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1994-05-30 第129回国会 衆議院 安全保障委員会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
平成
六年五月三十日(月曜日) 午後零時二十二分
開議
出席委員
委員長
近藤
豊君
理事
鈴木 宗男君
理事
中谷
元君
理事
町村 信孝君
理事
高木
義明
君
理事
樽床
伸二
君
理事
大出
俊君
理事
赤松
正雄
君
赤城
徳彦
君
大島
理森
君
高村
正彦
君 西銘
順治
君
浜田
靖一君
宮里
松正
君 宮下 創平君
栗本慎一郎
君 船田 元君
増田
敏男
君 矢上
雅義
君
山本
孝史
君
岩垂寿喜男
君
楢崎弥之助
君 上田 勇君 福島 豊君
山口那津男
君
田中
甲君
東中
光雄
君 中村 力君
出席国務大臣
外 務 大 臣
柿澤
弘治君 国 務 大 臣 (
防衛庁長官
)
神田
厚君
出席政府委員
防衛政務次官
東
順治
君
防衛庁長官官房
長 宝珠山 昇君
防衛施設庁総務
部長
草津 辰夫君
外務政務次官
平田
米男
君
外務大臣官房領
事移住部長
畠中 篤君
外務省総合外交
政策局長
柳井 俊二君
外務省北米局長
時野谷 敦君
外務省条約局長
丹波 實君
委員外
の
出席者
安全保障委員会
調査室長
下尾
晃正
君
—————————————
委員
の異動 四月二十二日
辞任
井出 正一君 同日
補欠選任
山本
孝史
君 五月十日
辞任
補欠選任
平田
米男
君
山口那津男
君 同月十七日
辞任
補欠選任
東中
光雄
君
不破
哲三
君 同月十八日
辞任
補欠選任
不破
哲三
君
東中
光雄
君 同月十九日
辞任
補欠選任
月原
茂皓
君
高木
義明
君 同月二十三日
辞任
補欠選任
今津
寛君
江藤
隆美
君
熊代
昭彦
君
越智
伊平
君
浜田
靖一君
村田敬次郎
君
金田
誠一
君
三野
優美
君
東中
光雄
君
不破
哲三
君 同日
辞任
補欠選任
江藤
隆美
君
今津
寛君
越智
伊平
君
熊代
昭彦
君
村田敬次郎
君
浜田
靖一君
三野
優美
君
金田
誠一
君 同月二十六日
辞任
補欠選任
江崎
鐵磨
君
中西
啓介
君 同日
辞任
補欠選任
中西
啓介
君
江崎
鐵磨
君 同月二十七日
辞任
補欠選任
今津
寛君
伊藤宗一郎
君
熊代
昭彦
君
宇野
宗佑
君
浜田
靖一君
水野
清君
宮里
松正
君
栗原
博久
君
渡瀬
憲明
君
村田敬次郎
君
金田
誠一
君
土肥
隆一
君 同日
辞任
補欠選任
伊藤宗一郎
君
今津
寛君
宇野
宗佑
君
熊代
昭彦
君
栗原
博久
君
宮里
松正
君
水野
清君
浜田
靖一君
村田敬次郎
君
渡瀬
憲明
君
土肥
隆一
君
金田
誠一
君 同月三十日
辞任
補欠選任
中山
利生
君
大島
理森
君
渡瀬
憲明
君
赤城
徳彦
君
江崎
鐵磨
君
栗本慎一郎
君
松田
岩夫
君
増田
敏男
君
三原
朝彦
君
田中
甲君
不破
哲三
君
東中
光雄
君 同日
辞任
補欠選任
赤城
徳彦
君
渡瀬
憲明
君
大島
理森
君
中山
利生
君
栗本慎一郎
君
江崎
鐵磨
君
増田
敏男
君
松田
岩夫
君
田中
甲君
三原
朝彦
君
東中
光雄
君
不破
哲三
君 同日
理事月原茂皓
君同月十九日
委員辞任
につき、そ の
補欠
として
高木義明
君が
理事
に当選した。
—————————————
四月十九日
防衛費
の
削減
、平和と軍縮の
推進
に関する請願 (
井上一成
君
紹介
)(第一一九〇号) 同(
大出俊
君
紹介
)(第一一九一号) 同(
岡崎トミ子
君
紹介
)(第一一九二号) 同(
五島正規
君
紹介
)(第一一九三号) 同(
関山信之
君
紹介
)(第一一九四号) 同(
田中昭一
君
紹介
)(第一一九五号) 同(
野坂浩賢
君
紹介
)(第一一九六号) 同(
前島秀行
君
紹介
)(第一一九七号) 同(山下八
洲夫君紹介
)(第一一九八号) 同(
渡辺嘉藏
君
紹介
)(第一一九九号) 同月二十六日
AWACS購入中止
、
防衛費
の
削減
に関する請 願(
秋葉忠利
君
紹介
)(第一四六〇号) 同(
伊東秀子
君
紹介
)(第一四六一号) 同(
岡崎トミ子
君
紹介
)(第一四六二号) 同(
