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1993-08-12 第127回国会 衆議院 災害対策特別委員会 第1号
公式Web版
会議録情報
0
本
特別委員会
は
平成
五年八月十二日(木曜日)議 院において、
災害対策
を樹立するため設置するこ とに決した。 八月十二日 本
特別委員
は
議長
の指名で、次のとおり選任さ れた。
稲葉
大和
君
衛藤
晟一
君 小里 貞利君
大石
正光君
大島
理森
君
久間
章生
君
小坂
憲次
君
塩崎
恭久
君
鈴木
俊一
君
鈴木
宗男君 住
博司
君
萩山
教嚴君
松岡 利勝君
松下
忠洋
君
宮路
和明
君 村岡 兼造君
村上誠一郎
君 山本 拓君
池端
清一
君
石橋
大吉
君
沢藤礼次郎
君
田口
健二
君
鉢呂
吉雄
君
前島
秀行
君
金子徳之介
君
工藤堅太郎
君 月原
茂皓
君
西川太一郎
君
星野
行男
君
大口
善徳
君
千葉
国男
君 西
博義
君
弘友
和夫
君
園田
博之
君 初
村謙一郎
君
藤村
修君
牧野
聖修
君
石田
美栄
君
吉田
治君
穀田
恵二
君 ――――――――――
―――――――――――
平成
五年八月十二日(木曜日) 午後零時十八分
開議
出席委員
委員長
池端
清一
君
理事
鈴木
俊一
君
理事
萩山
教嚴君
理事
村上誠一郎
君
理事
石橋
大吉
君
理事
西川太一郎
君
理事
弘友
和夫
君
理事
初
村謙一郎
君
稲葉
大和
君
衛藤
晟一
君
大石
正光君
大島
理森
君
久間
章生
君
小坂
憲次
君
塩崎
恭久
君 住
博司
君
松下
忠洋
君
沢藤礼次郎
君
田口
健二
君
鉢呂
吉雄
君
前島
秀行
君
金子徳之介
君
工藤堅太郎
君
星野
行男
君
大口
善徳
君
千葉
国男
君 西
博義
君
園田
博之
君
藤村
修君
牧野
聖修
君
石田
美栄
君
吉田
治君
穀田
恵二
君
委員外
の
出席者
国土庁防災局長
村瀬
興一君
特別委員会
第三 菅野 和美君
調査室長
――
―――――――――――
八月十二日
池端清一
君が
委員長
に当選した。 同日 鈴本
俊一
君
萩山
教嚴君
宮路
和明
君
村上誠一郎
君
石橋
大吉
君
西川太一郎
君
弘友
和夫
君 初
村謙一郎
君 が
理事
に当選した。 ――
―――――――――――
本日の
会議
に付した案件
委員長
及び
理事
の
互選
委員派遣承認申請
に関する件
災害対策
に関する件(
平成
五年
北海道南西沖地
震災害
及び
平成
五年八月
豪雨災害
) 〔
沢藤委員
、
委員長席
に着く〕 ――――◇―――――
沢藤礼次郎
1
○
沢藤委員
これより
会議
を開きます。
衆議院規則
第百一条第四項の規定によりまして、
委員長
が選任されるまで、私が
委員長
の職務を行います。 これより
委員長
の
互選
を行います。
鈴木俊一
2
○
鈴木
(俊)
委員
動議
を提出いたします。
委員長
の
互選
は、投票によらないで、
池端清一
君を
委員長
に推薦いたしたいと存じます。
沢藤礼次郎
3
○
沢藤委員
ただいまの
鈴木俊一
君の
動議
に御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
沢藤礼次郎
4
○
沢藤委員
御
異議
なしと認めます。よって、
池端清一
君が
委員長
に御当選になりました。 〔
拍手
〕
委員長池端清一
君に本席を譲ります。 〔
池端委員長
、
委員長席
に着く〕
池端清一
5
○
池端委員長
この際、一言ごあいさつを申し上げます。 ただいま
委員各位
の御推挙によりまして、私が
委員長
の重責を担うことになりました。まことに光栄に存じます。 我が国は、その国土の特徴から見まして、
自然災害
が
発生
しやすい
状況
にあります。去る七月の
北海道南西沖地震災害
は記憶に新しいところでありますが、このたびの
