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1993-10-20 第128回国会 衆議院 商工委員会 第1号
公式Web版
会議録情報
0
本
国会召集日
(平成五年九月十七日)(金曜日) (午前零時現在)における本
委員
は、次のとおり である。
委員長
中井
洽君
理事
逢沢 一郎君
理事
甘利 明君
理事
尾身 幸次君
理事
額賀福志郎
君
理事
後藤
茂君
理事
古賀 正浩君
理事
河合 正智君
理事
伊藤 達也君 浦野 烋興君 小川 元君
小此木八郎
君 梶山 静六君
熊代
昭彦君 田原 隆君 谷川
和穗
君 中尾 栄一君
中川
秀直君
中島洋次郎
君 丹羽 雄哉君 野田 聖子君 山岡 賢次君 山本 拓君
大畠
章宏君
沢藤礼次郎
君 関山 信之君 細谷 治通君 松本 龍君 土田 龍司君
豊田潤多郎
君
西川太一郎
君
山田
正彦君 赤羽 一嘉君 赤松 正雄君 佐藤 茂樹君 枝野 幸男君
武山百合子
君
山田
宏君 吉田 治君 吉井 英勝君 ――――――――――
―――――――――――
平成五年十月二十日(水曜日) 午前十時一分開議
出席委員
委員長
中井
洽君
理事
逢沢 一郎君
理事
甘利 明君
理事
尾身 幸次君
理事
額賀福志郎
君
理事
大畠
章宏君
理事
古賀 正浩君
理事
河合 正智君
理事
伊藤 達也君
小此木八郎
君
熊代
昭彦君
鈴木
俊一
君 谷川
和穗
君
中川
秀直君
中島洋次郎
君 丹羽 雄哉君 野田 聖子君 山岡 賢次君 山本 拓君 石橋 大吉君 北沢
清功
君 関山 信之君 細谷 治通君 横光 克彦君 土田 龍司君
豊田潤多郎
君
西川太一郎
君 松沢 成文君 赤羽 一嘉君 赤松 正雄君 枝野 幸男君
武山百合子
君
山田
宏君 吉田 治君 吉井 英勝君
出席国務大臣
通商産業大臣
熊谷 弘君 国 務 大 臣 (
経済企画庁長
久保田真苗
君 官)
出席政府委員
経済企画庁長官
涌井 洋治君
官房長
経済企画庁調整
小林 惇君
局長
通商産業大臣官
牧野 力君 房長
通商産業大臣官
江崎 格君
房総務審議官
通商産業大臣官
房商務流通審議
川田 洋輝君 官
通商産業省通商
坂本 吉弘君
政策局長
通商産業省貿易
中川
勝弘君
局長
通商産業省産業
内藤 正久君
政策局長
通商産業省環境
高島 章君
立地局長
通商産業省基礎
細川 恒君
産業局長
通商産業省機械
渡辺 修君
情報産業局長
通商産業省生活
土居 征夫君
産業局長
工業技術院長
柏木 寛君
資源エネルギー
堤 富男君
庁長官
特許庁長官
麻生 渡君
中小企業庁長官
長田 英機君
中小企業庁計画
村田 成二君 部長
委員外
の
出席者
商工委員会調査
山下 弘文君 室長 ――
―――――――――――
委員
の異動 十月八日
辞任
補欠選任
後藤
茂君 野坂 浩賢君 同月二十日
辞任
補欠選任
小川 元君
鈴木
俊一
君
沢藤礼次郎
君 石橋 大吉君 野坂 浩賢君 北沢
清功
君 松本 龍君 横光 克彦君
山田
正彦君 松沢 成文君 同日
辞任
補欠選任
鈴木
俊一
君 小川 元君 石橋 大吉君
沢藤礼次郎
君 北沢
清功
君 野坂 浩賢君 横光 克彦君 松本 龍君 松沢 成文君
山田
正彦君 同日
理事後藤茂
君同月八日
委員辞任
につき、その補 欠として
大畠章宏
君が
理事
に当選した。 ――
―――――――――――
十月十九日
ガス事業法令等
の
改正反対
、
LPガス業界
の発 展に関する請願(
宇野宗佑
君
紹介
)(第一六二 号) 同(
江藤隆美
君
紹介
)(第一六三号) 同(
越智通雄
君
紹介
)(第一六四号) 同(
加藤紘一
君
紹介
)(第一六五号) 同(
河村建夫
君
紹介
)(第一六六号) 同(
近藤鉄雄
君
紹介
)(第一六七号) 同(
笹川堯君紹介
)(第一六八号) 同(
志賀節
君
紹介
)(第一六九号) 同(七条
明君紹介
)(第一七〇号) 同(
鈴木俊一
君
紹介
)(第一七一号) 同(
橘康太郎
君
紹介
)(第一七二号) 同(
玉沢徳一郎