田中昭一
君
紹介
)(第一四六三号) 同(
鉢呂吉雄
君
紹介
)(第一四六四号) 同(
森井忠良
君
紹介
)(第一四八四号) 同(
渡辺嘉藏
君
紹介
)(第一四八五号) 同(
石橋大吉
君
紹介
)(第一五〇四号) 同(
緒方克陽
君
紹介
)(第一五〇五号) 同(
沢藤礼次郎
君
紹介
)(第一五〇六号) 同(
武山百合子
君
紹介
)(第一五〇七号) 同(
野坂浩賢
君
紹介
)(第一五〇八号) 同(
小森龍邦
君
紹介
)(第一五二三号) 同(
田口健二
君
紹介
)(第一五六〇号) 同(
辻一彦
君
紹介
)(第一五六一号) 五月十一日
AWACS購入中止
、
防衛費
の
削減
に関する請 願(
岡崎宏美
君
紹介
)(第一五七二号) 同(
前島秀行
君
紹介
)(第一六四九号) 同月十九日
AWACS購入中止
、
防衛費
の
削減
に関する請 願(
加藤万吉
君
紹介
)(第一七五五号) 同(
網岡雄
君
紹介
)(第一八六五号) 同月二十四日
AWACS購入中止
、
防衛費
の
削減
に関する請 願(
日野市朗
君
紹介
)(第一九七三号) は本
委員会
に付託された。
—————————————
本日の
会議
に付した案件
理事
の
補欠選任
国の
安全保障
に関する件 ————◇—————
近藤豊
1
○
近藤委員長
これより
会議
を開きます。 この際、
理事
の
補欠選任
についてお諮りいたします。
理事月原茂暗君
が去る十九日
委員
を
辞任
されたのに伴い、現在
理事
が一名欠員となっております。その
補欠選任
につきましては、先例により、
委員長
に御一任願いたいと存じますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
近藤豊
2
○
近藤委員長
御
異議
なしと認めます回よって、そのように決しました。 それでは、
理事
に
高木義明
君を指名いたします。 ————◇—————
近藤豊
3
○
近藤委員長
次に、国の
安全保障
に関する件について
調査
を進めます。
防衛庁長官
から
防衛政策
に関して、また、
外務大臣
から
我が国
の
安全保障政策
について、それぞれ
説明
を求めます。まず、
神田防衛庁長官
。
神田厚
4
○
神田国務大臣
防衛庁長官
をこのたび
拝命
をいたしました
神田原
でございます。
我が国
の
防衛
という
国家存立
の
基本
にかかわる崇高な
任務
に携わることになりまして、その
使命
と
責任
の重大さを痛感している次第でございます。 本日は、平素から
我が国
の
安全保障
に深い関心を持たれ、御
指導
いただいている
近藤委員長
初め
衆議院安全保障委員会
の
皆様
に謹んでご
あいさつ
を申し上げるとともに、あわせて私の
所信
の
一端
を申し述べたいと思っております。 まず、最近の
国際情勢
について述べますと、
冷戦
の終結、特にソ連の解体により、
世界的規模
の
戦争
の
可能性
は減少し、現在、
国際社会
においては、第二次
戦略兵器削減条約
の署名に見られるような
国際関係
の
安定化
に向けた各般の
努力
が継続されております。しかしながら、旧
ユーゴスラビア
における内戦に見られるように、
世界
には依然として多くの
不安定要因
が
存在
していることもまた事実であります。
アジア
・
太平洋地域
の
情勢
は、
欧州
とは異なって複雑多様であり、朝鮮半島、
南沙群島
や
我が国
の北方領土のような未
解決
の諸問題も依然として
存在
しております。また、
極東ロシア軍
の
存在
は、
軍建設
の
先行き
の不透明さもあり、この
地域
の
不安定要因
と
認識
しております。また、
北朝鮮
の
核兵器開発疑惑
や
地対地ミサイル
の長
射程化
のための
研究開発
の
動き
は、
我が国周辺
だけでなく、
国際社会
全体に不安定をもたらす
要因
となっております。さらに、
中国
は、
海空軍力
を
中心
に
装備
の
漸進的近代化
を図るとともに、近年、
南沙群島等
を
中心
に海洋における
活動拠点
を強化する
動き
が見られます。 このように、
国際情勢
はいまだ
先行き
に対する
不透明感
が続いている中で、流動的な要素を抱えたまま推移しておりまして、今後なお慎重に見きわめていくことが必要であると考えております。 次に、