九州南部
を
中心
とした
豪雨
も多大な
被害
をもたらしております。また、雲仙・普賢岳も依然活発な
火山活動
を続けており、
災害対策
に寄せる国民の期待は一層高まっております。 このような
状況
のもと、本
委員会
の果たす役割はまことに重要であります。何分にも微力ではございますが、
委員各位
の御支援と御協力をいただきまして、公正、円満な
委員会運営
に努め、本
委員会
に課せられた
使命達成
のため最善の努力を尽くす所存でございます。 何とぞよろしくお願いをいたします。(
拍手
)
池端清一
6
○
池端委員長
これより
理事
の
互選
を行います。
鈴木俊一
7
○
鈴木
(俊)
委員
動議
を提出いたします。
理事
は、その数を八名とし、
委員長
において指名されることを望みます。
池端清一
8
○
池端委員長
ただいまの
鈴木俊一
君の
動議
に御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
池端清一
9
○
池端委員長
御
異議
なしと認めます。よって、
委員長
は、
理事
に
鈴木
俊一
君
萩山
教嚴君
宮路
和明
君
村上誠一郎
君
石橋
大吉
君
西川太一郎
君
弘友
和夫
君 初
村謙一郎
君 以上八名の方を指名いたします。 ちょっと
速記
をとめてください。 〔
速記中止
〕
池端清一
10
○
池端委員長
速記
を起こしてください。 ――――◇―――――
池端清一
11
○
池端委員長
災害対策
に関する件について
調査
を進めます。 この際、
平成
五年
北海道南西沖地震災害
及び
平成
五年八月
豪雨災害
について、
政府
から
説明
を聴取いたします。
村瀬防災局長
。
村瀬興一
12
○
村瀬説明員
平成
五年
北海道南西沖地震災害
及び
平成
五年八月
豪雨災害
について御報告をさせていただきますが、その前に、両
災害
によりお亡くなりになられた
方々
に対しまして衷心より哀悼の意を表させていただくとともに、被災された
方々
に対し心よりお見舞いを申し上げさせていただきたいと存じます。 まず、
平成
五年
北海道南西沖地震災害
について 御報告申し上げます。 お手元に配付してあります資料をごらんいただきながらお聞きいただきたいと存じます。 まず、
地震
の概要でございますが、気象庁の発表によるところでございますが、
平成
五年七月十二日二十二時十七分ごろに
北海道南西沖
で
発生
をいたしております。北緯四十二・八度、東経百三十九・二度、深さ約三十四キロメートルで
発生
をいたしております。規模は、推定でございますが、マグニチュード七・八でございます。それから、
津波警報
につきましては、
北海道
の
太平洋沿岸
と
日本海沿岸
につきましては二十二時二十二分に発表されております。それから
東北地方
の
沿岸
につきましては二十二時二十五分、それから新潟県から福井県までの
日本海沿岸
につきましては十三日の零時十二分に発表されております。 次に、各地の
震度
でございますが、
震度
五が深浦、
小樽等
でございます。それから
震度
四が、そこにございますように、
青森等
でございます。 次に、
被害
の
状況
でございますが、これは八月三日の九時現在の
消防庁調べ
の数字でございます。
死者
が二百名、行方不明三十八名、
重傷
三十九名、
軽傷
百九十七名でございます。
住宅被害
について申し上げますと、
全壊
が五百五十八棟、半壊が二百四十七棟でございます。それ以外の非
住家
あるいは
文教施設等
、
河川等
につきましても、そこにございますような甚大な
被害
が
発生
をいたしております。 次に、一枚おめくりいただきますと、
発生
の次の日の七月十三日でございますが、
平成
五年
北海道南西沖地震非常災害対策本部
を設置いたしておるところでございます。その
本部
を設置後直ちに開催いたしまして、
平成
五年
北海道南西沖地震