君
紹介
)(第一七三号) 同(
松永光
君
紹介
)(第一七四号) 同(
綿貫民輔
君
紹介
)(第一七五号) 同(
相沢英之
君
紹介
)(第二二〇号) 同(
石破茂
君
紹介
)(第二二一号) 同(
稲葉大和
君
紹介
)(第二二二号) 同(
小此木八郎
君
紹介
)(第二二三号) 同(
尾身幸次
君
紹介
)(第二二四号) 同(
柿澤弘治
君
紹介
)(第二二五号) 同外四件(
粕谷茂
君
紹介
)(第二二六号) 同(
金子一義
君
紹介
)(第二二七号) 同(
岸田文雄
君
紹介
)(第二二八号) 同(
小泉純一郎
君
紹介
)(第二二九号) 同(
近藤元次
君
紹介
)(第二一二〇号) 同(
塩川正十郎
君
紹介
)(第二三一号) 同(
高鳥修
君
紹介
)(第二三二号) 同(
葉梨信行
君
紹介
)(第二三三号) 同(
萩山教嚴君紹介
)(第二一二四号) 同(
蓮実進
君
紹介
)(第二三五号) 同(
原健三郎
君
紹介
)(第二三六号) 同(
原田昇左右
君
紹介
)(第二三七号) 同(
平沼赳夫
君
紹介
)(第二三八号) 同(
堀之内久男
君
紹介
)(第二三九号) 同(
宮里松正
君
紹介
)(第二四〇号) 同(
村田敬次郎
君
紹介
)(第二四一号) 同(
米田建三
君
紹介
)(第二四二号) 同(
柿澤弘治
君
紹介
)(第二四五号) 同(
小泉純一郎
君
紹介
)(第二四六号) 同(
佐藤守良
君
紹介
)(第二四七号) 同外三件(
伊藤公介
君
紹介
)(第二五七号) 同(伊吹文
明君紹介
)(第二五八号) 同(
衛藤征士郎
君
紹介
)(第二五九号) 同(
衛藤晟一
君
紹介
)(第二六〇号) 同外一件(
小澤潔
君
紹介
)(第二六一号) 同(
北川正恭
君
紹介
)(第二六二号) 同(
後藤田正晴
君
紹介
)(第二六三号) 同(
河野洋平
君
紹介
)(第二六四号) 同(
桜井新
君
紹介
)(第二六五号) 同外三件(
島村宜伸
君
紹介
)(第二六六号) 同(
竹内黎
一君
紹介
)(第二六七号) 同(
津島雄二
君
紹介
)(第二六八号) 同(
中尾栄一
君
紹介
)(第二六九号) 同(
野田毅
君
紹介
)(第二七〇号) 同(
宮崎茂一
君
紹介
)(第二七一号) 同(
森喜朗
君
紹介
)(第二七二号) 同(
麻生太郎
君
紹介
)(第三一〇号) 同(自見庄三郎君
紹介
)(第三一一号) 同(
田澤吉郎
君
紹介
)(第三一二号) 同(
土田龍司
君
紹介
)(第三二二号) 同(
中川昭一
君
紹介
)(第三一四号) 同(
野中広務
君
紹介
)(第三一五号)
中小企業対策
に関する請願(
東中光雄
君
紹介
) (第三〇六号) 同(
藤田スミ
君
紹介
)(第三〇七号) 同(
正森成
二君
紹介
)(第三〇八号) 同(
吉井英勝
君
紹介
)(第三〇九号) は本
委員会
に付託された。 ――
―――――――――――
十月八日
中小企業
への
景気対策
に関する
陳情書
(第四二号 )
国際デザインセンター
の建設に関する
陳情書
( 第四三号) 二十一
世紀万国博覧会
の
実現
に関する
陳情書
( 第四四号)
ごみ減量化
と
再生資源
の
利用促進
に関する陳情 書 (第四五号)
中小企業政策
に関する
陳情書外
二件 (第四六号 ) は本
委員会
に参考送付された。 ――
―――――――――――
本日の会議に付した案件
理事
の
補欠選任
国政調査承認要求
に関する件
通商産業
の
基本施策
に関する件
経済
の
計画
及び
総合調整
に関する件 ――――◇―――――
中井洽
1
○
中井委員長
これより
会議
を開きます。 この際、
理事
の
補欠選任
の件についてお諮りいたします。
委員
の
異動
に伴い、現在
理事
が一名欠員となっております。その
補欠選任
につきましては、先例により、
委員長
において指名するに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
中井洽
2
○
中井委員長
御
異議
なしと認めます。よって、
