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合馬敬君 さすがにやはり
石田大臣は人生の
経験が深いですね。私も本当にそのとおりだと思っております。
この答申が出た後いろんな新聞を見てまいりましたが、「二十一世紀に向けた六省庁への「再編イメージ」を提示したが、どの省の、どの
仕事を、どう整理・再編成していくのかといった具体論はほとんどなく、
委員ですら「夢物語」「絵空事」という。答申に何が書かれるかに日ごろは敏感な省庁も、実現性はまったくないとみたのか、この
部分にはほとんど危機感を抱かなかった。」と。まあもっともだ、こういうように思っております。
ただ私は、間違っても、第三次行革審の答申でございますので、パフォーマンスも大事でしょうけれ
ども、これは行革審の
委員が言っているんですよ、やはりある
意味では実現の
可能性があるものを出すべきなんで、出した以上は、大変受け方は難しいと思いますが、今、
大臣が言われたようなことで、じっくりと内部検討になるんですかね、進めていく以外にはないんじゃないかというように思っております。
それから次は、今、経済改革研究会で着々と審議が進められておりまして、先般、中間報告の修正案が出されたわけでございます。こちらの方は非常にある
意味では厳しい報告になっておりまして、公的規制については、
規制緩和の中身の提示は廃止を含めた見直しという非常に厳しいものでございますね。廃止を含めた見直しということでございまして、しかも、公的規制の抜本的見直しに当たっては聖域を設けないということで検討する。それから経済的規制、これはもう
原則は自由ということで、要するに規制を設けないということでございますので、はっきり言えば自由競争。
ちょっと話が違いますけれ
ども、
大臣、
規制緩和、
規制緩和といいましても、そう一概に私は大歓迎すべきことでもないと思っております。それは確かに規制がなければすべての経済関係、競争が自由になる、それはそれで非常に能率が上がります。だけれ
ども、
日本の産業経済構造を見てみましたら、いろんな業種が、また同業種の中でも、その規制によって
仕事を分け合うといいますか
仕事を分担するというか、そういったようなことでそれぞれの生計を立てておる、産業が成り立っておる、こういったような分野もいろいろあるわけでございます。
規制緩和による経済的なプラス効果と、それから同じ
規制緩和によるそういったマイナス効果、失業を含めたいろんな問題がありますが、それはマイナス効果、これは非常に難しい問題でございまして、そう簡単に
規制緩和、
規制緩和といって大歓迎するというのもまたある
意味では問題があろうかと思っておりますが、そういったようなことで、経済的規制については
原則では自由にする、こういうことになっております。
そしてさらに、「
規制緩和の効果を高めるために」ということで「
規制緩和を促進し、かつその運用の迅速性、透明性を確保するため、「
行政手続法」の成立とその的確な運用を図る。」というのがこの中間報告修正案にあるわけですね。この
意味についてもまた後ほどお伺いいたしたいと思いますが、
行政手続法を今回成立させ、そして的確な運用を図っていけば
最終的には規制が要らなくなる、そもそもそれのよって立つ
法律を廃止していく、こういうことまでこの中身は言っておるように私は受け取るわけでございます。
同じように行政指導、それから規制の運用の
あり方、これは今度の
行政手続法の中で出てまいりますから、わざわざこの後中間報告案でやらにゃいかぬのかどうかちょっと私も疑問に思うわけでございますが、こういうものを含めまして今回の
行政手続法と規制法との関係をどのようにお
考えになっておられるのか。要するに、規制があるから行政手続が必要になるわけでございまして、規制がなければこんな行政手続は要らぬわけでございますから、そういったことで、どこら辺まで関係があるのか。
そして、今回の
行政手続法は今言いましたような
意味で
規制緩和の促進にどのような
意味で役に立つのか。それから、
最終目的は
規制緩和なんでしょうから、この
規制緩和自体をどのくらいの時間をかけてやることになっておるのか。それから、もし
規制緩和を、言われておるように何か平成六年度ですか、
規制緩和についての審議会なんかを設けて、そしてオンブズマン
機関がまでつくって早急に実施すると言っておりますけれ
ども、そこまで本当に早急にできるのなら行政手続の方もそれに合わせてやった方が二度手間にならなくていいんじゃないかなとまで私は思っておるわけでございます。
そういったもろもろのいろいろ問題を、疑問が生じましたので、一遍にちょっと
大臣なかなかお答えしにくいと思いますが、この経済改革研究会の答申、特に
規制緩和と行政手続の関係でどこまでやろうとされておられるのか、それについての
総務庁としてのお
考え方といいますかそれをまずちょっと
大臣の方から御
説明願いたいと思います。