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田中(直)
委員 ぜひ
努力をして実現していただきたいと思います。
先般、
日ロの会談で、細川首相がこの
海洋投棄の問題に関連して、
エリツィン大統領が、あんたの方は核じゃないけれども、やっているだろう、それも一緒に
調査しよう、こう言っていた、こういう発言があったようでございます。
確認をしていただいて、一緒にやろう、
調査をやろう、こういうふうに提案しておるわけでありますから、すぐ言っていただければ実現をするという環境にあると
判断をするわけでございますので、早急に、せっかく合同
会議が開かれるわけでありますから、提案をしていただきたいと思います。
それから引き続き、ことしの五月の
会議で、一
九九二年までは白書に
海洋投棄の掲載があって説明を受けられたようでございます。九三年に入ってからは
海洋投棄は行っていない、こういう発言を
ロシアの方はしておるわけでありますけれども、
エリツィン大統領が言っております
コメントは、ちょっと
日本が何をやっているかということについては、産業
廃棄物のことかなというようなよくわからない発言だと
日本の受けとめ方を話しておるようでありますが、これは首脳会談の中身でありますから、大変重要な発言だと思うのですよ。あんたの方も核じゃないけれどもやっているだろうということは、恐らくこの発言からいうと、
日本から具体的に九三年の
投棄について、
グリーンピースはわかったわけですが、
日本の
政府というか
関係者はこれに気づかなかった、こういうことになりますが、十月ですから、一月から十月の間に、そういう意味では
ロシアの方で
関係各国にも報告をしないで
投棄をした、したかもしれないというような、何かちょっと、しかし
日本の方もやっておるのではなかろうか、お互いに
調査していろいろ接点を考えようじゃないか、こんな向きもあるわけでありますから、今の
科学技術庁が調べられる
最大限の
努力を払って、
ロシアが、今回の
投棄以前に九三年には本当にしなかったのか、それとも万が一あったのかという問題もあるわけであります。
その辺を調べていただきたいなということが
一つと、
官房長官が発言の中で、
グリーンピースには感謝しています、こういうことを言っているわけですよ。
グリーンピースがいなければ
投棄したことがわからなかった。これは、ある面では若干皮肉の問題でしょうけれども、その辺の
心配があるわけでありますし、また
官房長官は、
日本海近海を絶えず見張っているのは不可能だ、こういうことを言っているわけですよ。ということは、
政府はそれだけチェックしていない、十月までに本当に
ロシアが別の
投棄をしたかどうかというのは調べていないということを言っておるわけでありますから、調べていただきたいと思います。
そして、この間NHKを私もたまたま見ていましたら、
投棄をしておるところを見ました。まあ無造作にといいますか、三つのボタンを押してこうやればどんどん
投棄ができるんだ。これは、十カ月ぶりにこの船が出たような雰囲気ではなかった。まあこれは私の印象かもしれませんが、非常に日常的にやっておるような、日常的といいますか、非常に専門的にやっておるような雰囲気があったということで、この合同
調査の中で九三年の問題についてもしっかりと聞きただす、こういう姿勢で臨んでいただきたいと思います。