委員長
は、
理事
に
大畠章宏
君を指名いたします。 ————◇—————
中井洽
3
○
中井委員長
次に、
国政調査承認要求
に関する件についてお諮りいたします。
通商産業
の
基本施策
に関する
事項
中小企業
に関する
事項
資源エネルギー
に関する
事項
特許及び
工業技術
に関する
事項
経済
の
計画
及び
総合調整
に関する
事項
私的独占
の禁止及び
公正取引
に関する
事項
鉱業と
一般公益
との
調整等
に関する
事項
以上の各
事項
につきまして、議長に対し、
国政調査
の
承認
を求めたいと存じますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
中井洽
4
○
中井委員長
御
異議
なしと認めます。よって、そのとおり決まりました。 ————◇—————
中井洽
5
○
中井委員長
通商産業
の
基本施策
に関する件並びに
経済
の
計画
及び
総合調整
に関する件について
調査
を進めます。 この際、
熊谷通商産業大臣
及び
久保田経済企画庁長官
から、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。
熊谷通商産業大臣
。
熊谷弘
6
○
熊谷国務大臣
第百二十八回
国会
における
商工委員会
の御
審議
に先立ち、
通商産業行政
に対する私の
所信
の
一端
を申し上げます。 最近の
我が国経済
は、
個人消費
や
設備投資
が依然
低迷
しており、急激な
円高
や冷夏の
影響
も加わり、まことに厳しい
状況
にあります。 一方、
世界経済
も、
我が国
及び西欧の
景気
の
低迷
、旧ソ連での
経済的混乱等
により、その
回復
は極めて緩慢となっており、その中で
我が国
の
経常黒字
の
拡大
に対し懸念が高まっております。また、
東西冷戦構造
の
終結
という
歴史的地殻変動
の余震の中で、
地域紛争
の
多発等国際社会
はますます流動化する傾向が強まるとともに、
各国
の
政策
の
内向化
が懸念されております。
我が国
としては、
世界経済
に対する
主体的責任
を果たすためにも、できる限り早急に
景気
の
本格回復
を図るとともに、中長期的に
活力
と豊かさに満ちた
経済社会
を
構築
するため、従来の
経済社会システム
を見直しつつ、さらなる
発展
のための変革と
投資
を行っていくことが不可欠であります。また、
世界経済
の
長期的繁栄
の
基礎
となる
多角的貿易体制
の
維持強化
と
世界経済
の
本格回復
、
冷戦構造終結
後の
安全保障
、さらに、
顕在化
しつつある
地球環境問題等
の
地球的課題
への責任ある
対応
と
指導的役割
が強く求められております。 このような
状況
を踏まえ、私は、以下の諸点を
中心
に、
通商産業政策
の
推進
に向け、
全力
を尽くす
所存
であります。 第一の
課題
は、適切な
経済運営
であります。現在の
我が国経済
の
低迷
は、循環的な
要因
のみならず、
バブル経済
の
崩壊
の
影響
や
市場
の
成熟化
といった複合的な
要因
によって引き起こされたものであります。したがって、これに対処するためには、当面の
緊急対策
と中長期的に
我が国
の
経済構造
を変革していく
対策
とを組み合わせていく必要があります。 かかる認識に立って、
政府
は先般、
規制緩和
、
円高差益
の
還元
のほか
生活者
・
消費者
の
視点
に立った
社会資本整備
の
推進
、
設備投資減税
の
拡充等財政金融措置
を伴う幅広い
施策
を盛り込んだ
緊急経済対策
を決定したところであります。 一方、今回の
対策
は、
国民
が豊かさを実感できる
経済社会
の
構築
を目指した
中長期的経済政策
の第一歩として位置づけられるべきものと考えております。当面の
景気
の
低迷
に
対応
するためだけでなく、真に豊かさを実感でき、
国際社会
とも調和のとれた
活力
ある
経済社会
を
構築
するためには、
ミクロ経済改革
、適切な
中長期マクロ経済運営