による
災害
に対し、
応急対策
に万全を期することとし、速やかに
政府調査団
を
現地
に
派遣
するとともに、当面、次の事項を重点的に
実施
することとするということで、五
項目
の
決定
をいたしております。 一番が
被害状況
の的確な
把握
、二番が
行方不明者
の
捜索
、
救出
、三番が
被災者
に対する適切な
救済措置
、四番が
電気
、
水道等ライフライン
の
早期復旧
、五番が
道路
、
鉄道
、
港湾等被災施設
の
早期復旧
というような五
項目
を
決定
いたしております。直ちにその日のうちに
国土庁長官
を長といたします
政府調査団
を
現地
に
派遣
いたしまして、
調査
をいたしました。
平成
五年の七月十五日に第二回の
本部会議
を開きまして、そこにございますような十
項目
を
決定
いたしておるところでございます。この
決定
に基づきまして鋭意
対策
を進めておるところでございます。 現状では、おおむね
応急復旧
につきましてはめどがつきました。今後、特に
被害
が甚大でございました
奥尻
島の
育苗地区等
を
中心
にいたしまして、恒久的な
復旧対策
をどういうふうにするかということが今後取り組むべき課題であるというふうに考えておるところでございます。 次に、
平成
五年の八月
豪雨災害
について御報告申し上げます。 まず、気象の概況でございますが、七月三十一日から八月二日にかけて
東シナ海方面
から暖かく湿った空気が流れ込みまして、また、
前線
の
活動
が活発になりまして、
九州
及び
山口
県を
中心
に
大雨
が降ったわけでございます。三日から五日にかけましては
活動
は弱まりましたが、その後、
前線
の北上とともに
活動
が活発になりまして、六日から七日にかけて
鹿児島
県を
中心
に
大雨
が降ったわけでございます。その
期間
の総雨量は、
九州南部
で特に多く、
宮崎
県えびの市で千二百五十八ミリメートル、
鹿児島
県溝辺町で八百六十三ミリメートル等となっております。 それからさらに、八月二日に
発生
いたしました
台風
七号が、九日の十一時ごろには
奄美大島付近
を通過いたしまして、
九州
の西の海上を北上いたしまして、十日六時前には長崎県平戸島
付近
を通過いたしました。そういったことで、次に申し上げますような
被害
が生じておるわけでございます。 まず、七月三十一日から八月二日までの間の
被害
の
状況
でございますが、
死者
が三十名、
重傷
十二名、
軽傷
が三十二名、
住宅
の
全壊
が百六十七棟等の
被害
が出ております。それから、八月六日から七日の間の
被害
でございますが、
死者
が四十五名、行方不明が四名、
住宅
の
全壊
が八十二棟。それから、
台風
七号による
被害
でございますが、
死者
が五名、行方不明の方が二名、
住宅
の
全壊
が三十九棟等の
被害
が出ておるところでございます。 次に、
政府
の
対応
でございますが、まず、八月二日には
政府
の
災害対策関係省庁担当者連絡会議
を開催して、情報の交換を行いました。 それから、八月四日から五日にかけまして、
山口
県、
鹿児島
県に
担当官
の
派遣
を行っております。 さらに、八月六日には
災害対策関係省庁連絡会議
を開催いたしまして、
被害
の
状況
の
把握
、あるいは今後
実施
すべき
対策
についての申し合わせを行っております。 それから、八月九日には第一回の
平成
五年八月
豪雨非常災害対策本部会議
を開催いたしまして、速やかに
政府調査団
を
派遣
するとともに、
行方不明者
の
捜索
、
救出
、
被災者
の
救済対策
、
ライフライン
、
道路
、
鉄道施設
の
早期復旧
、
がけ崩れ等
による
被災箇所
の
応急対策
の
実施
、
被災河川
、
治山施設
、農地、
農業施設等
の
早期復旧
、
防疫対策
の
実施
、
被災地方公共団体
に対する
財政措置等
を重点的に
実施