我が国
の
防衛政策
について述べさせていただきます。
我が国
の
防衛政策
は、
日米安全保障体制
を堅持するとともに、みずから適切な
規模
の
防衛力
を保有することにより、
我が国
に対する侵略を未然に防止することをその
基本
としております。
我が国
の
防衛力整備
の指針となっている
防衛計画
の
大綱
は、このような考え方の
もと
、
我が国
に対する
軍事的脅威
に直接対抗するよりも、みずからが力の空白となってこの
地域
における
不安定要因
とならないよう、
独立国
として
必要最小限
の
防衛力
を保持するという、
基盤的防衛力構想
に立脚しております。
政府
は、この
大綱
の
もと
、
平成
三年度から七年度を対象とする
中期防衛力整備計画
を策定したところでありますが、
国際情勢
の
変化
や厳しい
財政事情
にかんがみ、一昨年末、この
中期防衛力整備計画
を修正し、より緩やかな形で
防衛力整備
を進めることといたしました。 現在、
国会
で御
審議
をいただいております
平成
六年度の
防衛関係費
につきましては、
皆様
のお手元の資料にもございますように四兆六千八百三十五億円を計上しております。本予算については、
国際情勢
の
変化等
を受けて修正された
中期防衛力整備計画
の
もと
、まことに深刻な
財政事情等
を踏まえ、抑制したところでありますが、厳しい
経費枠
の中で、
防衛力
全体として均衡がとれた態勢の
維持
、
整備
を図るための
必要最小限
の
業務
が
推進
できるよう配慮しているところでございます。 具体的には、
正面装備
については、
老朽装備
の更新・
近代化
及び
欠落機能
の是正に努めることを
基本
とし、
後方分野
については、隊舎、
宿舎等生活関連施設
の充実、
隊員
の
処遇改善
、
基地対策
の
推進等
の諸
施策
を重点的に
実施
し得るよう配意したところであります。 なお、
自衛官定数
を含む
我が国
の
防衛力
の
あり方
については、
中期防衛力整備計画修正
の
閣議決定
にもありますように、
国際情勢
の
変化等
に的確に対応するために、引き続き精力的に
検討
を行っているところでございます。本年二月に総理の
もと
に発足いたしました
防衛問題懇談会
においても、現在、熱心な
議論
が行われておりますが、
防衛庁
としても、
政府
としての
検討
に資するよう、
防衛力
の
あり方検討会議
を設置し、
検討
を行っているところであります。
防衛力
の
整備
と並び、
我が国
の
防衛
の骨幹をなすものが、
日米安全保障体制
であります。先月行われた
日米防衛首脳会談
におきましても、
米側
から
安全保障面
での
日本
との
協力
が一層重要なものとなってきているとの
認識
が示され、
日米安全保障関係
の
重要性
について双方で再確認したところであります。また、この
会談
では
北朝鮮
の
核兵器開発問題等
についても
意見
が交換されました。
日米安保体制
は、
我が国自身
の安全の
確保
という観点から重要であるのみならず、
アジア
・
太平洋地域
における
安定要因
としての
米軍
の
存在
を
確保
し、この
地域
の平和と安定を確固たるものとするために不可欠であると考えております。私は、このような
重要性
を有する
日米安全保障体制
の
信頼性
の
維持向上
のために、
我が国
が不断の
努力
を行っていくことが重要であると考えております。このため、あらゆる機会をとらえて
防衛当局
間の
対話
を行い相互の
意思疎通
を図るとともに、
日米防衛技術協力
の
推進
や
在日米軍
の駐留を円滑にするための諸
施策
を進めるなど、各種の
日米防衛協力
を行い、
防衛分野
における
日米関係
のさらなる
緊密化
に尽力してまいります。 次に、
自衛隊
による
国際貢献
について述べさせていただきます。 一昨年六月の
国際平和協力法
の成立以来、同法に基づき、
防衛庁
・
自衛隊
からも、陸・海・
空自衛隊
の部隊及び
自衛官
が、幾多の苦難にもめげずに、
国際平和協力業務
を
実施
してきたところであります。昨年秋に立派に
任務
を完了しました
カンボジア
における
活動
に引き続き、現在、遠くアフリカの
モザンビーク
においては、厳しい
環境
の
もと
、