、
産業構造調整
を三位一体とした
総合的政策
を
推進
していくことが必要不可欠であります。 このため、まず
内外価格差
に象徴される
我が国経済
の非効率な
制度
や
システム
を
自己責任
の
観点
から徹底的に見直し、
民間
による
投資
や新たな
事業機会
を創出するとともに、海外の
事業者
による
投資
や
貿易
の面での
市場アクセス
の一層の
改善
を図ってまいります。 また、本格的な
高齢化社会
の到来に備えつつ、
国民生活
の質の
向上
を高めるとともに、将来の
経済発展
の
基盤
を
整備
するために必要な
社会資本
を
計画
的に
整備
していくことが極めて重要であり、ひいてはこれが、新たな需要の創出、
対外
不均衡の
是正
にもつながるものと考えております。 さらに、こうした
対策
の円滑な
実施
を図るために、各
企業
や
産業界
の
主体的努力
を
支援
しつつ、あすの
我が国経済
をリードする新たな
産業
の
発展基盤
の
整備
に努めていく必要があります。かかる
観点
から、
情報化
を一層
推進
するとともに、
技術開発
の
強化
に努めてまいります。 第二の
課題
は、新たな
国際秩序
の
形成
に向けた
主体的取り組み
であります。
世界経済
の
長期的繁栄
を
確保
するためには、その
基盤
となる
多角的貿易体制
の
維持強化
が不可欠であり、
各国
の
協力
を得て、
ウルグアイ・ラウンド交渉
を
年内
に成功裏に
終結
させるよう
全力
を挙げてまいります。また、
内需主導
の
持続的経済成長
、
市場アクセス
の
改善等
を通じて円滑な
対外経済関係
の
構築
に努めてまいります。 特に、
日米フレームワーク協議
においては、
我が国
としてこのような
自己改革努力
を進めつつ、
経常黒字
の
十分意味
のある
縮小
という
方向
を目指すとともに、米国にも
財政赤字削減
、
国際競争力強化等
の
改善
を求めてまいります。 さらに、
発展途上国
に対し
資金協力
、
技術協力等
の
実施
により
産業高度化
を
支援
するとともに、APECの枠組みを活用してアジア・
太平洋地域
の
貿易
・
投資
の
自由化等
に向けて貢献してまいります。
ロシア等市場経済移行諸国
についてもその
自助努力
を
支援
するほか、
中東地域
における平和の
実現
に対し、
和平交渉
の画期的な進展を踏まえ、積極的に貢献してまいります。 加えて、
平和国家
を標榜する
我が国
として、
安全保障分野
における
国際貢献
を果たす
観点
から、諸外国と協調しつつ実効ある
輸出管理体制
を
構築
してまいります。 第三の
課題
は、
エネルギー
環境
問題の克服であります。かけがえのない
地球
を将来の世代に引き継いていくためには、
環境
に調和した
社会構造
の
構築
を
推進
していくことが必要であります。かかる
観点
から、第一次
石油危機
から二十年を経た今日、
エネルギー政策全般
の再
構築
を図り、
地球
環境
問題の
顕在化
に
対応
しつつ、
エネルギー
の安定的かつ効率的な
供給
の
確保
に努めてまいります。 このため、まず
安全性
に万全を期しつつ原子力の
開発利用
を引き続き
推進
するとともに、新・
再生可能エネルギー
、
天然ガス等環境負荷
の少ない
エネルギー
の
導入
を一層
促進
してまいります。また、
分散型電源
の
開発導入等
、柔軟な
エネルギー供給構造
の
確立
を図りつつ
経済成長
の
持続
を
実現
してまいります。さらに、革新的な
エネルギー環境技術
の
開発
、
発展途上国
への
技術移転
を積極的に
推進
してまいります。 加えて、
地球温暖化等
の
地球
環境
問題や廃棄物問題等深刻化する都市型・
生活
型
環境
問題に的確に
対応
するため、
企業
、
国民
の省
エネルギー
、
リサイクル等
に向けた自主的な
努力
を引き続き
支援
してまいります。 第四の
課題
は、
我が国経済
の
活力
の源泉たる
中小企業
の
活性化
であります。
中小企業
