意の概要といたしましては、まず、
鉱工業品
及び
農産品等
についての大幅な
関税引き下げ
が
実現
されるとともに、
農産品
についての
関税化
や
農業補助金
の
削減等
が行われることとなりました。次に、
金融等
のサービスの
分野
についての多国間の
自由化ルール
を規定した
協定
が策定されるとともに、
知的財産権
の
分野
について国際的な
取引
を
促進
するための
協定
が策定されました。また、アンチ・
ダンピング関税等
の
貿易ルール
の
分野
については規律の
強化
が図られております。さらに、これら
ウルグアイ・ラウンド交渉
の
成果
を統一的に
実施
するための枠組みとして、これまでの
ガット
にかわる
世界貿易機関
の設置が合意されたほか、
紛争処理手続
の
整備
が行われております。
政府
としては、今後、条約の締結、
所要
の
国内法
の
整備
のための御
審議
をお願いすることを予定しており、
大蔵省
といたしましても、関連する
法律案
の準備を進めていくことといたしております。
平成
六年度におきましては、
関税制度
について、
市場アクセス
の一層の
改善
を図る等の
観点
から、粗糖の
関税引き下げ
、
自動車部品
の
関税撤廃等
の
改正
を行ったところであります。
経済協力
につきましては、特に
開発途上国
における
人づくり
に対する二
国間技術協力
に重点を置き、さらに
国際開発金融機関
を通じた一層の
協力
も進めつつ、引き続き
開発途上国
への
支援
の
促進
に努めてまいるとともに、旧
計画経済諸国
についても
市場経済
への円滑な移行のため、他の
主要先進国
とも協調しつつ適切な
支援
を行ってまいる
所存
であります。 第五の
課題
は、
金融
・
証券市場
の
活性化
であります。
我が国経済
の今後の
発展
を確保するためには、
経済活動
に必要な
資金
の円滑な
供給
を図ることが不可欠であります。こうした
観点
から、先般公表した「
金融機関
の
不良資産
問題についての行政上の指針」に沿って、
不良資産
の
処理
の
促進
を図りつつ、
資金
の円滑な
供給
の確保を図ってまいりたいと考えております。 また、
金融自由化
につきましても、着実に推進してまいる
所存
であります。
金融制度改革
につきましては、
金融制度改革法
が昨年四月に施行されて一年が経過しました。この間、
金融機関
及び
証券会社
の
子会社方式
による
相互参入
や
地域金融機関
の
信託業務
への
参入
が進められているほか、諸
規制
・諸慣行の
見直し
も着実に
実施
に移されております。また、
預金金利
の
自由化
につきましては、昨年六月に
定期預金金利
が完全
自由化
され、本年十月には
流動性預金金利
の
自由化
を
実施
することといたしております。これにより、
昭和
六十年以来取り組んでまいりました
金利自由化
が完了することとなります。
証券市場
の
活性化
については、今
国会
に既に提出されております
商法改正案
における
自己株式
の
取得
に関する
規制緩和
に
対応
して、
証券取引制度
の
整備
を図るため、
証券取引法
の一部を
改正
する
法律案
を今
国会
に提出したところであります。また、
企業
の
新規公開
につきましても、今般、その一層の
促進
が図られたところであります。今後とも、
証券市場
、
証券取引
に係る
手続
の
簡素化
、
規制
の
緩和等
を引き続き推進してまいる
所存
であります。 次に、
平成
六年度
予算
の
大要
について御説明いたします。
平成
六年度
予算
につきましては、去る三月四日、前
内閣
によって提出され、その
大要
につき本
会議
において説明があったところですが、先般の
内閣総理大臣
の
所信表明演説
にありますように、新
内閣
としては、これを引き継ぎ責任を持ってその
実施
に当たる考えであります。
平成
六年度
予算
は、
現下
のまことに深刻な
財政事情
と厳しい
経済状況
にかんがみ、
平成
五年度第三次
補正予算
とあわせ可能な限り
景気
に配慮するよう努めるとともに、
財政体質
の歯どめなき
悪化
につながりかねない
特例公債
の
発行
を抑制するため、従来にも増して徹底した
歳出
の洗い直しに取り組む一方、限られた
資金
の重点的・
効率的配分
に努め、質的な
充実
に配慮することとして編成したものであります。
歳出面
につきましては、既存の
制度
、
施策
について
見直し
を行うなど、
経費
の
節減合理化
に努めることとし、
一般歳出
の
規模
は、四十兆八千五百四十八億円、前年度当初
予算