モザンビーク派遣輸送調整中隊
及び
司令部要員
が
国際平和協力業務
を
実施
中でございます。 このような
派遣隊員等
の活躍により、
国際平和協力法
の
もと
、
国際社会
における平和と安定の
維持
のためには、
我が国
がその
地位
にふさわしい責 任を果たすことが不可欠であり、
我が国
に求められている人的な面での
協力
を行っていくに当たっては、
自衛隊
の果たす
役割
は極めて大きいとの
認識
が、
国民
の間にさらに深まったものと確信しております。
国際貢献
は、
国際社会
において
我が国
が存立していくためには不可欠な
活動
であると考えますので、
防衛庁
・
自衛隊
としては、これからも与えられた
任務
を着実に遂行することにより、
国民
の期待にこたえるとともに、
我が国
が
国際社会
の平和と安定により一層寄与していくように努めてまいります。 次に、
自衛隊法
の一部改正について述べさせていただきます。 前
国会
において、
緊急事態
における
在外邦人等
の
輸送
のための
法案
が
提出
をされ、現在本
委員会
で御
審議
をいただいておりますが、この
法案
が想定するような
緊急事態
は、いつ発生するかわかりません。
生命等
への危険が差し迫っている
在外邦人
をより早くより安全に
輸送
するために、
自衛隊
の航空機を使用し得るようにしておくことは、
人道的見地
からも、
国家
として重要な
課題
であり、この
法案
が速やかに成立するよう
皆様方
の御
理解
を賜りたいと存じます。
最後
に、
国民
の
理解
と
支持
と強い愛国心に支えられなければ、一国の
防衛
は全うできるものではありません。
我が国
の安全を脅かす企てに対しては断固として立ち向かう強い意志と能力を持って、この自由で豊かな
我が国
の
安全確保
のために
全力
をもって
国防
の任に当たる
所存
でありますので、
近藤委員長
を初め
委員各位
におかれましても、
我が国
の
安全保障
に関し幅広く
議論
される場である当
委員会
での御
審議
を通じ、なお一層の御
指導
、御
鞭盤
を賜ることを
お願い
申し上げまして私の
所信表明
とさせていただきます。(
拍手
)
近藤豊
5
○
近藤委員長
次に、
柿澤外務大臣
。
柿澤弘治
6
○
柿澤国務大臣
このたび
外務大臣
を
拝命
いたしました
柿澤
でございます。
近藤委員長
初め
安全保障委員会
の
皆様方
の御
指導
をよろしく
お願い
を申し上げますと同時に、この際、
安全保障
についての
所信
の
一端
を申し述べたいと存じます。 私も、
我が国
の
安全保障政策遂行
のため、また
安全保障会議
の
議員
として、その
使命
と
責任
の重さを自覚し、
全力
を尽くす決意でございます。
東西冷戦
が終わり、
米ロ
による
全面核戦争
の危険は大きく減少したものの、
世界情勢
は流動的で、多くの
不透明性
を抱えております。特に旧
ユーゴスラビア
や旧ソ連邦に見られるような民族や宗教を原因とする
地域紛争
は、その深刻の度を増しているほか、
大量破壊兵器
及び
ミサイル
の
拡散
の防止も重大な
課題
となっております。
我が国
が位置する
アジア
・
太平洋地域
におきましても、一部に
緊張緩和
の
動き
が見られるものの、
冷戦
後の
状況
は依然として不透明であり、多くの未
解決
の問題や
不安定性
を内包しております。中でも
北朝鮮
の核兵器
開発
問題は、この
地域
の
安全保障
にとっての重大な
懸念
であるのみならず、核不
拡散体制
や
国際社会
の
安全保障
にかかわる重大な問題であります。 この
北朝鮮
の核兵器
開発
問題につきましては、現在、
関係諸国
が
協力
して
対話
による
解決
を目指した
外交努力
を行っているところでございます。
我が国
としましても、
米国
、韓国、
中国等
の
関係国
と連携しながら、
北朝鮮
に対し、核不
拡散条約
への完全な復帰、
IAEA保障措置協定
の完全な履行、
南北非核化共同宣言
の完全な
実施
を通じまして、この問題に対する
国際社会
の
懸念
を払拭するよう強く求めてまいりました。 今後とも、
北朝鮮
が三月三十一日に出されました
国連安保理議長声明
を真摯に受けとめ、本問題の
解決
に向けて前向きに対応するよう強く求めてまいりたいと思います。 さまざまな不