は昨今の厳しい不況に加え、大
企業等
の
国内生産
の
縮小
、
部品生産
の
内製化等
の構造的な問題が
顕在化
することにより、多くの克服すべき
課題
に直面しております。 こうした
状況
に対処するため、先般の
緊急経済対策
においても、
経営安定対策等
に加え構造的な
環境変化
への
対応
の
支援
を行うこととしており、
中小企業
の新たな
事業分野
への
進出等
を円滑化することを目的とする
法律案
を今
国会
に提出し、総合的な
対策
に早急に着手してまいります。 第五の
課題
は、
ゆとり
と豊かさを実感できる
生活
の
実現
であります。このため、
消費者利益
の増大を図る
観点
から、
総合的製品安全対策
について、
産業構造審議会
において進められている
検討
の結果を踏まえ、これを
推進
してまいります。また、東京一極集中の
是正
と
地域
の
活性化
を図るとともに、
高齢者
、
障害者
に優しい
社会
の
確立
に向けて、引き続き諸
政策
を
推進
してまいります。 以上、今後の
通商産業政策
の
基本的方向
についての
所信
の
一端
を申し上げました。 私は、
国民各位
の御
理解
のもとに、
通商産業行政
の遂行に
全力
を挙げて取り組んでまいる
所存
であります。
委員各位
の一層の御
理解
と御
協力
を賜りますようお願い申し上げます。(
拍手
)
中井洽
7
○
中井委員長
久保由経済企画庁長官
。
久保田真苗
8
○
久保田国務大臣
当
委員会
が開催されるに当たりまして、
我が国経済
の当面する
課題
と
経済運営
の基本的な考え方について、
所信
の
一端
を申し述べたいと思います。
我が国経済
は、
公共投資
が堅調に推移し、
住宅建設
にも
回復
の
動き
が続いておりますが、
設備投資
や
個人消費
は
低迷
を続け、
企業収益
や
雇用情勢
も依然厳しい
状況
にあります。加えて、急激な
円高
や
天候不順
の
影響
もあって、
回復
に向けた
動き
に足踏みが続いており、今後の
本格的回復
には予断を許さないものがあります。 また、
経済
の
先行き不透明感
や
閉塞感
を払拭するためには、新しい
時代
にそぐわなくなった
制度
、
慣行
を見直すことにより、
生活者
・
消費者
が豊かさを肌で実感でき、また、
民間企業
が旺盛なダイナミズムを発揮できるような
環境
を整えることが不可欠となっております。 こうした
状況
を踏まえ、
政府
は、このほど
緊急経済対策
を策定いたしました。 本
対策
は、
規制緩和
と
円高差益
の
還元
の両
施策
のほか、文化の薫り豊かな質の高い
生活
に係る
社会資本
や豊かで美しい
生活環境
の
実現
を肌で実感できる
社会資本
の
整備
、
災害復旧
や
住宅投資
の
促進
、
輸入
の
促進等
の幅広い
施策
から成っております。これらは、
国民
が直面する厳しい
経済情勢
に速効的に
対応
するものであると同時に、
生活者
・
消費者
が豊かさを実感できる
経済社会
の
構築
、
活力
ある
社会
を創造するための
経済発展基盤
の
整備
、調和ある
対外経済関係
の
形成
といった、
我が国
の中長期的な
課題
の解決に向けての新たな一歩を踏み出すものでもあります。
政府
は、本
対策
を早急に
実施
に移すとともに、本
年度予算
や今年四月に決定された新
総合経済対策
の着実な
実施
にも引き続き努めてまいります。 先般の公定歩合の〇・七五%の引き下げにより、市中金利、
貸出金利
の低下も一層
促進
されるものと期待されます。私は、
政府
が、引き続き、
内外
の
経済情勢
に細心の注意を払いつつ、適切かつ機動的な
経済運営
に努めることにより、
民間部門
の
自助努力
と相まって、
景気回復
の
動き
は本格化してくるものと考えております。
我が国
は、これまで、
経済
の力を高め、
産業
の
発展
を図ることを最優先の
課題
としてまいりました。こうした過程で築き上げられた
生産者
・
供給者重視
の
経済社会
の仕組みや
