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水野委員 ありがとうございました。まあ税金の話ばかりしていると、これ当
委員会の趣旨とはあれしますから、少しもとに戻ります。
そこで、これは後ほど
総理にも
お答えをいただきたいんでありますけれども、まあ石田
委員長を初め
公明党所属の
大臣には大変これは恐縮な
お話で、まことに失礼だと思いますが、私が決めつけたとおっしゃるようなことになるんだと思いますけれども、私は、どうも
状況調査で、創価学会イコール
公明党じゃないか、むしろ
公明党という
政党は創価学会の隠れみのじゃないかと
国民は何となく思っていらっしゃると思うんですね。私はこの問題というのは実は重大だと思うんです。
なぜ重大かと申しますと、例えば具体的に例を申し上げますと、まあ
自民党の
総裁選で申し上げましょうか。これ、古い
総裁選、随分スキャンダルも出てきましたよね。ポストでつったり、お金が飛んだとかいうような話も出ました。失礼ですが、
社会党も昔の
委員長選挙では、いすが振られたりいろんなにぎやかなこともありました。民社党だってなかなか
委員長がお決まりになるのは難しかったんですね。大変な、いろいろ権力闘争がどこでもあります。権力闘争というのは、
政治家の集まりですから、私は当然だと思うんです。しかし、お金が飛んだって、殴り合いをやったって、ポストでつったって、実はこれは多くのマスコミの諸君から見ると大体見えるわけですよ。七〇%見えるか、八〇%見えるかということなんですがね。見えないところはどこも少しありますけれども、大体が見えるんです。
一番私が心配しておりますのは、
公明党の
政党役員というのはどうやって決まるのかなとこう思うんです。余りもめたことがない。どこから来るのかなと。まあ宗教団体の御支援を得ていらっしゃる方ですから、人格の高い方ばかりですからそういうふうになるのかなとも思いますけれども、民主主義の
原点というのは、権力闘争が外から見えることが私はいいと思うんですよ。金が飛んだり、ポストが飛んじゃいけませんけれども、見えることが大事なことなんです。
ところが、
公明党の
政党人事だけはわからない。石田
委員長がどうしてお決まりになったか、マスコミも余りプロセスは書かない。書かれたこともないし説明も聞いたことがない。今までは
公明党様で大変お世話になっておったからそれでよかったと思うんです。しかし、今や皆様方は
政権の中枢におられるんですよ、これが大事なんですね。
はっきり申し上げますと、ともかく今閣僚が石田
大臣、神崎
大臣、坂口
大臣、それから参議院の広中
大臣。法務
大臣は違うんですか、三ケ月さんも何かそうだと書いてありますけれども。そうだとすれば五人も
政権の中枢に、しかも一番大事なところへがっちり座っておられる。
政務次官も五人かなんか出しておられるんですね。これはなかなか大事な問題なんです、
日本の民主主義にとって。
はっきり申し上げると、政教が私は分離してないなという
感じがするんです。政教一致だと思います。そうすると、創価学会の方に何か
一つの意思があれば、政局の
中心にある方々がある特定のところの意思で動かされる可能性がある。
しかもまだ、羽田さん帰られたから、これは
総理に伺いますが、実は近々新生党と
公明党が合併なさるという、石田
大臣、
お話を聞きましたな。新聞には出ています。これは合併されますと、しかし、今度の小
選挙区になると
皆さん方、そちらの連立は、二百五十
選挙区、それのどこかへはめるんでしょう。そうすると、それぞれの地域で創価学会票が、
佐藤大臣の応援に回ったりいろいろするわけですよ。
そうすると、お互いに、今までは実はこの
選挙で、いろんな
選挙を調べまし
たち、衆議院の
選挙では
公明党さんのとっていらっしゃるのは大体五百三十万票ですね。大変効率がいい。当選確率はいつも立
候補者の九〇%台です。とても民社党、
社会党はかなわない。
社会党でそれに匹敵するのがこの前の土井たか子
委員長のときの平成二年の
選挙だけであります。あとは半分ぐらいですね。ところが、
公明党の当選率はすばらしい。しかし、
国民は、六十議席前後の議席で五百二、三十万の支持者がいる、まあすばらしいけれども、
政策はなかなか穏健で、すばらしい
政策を今までとっておいでになった。消費税を通すときもいろいろ御協力をいただいた、PKOの法律を通すときも大変御協力をいただいた、
皆さん安心して見ていたんです。
ところが、いよいよ
政権の中枢に入って、しかもこれから小
選挙区
制度になって、あるいは
比例区の方はまあこれは
政党が明確になるからいいでしょう、
政党がわからなくなる、新生党と一緒になるということになりますと、五百数十万という、今、創価学会、
公明党に集まっているパワーが水面下に隠れちゃうんですよ。これは実は
日本の民主主義にとって私は非常に怖いことだと思うんですね、簡単に申し上げると大変怖いことだなと。何となく今私がこうして大変失礼にも
公明党、創価学会攻撃みたいなことをやっておりますけれども、とてもそんな
制度になったらうっかりしたことは言えなくなるなという、まあ杞憂だと思いますけれども、ひとつお願いをしたいのであります。
私は、最近ですが、ヒトラーが
政権とるときのプロセスというのを読んでみて、似てるかなと、少し思い過ごしかなと思ったのです。ヒトラーが
政権をとったときのマイクなんというのは、もう程度の悪い音響施設ですよ。それでもあの強烈な演説で、ドイツ
国民があのときは大変なインフレで困っていましたから、
国民の気持ちを引きつけて
政権をとった。そのときの例えばナチスの青年行動隊のような活躍の動きとか、いわゆる音響施設を使った
一つの浸透力とか、五百万人の有権者が思うように動いたら、一糸乱れず動くということは、これは大変怖いことなんです。
私は、その点をどうぞひとつ、これは
公明党のために、ぜひとも中身が見える
政党の運営、創価学会との関係というものを今後明確にしていただきたい。ぜひお願いを申し上げる。
そこで、最後に
総理に伺いますが、先ほど来私が長々と申し上げましたように、創価学会の
公明党支援について、あるいは今日
細川内閣の中枢に
公明党のあなたが座っておられて、今のところはそんなことはないでしょうけれども、私の古い友人で実は
政治評論家になっているのがいるわけです。一昨年か、池田名誉会長と一杯やってきたよとこう言って、おお、そうかと言って、池田名誉会長と一杯やれるジャーナリストというのは余りいませんからね。某新聞の社長とか、何人しかいやしません。それが言うことには、池田名誉会長は、もう
公明党は幾らやったって五百万ちょっとの票で六十議席がいいところだ、これはだめだと。そこで、
自民党公明派になって
保守政党に潜り込むんだということを言っていたよと言うから、おもしろいねと、そのときは僕はおもしろい発想だなと思ったのですよ。ところが今日、新生党ともし合併でもなさることになれば、これは
日本の
国民にとって、
日本の民主主義にとって私は大脅威だと思うのです。なかなか怖いと思っておりますが、
総理の御見解。
それから、石田
委員長にちょっと
委員長選挙のプロセスをお願いして、
質問を終わりたいと思います。