確実性
、
不安定性
が
存在
する
情勢
の中にあって、
日米安保体制
は、
我が国
が平和と安全を享受していくために必要な
抑止力
を提供するとともに、
日米
間の緊密な同盟、
協力関係
に安定した
政治的基盤
を与えております。また、この
体制
は、
アジア
・
太平洋地域
の
安定要因
となっている
米国
の
存在
を
確保
する上でも不可欠の手段となっており、この
認識
は
地域
の多くの
諸国
によって共有されつつあります。
政府
としては、このような意義と
重要性
を有する
日米安保体制
を堅持し、その円滑な運用と
信頼性
の
向上
のために、できるだけの
努力
を払っていく
所存
であります。
アジア
・
太平洋地域
の平和と安定のためには、以上の
日米安保体制
及び
米国
の
存在
を前提といたしまして、次のような
努力
を多角的、重層的に行っていくことが重要であります。 第一に、
域内
の未
解決
の問題や対立の
解決
を図り、長期的安定を
確保
していくためには、それぞれの
状況
に応じて、二国間ないし
利害関係
を有する
関係諸国
間による
協力
、協調のための
努力
を
推進
することが重要であります。先ほど述べました、
北朝鮮
の核兵器
開発
問題の
解決
への
努力
はこのような
努力
の一環であります。また、今後は、
長期的視点
から
北東アジア
の安定のための
関係国
間の
努力
を進めていくことも重要な
課題
であると考えております。 第二に、
域内各国
の
政策
の
透明性
とお互いの
安心感
を高めていくための全域的な
政治
・
安保対話
の
推進
も重要であります。ことしは、
中国
や
ロシア等
を含めた
ASEAN地域フォーラム
が開始される予定になっており、
我が国
としてもこのような
全域的安保対話
を積極的に
推進
してまいります。 第三に、この
地域
の
経済発展
が
域内各国
の
政治
的、社会的安定を強化してきた事実も重要であります。
我が国
としては、APECなどを通じたさらなる
地域協力
の
発展
に向けて
努力
してまいります。 以上のような
努力
のほか、
我が国
は、核不
拡散条約
の無
期限延長
の
支持
、
全面核実験禁止条約交渉
への
積極的参加等
、グローバルな不
拡散体制
の強化のためにも、積極的に取り組んでまいります。 さらに忘れてならないのは、
国連
の
平和活動
に対する
人的貢献
を行うことの
重要性
であります。これまで
日本
としては、
国際平和協力法
に基づきまして、
カンボジア
、
モザンビーク
を含む
国連平和維持活動
に
要員派遣
を行ってきています。今後とも
日本
の
国際社会
における
地位
や
責任
に照らし、
国連平和維持活動
や
人道的救援活動
に積極的に貢献していく必要があると考えております。
我が国
は、今や、これからの
国際秩序
の
基本
にかかわる問題に大きな
影響力
を持つ
存在
になりました。
我が国
はみずからの安全のみならず、
アジア
・
太平洋地域
、さらにはグローバルな平和と安定の
秩序構築
のためにその
役割
を期待されております。私といたしましても、
現行平和憲法
の理念に基づき、
我が国
の
責任
と
役割
を
認識
し、
全力
で
努力
してまいる
所存
であります。 今後とも、
皆様
の御
協力
、御
指導
をよろしく
お願い
をいたします。(
拍手
)
近藤豊
7
○
近藤委員長
以上で
説明
は終わりました。 この際、
防衛政務次官
及び
外務政務次官
から発言を求められておりますので、順次これを許します。
東防衛政務次官
。
東順治
8
○東(順)
政府委員
このたび、
防衛政務次官
を
拝命
いたしました
東順治
でございます。
神田長官
を補佐いたしまして、最善を尽くして責務を全うしてまいる
所存
でございますので、
近藤委員長
初め
委員各位
の御
指導
、御鞭撻を賜りますよう
お願い
を申し上げまして、ご
あいさつ
といたします。 よろしく
お願い
を申し上げます。(
拍手
)
近藤豊
9
○
近藤委員長
次に、
平田外務政務次官
。
平田米男
10
○
平田政府委員
このたび、
外務政務次官
を
拝命
をいたしました
平田米男
でございます。
冷戦
後の今日、
我が国
をめぐる
安全保障環境