慣行
は、戦後の
我が国経済
の
飛躍的成長
や
国民所得
の
向上
をもたらす上で重要な
役割
を果たしてまいりましたが、現実の
国民生活
を見ますと、一人一人が
経済力
に見合った豊かさや
ゆとり
を必ずしも実感できない
状況
にあります。
バブル経済
の
崩壊
により、
経済成長
の中身がこれまでになく真剣に問われている今こそ、
生活者
・
消費者重視
の
視点
に立って既存の
経済社会システム
を見直し、質の高い
生活
の
実現
に向け、腰を据えて
対応
すべきと考えます。 こうした
観点
から、私は、まず、
ゆとり
ある
居住空間
の
形成
、
充実
した
生活
時間の
確保
、
生活者重視
の
社会資本
の
整備
、
内外価格差
の
是正
に重点的に取り組んでまいります。このため、
現行経済計画
に掲げられた
勤労者世帯
の
平均年収
の五倍程度を目安とした良質な
住宅
の取得、年間総労働時間千八百時間の達成、
利用者
の
視点
に立った
社会資本
の
整備
などの
目標
の一層確実な
実現
を図ってまいります。
内外価格差
問題につきましても、
経済的規制
の
緩和
の
推進
、
流通面
における
競争条件
の
整備
、
輸入促進
や
生産性
の
向上
、
消費者
への
情報提供
など、その
是正
・
縮小
のための
各種施策
の
充実強化
を図ってまいります。 また、物価の安定は、
国民生活
安定の
基礎
であり、
経済運営
の
基盤
となるものであることから、今後ともその
維持
に最善の
努力
を尽くしてまいります。 これらに加えて、
男女共同参画型社会
の
実現
や自由時間の
充実
、
環境
と調和した簡素なライフスタイルの
確立
などのための
施策
にも積極的に取り組んでまいります。 安全かつ豊かな
消費生活
を
実現
するためには、
消費者自身
も主体的な
役割
を果たしていくことが重要です。
政府
は、こうした
消費者
を
支援
するため、
消費者保護会議
で決定された
各般
の
施策
の総合的な
推進
や、
国民生活センター等
を通じた積極的な
情報提供
など、
消費者行政
の一層の
充実
を図ってまいります。 特に、
製造物責任制度
を
中心
とした総合的な
消費者被害
の防止、救済のあり方につきましては、昨年の
国民生活審議会答申
の趣旨を踏まえて、同
審議会
において、
年内
に実りある
検討
結果を取りまとめていただくべく、精力的な
検討
をお願いしているところであります。
対外経済関係
につきましては、
ウルグアイ・ラウンド交渉
の
年内終結
に向けて、引き続き
努力
を傾注してまいります。また、
我が国
の大幅な
経営黒字
の
縮小
に向け、
国民生活
の
向上
という
観点
も視野に入れつつ、
内需
の
持続的拡大
やOTO(
市場開放問題苦情処理推進本部
)の
機能強化等
を通じた
市場アクセス
の一層の
改善
、さらには
規制緩和
、
内外価格差
の
是正等各般
の
施策
を積極的に
推進
してまいります。 さらに、
発展途上国
への
経済協力
につきましては、
政府開発援助大綱
の理念、原則を踏まえつつ、今後五カ年間の
援助総額
を七百から七百五十億ドルとする
政府開発援助
の第五次
中期目標
に基づき、
我が国
の
経済的地位
にふさわしい
国際貢献
を図ってまいります。 以上、
我が国経済
の当面する主な
課題
について私の
所信
を申し述べました。 この新たな
時代
に臨み、私は、
持続
的な
内需中心
の
成長
を図りつつ、
国民生活
の
向上
と
地球社会
との共存をともに目指した二十一
世紀
に向けての新たな
我が国経済
の姿を
実現
するため、
全力
を尽くしてまいります。 本
委員会
の皆様の御
支援
と御
協力
を切にお願い申し上げます。(
拍手
)
中井洽
9
○
中井委員長
次回は、来る二十二日金曜日午前九時五十分
理事会
、午前十時
委員会
を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。 午前十時二十分散会