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坂上委員 なるほど。それはそういうふうに聞いておきましょう。
今度は、
製造年月日の印刷の意味というのは、大体これは腐ったものを出せないという意味なのでしょう。今度はこの
法律ができると
趣旨が変わってくるのですね。どういうことかといいますと、時効の
関係が出てくるわけです。これを見ると、ゴム印で押されているような
製造月日があります。これは消えますね。それで、十年ぐらいたって請求したら、もうあなた、時効でだめですよ、こう言われるわけです。これが薄くてわからぬような場合があるわけです。これはやはり相当な指導をしないといかないと思いますが、業者にとってはこれはなかなか容易な話じゃありません。だから、この辺の調和をどうしていただくかということは、この
法律ができてから重要な問題だろうと私は思っているのです。これはまた後で、所感だけでいいですから。何といったって時間がないのです。
その次、少額
被害者の
救済問題、皆さんの方からいただきましたこの本を読んでみまするといろいろ書いてあります。
一つだけ聞きます。消費
生活センター。消費
生活センターは、一県当たり大体どれくらいの予算でやっているかわかりますか、各県単位。人件費だけなのです。こういう皆様方がほとんどボランティアでやっているのです。これを今度はみんな、これを見てみますと、こういう人たちに期待して皆さん方がこれを運用するというのですが、この皆様方に今のような予算の千倍ぐらい出さぬとだめですよ。私は、本当は大蔵省から来て聞いてもらいたかったのでございますが、これを本当に仏つくって魂入れるということからいいますと、県によっては二千万程度、もう人件費に足らないのです。東京都に至ってはその十倍ぐらいになっていましょうか、これは全部調べてもらいました。
でありますから、やはりこういうようなことをきちっとするには、予算を獲得しないとこれの
実施なんか私はできないと思うのです。これは大臣の仕事なので、まあ
欠陥はあなた方に聞いたってそれは答えられるはずはないから、無理して答えることはないのだから、予算をいっぱいとってもらって、そして、これを見ると、本当に
被害者救済のためにやっていただくということが私は一番大事だろうと思うのです。
この中を見ますといろいろありますよ、苦情処理機関が、調停するとかあっせんするとか仲裁するとか。これはまかり間違えますと非非
行為です。これを国は嫌々ながらつくったのか、あるいは何としても
被害者を
救済するために早急に実のある
法律をつくらねばならぬと思ってつくられたのか。私は後段です。私たちも一生懸命この
法律をつくるために努力したのでございます。
そこで、お願いでございますが、
開発危険の抗弁というのをわざわざ入れなくても、今の裁判の中であるでしょう、医療
事故の場合は。当時の医療
水準から見て、これ以上のことはできなかったということになれば、お医者さん側は勝ちます、患者側は負けます。同じことがこういう
開発危険の抗弁だろうと私は思っているのです。形は違うけれども、そういうことなのです。でありますから、もう時間がないから私は余り聞きませんけれども、大臣にお願いしたいことは、本当にこういうものをするためには、今おっしゃっておりますところの予算が千倍ぐらいなければなりませんと私は思っているのです。
今度は、
被害者の
救済ということになると大変なのです。例えばこれなんか、あなた、どうですか。こんなことでできますか。通商産業検査所、ここを充実してやるというのだね。それから農林水産消費
技術センター。お聞きをしたら、大臣、これは全国に十しかないそうですようちの新潟県にこれをつくってくれるかね。つくってくださいよ。そういうふうに、書いてあるけれども
内容がないのだ、これはみんな。これでは私はいかぬと思いますよ。
でありますから、これはもう力むだけになりますけれども、これを生かすには、
技術論を答弁していただくよりも、本当に大蔵省に談判して、何よりも
優先して予算をいっぱいとりますよということさえ確約をしてもらって、これをすれば私は一番いいことなのじゃなかろうか、こう思っています。両大臣、お答えください。