はさまざまな
不安定性
、
不可知性
を内包しております。この中で、
我が国
の平和と安定を
確保
するためには、
国際社会
の安定を
確保
するための
外交努力
、
日米安保体制
の堅持、
我が国自身
の
防衛力整備
といった
努力
をさらに
推進
していくことが重要であります。 こうした
努力
を行っていくに当たり、私は、
柿澤外務大臣
を補佐して、職務を全うするため
全力
を傾注する
所存
でございます。
近藤委員長
を初め、本
委員会
の
皆様方
の御
指導
と御
協力
を賜りますよう
お願い
を申し上げまして、ご
あいさつ
とさせていただきます。(
拍手
)
—————————————
近藤豊
11
○
近藤委員長
この際、
米国
・
北欧各国
における
国連平和協力等実情調査議員団
を代表いたしまして、御
報告
を申し上げます。 先般、私
ども
は、本院から派遣されまして、
米国
、
スウェーデン
、
ノルウェー
における
国連平和協力等実情調査団
といたしまして
調査
をいたしてまいりました。 私
ども
の正式の
報告書
は、既に
議長
に対しまして
提出済み
ですが、この際、御参考までに、
調査
の概要につきまして私から御
報告
いたします。
議員団
は、副
団長
として
大出俊
君、団員として
高村正彦
君、
渡瀬憲明
君、
中谷元
君、
樽床伸二
君、
赤松正雄
君、
西村眞悟
君及び
団長
を務めました私、
近藤豊
の八名をもって構成されました。 私
ども
は、去る三月十四日午前成田を出発し、同日
ワシントン
に参りまして、同日午後より十六日までの二日
半ワシントン
に滞在しました。その間、
ブルッキングス研究所
を皮切りに、
ジョージタウン大学戦略研究所
、
国防省
、国務省、
米国平和研究所
、
国家安全保障評議会
の順に
関係者
と
会談
しました。
会談
の内容は、
日米経済摩擦
と
日米安保体制
との
関連
、
北朝鮮
問題、核・
ミサイル
の
開発
の
現状
と
見通し
、
米朝交渉
の
現状
と
見通し
、
IAEA
の
核査察
、
国連
による
経済制裁
の際の
日米韓
間の
協力等
、
米国
の
アジア安保政策
と
北朝鮮政策
、
日本
の
国連安保理常任理事国入り
、
戦域ミサイル防衛
(TMD)
計画
、
米国
の
PKO政策等多岐
の問題に及び、極めて活発な
質疑応答
を行いました。 次に、十六日夕刻に
ワシントン
を立ち、翌十七日午前
ストックホルム
に入り、同午後には
スウェーデン外務省
、
国防大臣
、
国防軍国際センター
(旧
アルムネス国連訓練センター
)の
関係者
と、また十八日午前には、
ストックホルム国際平和研究所長等
と、
同国
と
欧州
の
安全保障
、特に対
ロシア政策
、
国連PKO参加先進国
としての
同国
の
PKO活動参加
の
実績
、体験、今後の
参加
の
あり方
、
北欧
から見た
北アジア情勢
、
北朝鮮
の核・
ミサイル開発問題等
について真剣な
意見交換
を行いました。 さらに、十八日正午に
最後
の
訪問地
である
オスロ
に到着して、直ちに
コスモ国防大臣
を初めとする
国防省関係者
、
ブルントラント首相
、
ビャルケ外務
副
大臣等
の順に
ノルウェー要人
と会見しました。
ブルントラント首相
とは主として地球
環境
問題について
意見交換
したほか、
国防大臣
と
外務
副
大臣
との間では、
同国
の
安全保障
、
同国
と
ロシア
との
関係
、
欧州安保
、
国連待機軍
の
PKO参加実績
と現在の
PKO参加
上の
問題等
について踏み込んだ
議論
を行ってまいりました。 このほかに、
米国
、
スウェーデン
、
ノルウェー
と一時立ち寄りのオランダに駐在する大使及び
大使館員
より
種々ブリーフィング
を受けまして、二十日
オスロ
を立って、二十一日
無事帰国
をいたしました。 限られた日程の中での
調査
でありましたが、詳細は配付しました
調査
団
報告書
を参照いただければと考えております。
最後
に、今回の
調査
に当たり、御
協力
いただきました各位に心から感謝を申し上げます。 以上で
報告
を終わります。(
拍手
) 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。 午後零時四十六分散会