に対し二・三%の
増加
と抑制されたものとなっております。 これに、
地方交付税交付金
及び
国債費
のほか、
平成
四年度の
決算
上の不足に係る
決算調整資金
を通じた
国債整理基金
からの
繰り入れ相当額
につき、
法律
の規定に従い、同
基金
に繰り戻すこととした
額等
を加えた
一般会計予算規模
は七十三兆八百十七億円、前年度当初
予算
に対し一・〇%の
増加
となっております。 次に、
歳入面
について申し述べます。
税制
につきましては、当面の
経済社会状況等
を踏まえた
政策的要請
にこたえるため、
所得税減税
、
相続税減税等
を
実施
するとともに、
土地税制等
について適切な
対応
を図る一方、
公益法人等
に対する
課税
の
適正化
、
租税特別措置
の
整理合理化
を進めるほか、酒類に対する
税負担
の
適正化
その他
所要
の
措置
を講ずることとし、このための
法律
の
改正
については、先般、本
国会
において成立したところであります。
公債
につきましては、
建設公債
十兆五千九十二億円を
発行
するほか、
所得税減税等
に伴う
税収減
に対処するものに限って、
特例公債
三兆一千三百三十八億円を
発行
することといたしております。この
特例公債
については、
年内
に
実施
が図られる
税制改革
の中でその
償還財源
の問題についても適切に対処されるべきものと考えており、歯どめのない
財政体質
の
悪化
につながりかねない
特例公債
とは異なるものになり得ると考えております。なお、借換債を含めた
公債
の総
発行予定額
は三十六兆五千三百十億円となっております。
財政投融資計画
につきましては、
景気
に配慮するとともに、
国民生活
の質の
向上等各般
の政策的諸
要請
に的確に
対応
していくとの
考え方
に立ち、
住宅建設
、
中小企業支援
、
地域
の
活性化等
の
分野
を中心に重点的・効率的な
資金配分
を図ったところであります。 この結果、
財政投融資計画
の
規模
は四十七兆八千五百八十二億円、前年度当初
計画
に対し四・六%の
増加
となっております。また、
資金運用事業
を除いた
一般財投
の
規模
は三十九兆四千八十二億円、七・七%の
増加
となっております。 以上、
財政金融政策
に関する私の
所信
の
一端
を申し述べました。 なお、既に御
審議
を経て成立した六件のほか、本
国会
で御
審議
をお願いすることを予定しております
大蔵省関係
の
法律案
は、
平成
六年度における
財政運営
のための
国債整理基金
に充てるべき
資金
の繰入れの
特例等
に関する
法律案
、
国家公務員等共済組合法等
の一部を
改正
する
法律案
及び
さき
に申し上げました
証券取引法
の一部を
改正
する
法律案
の三件であります。 それぞれの内容につきましては、逐次、御説明することとなりますが、何とぞよろしく御
審議
のほどをお願い申し上げます。(
拍手
)
宮地正介
5
○
宮地委員長
この際、
石田大蔵政務次官
及び
北橋大蔵政務次官
から発言を求められておりますので、順次これを許します。
石田大蔵政務次官
。
石田祝稔
6
○
石田
(祝)
政府委員
先般、図らずも
大蔵政務次官
を拝命いたしました
石田祝稔
でございます。 厳しい
財政情勢
の折から、その職員の重大さを自覚し、
委員長
初め
委員各位
の御
指導
をいただき、
誠心誠意職務
の遂行に当たる
所存
でございます。よろしく御
指導
、御鞭撻のほどをお願い申し上げます。ありがとうございました。(
拍手
)
宮地正介
7
○
宮地委員長
次に、
北橋大蔵政務次官
。
北橋健治
8
○
北橋政府委員
このたび、図らずも
大蔵政務次官
を拝命いたしました
北橋
でございます。 ひしひしと職員の重大さを痛感いたしております。とりわけ
税制改正
は焦眉の急でございますが、政局極めて不安定な中での
税制改正
、容易ならざる道だと覚悟いたしております。しかしながら、サミットを成功させるためにも、そして、この
委員会
で合意されております抜本減税の継続を図るためにも、国家的見地からぜひとも成功を期さねばなりません。 その意味で、微力ではございますが、誠心誠意
努力
をする
所存
でございますので、
委員各位
の皆様方の一層の御
指導
と御鞭撻を心からお願い申し上げる次第であります。ありがとうございました。(
拍手
)
宮地正介
9
○
宮地委員長
次回は、来る三十一日火曜日午後六時
理事
会、午後六時十分
委員会
を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。 午後零時三十四分散会