していくことを
決定
いたしております。 その後、八月十日から十一日にかけまして、
国土庁長官
を団長とする
政府調査団
を
現地
に
派遣
いたしまして、
被害状況
の詳細な
把握
に努めておるところでございます。 次に、
対応
の
状況
でございますが、まず、
災害救助法
の適用でございます。
宮崎
県の高岡町、
宮崎
市につきましては八月一日に、それから
鹿児島
県の横川町、隼人町、栗野町につきましては二日に、
吉田
町については三日、国分市については四日、
鹿児島
市、伊集院町、郡山町につきましては六日に
災害救助法
を適用いたしております。 それから、
施設等
の
関係被害
につきましては、現在判明しております額がそこにございます。
公共土木施設被害状況
につきましては、
河川
、砂防、
道路等
、合計いたしまして、約二百七十六億でございます。それから、
農林関係
につきましては、
農業関係
、林業
関係
合わせまして、約三百七十億でございます。
文部省関係
につきましても、
学校等
について
かなり
の
被害
が出ているところでございます。それから、
運輸省関係
、
港湾関係
については、現在
被害状況
の
調査
中でございます。
厚生省関係
の
医療施設等
につきましては、
国立病院等
について若干の
被害
があったということでございます。 それから、
交通関係
でございますが、まず
鉄道関係
につきましては、JRにつきましては、日豊本線、
鹿児島
本線、日南線、肥薩線、
古都線
で
不通区間
があり、
高千穂鉄道
につきましては、
台風
七号の
被害
により現在全線運休しているところでございます。
航空関係
については、
鹿児島空港
につきましては
施設
の
被害
がないという
状況
になっております。それから、
道路関係
でございますが、
高速自動車道路
二
区間
、
直轄国道
二
路線
二
区間
と三カ所、それから
県管理国道
一
路線
一カ所、県道十一
路線
十二カ所で
全面通行
どめとなっております。 次に、
ライフライン関係
でございますが、
水道関係
につきましては、七月三十一日から八月二日にかけての
被害
につきましては六日に復旧いたしましたが、さもに八月六日の
豪雨
によりまして
鹿児島
県におきまして八万五千戸の
断水等
の
被害
が
発生
いたしまして、十日十七時までに九千二百戸が復旧しておりますが、まだ多くの
断水
が続いている
状況
でございます。 それから、
電気
、
ガス関係
につきましては、七日までの
豪雨
によりまして延べ約九万八千戸が停電いたしましたが、立ち入り不可能な
地域
を除きまして、八日十七時ですべて復旧いたしております。さらに、九日からの
台風被害
によりまして停 電をいたしましたが、これは十一日の十七時までにすべて復旧いたしております。
ガス等
につきましては、現在三百四十戸が
供給停止
となっておるところでございます。 それから、
電気通信関係
につきましては、八月一日に一部
地域
において断いたしましたが、二日にはほぼ解消いたしております。それから、八月六日及び九日に断いたしました
中継伝送路等
も回復をいたしております。 それから、
中小企業関係
でございますが、
被害状況
につきましては現在
調査
中でございますが、七月三十一日から八月七日までの
豪雨
により
被害
の大きかった十市町につきまして、
政府系中小企業金融
三
機関
に対して
災害復旧貸し付け
の発動を通産省より指示しておるところでございます。 それから、
住宅関係
につきましては、
住宅
金融公庫におきまして、
災害復興住宅
の
建設資金
、
購入資金
または
補修資金
の融資を行うことを
決定
いたしております。
受け付け開始
は八月六日からでございます。 それから、
民間金融機関
、
生損保会社
、
証券会社
の
関係
でございますが、それらの
機関
に対しまして、
被害状況等
を勘案して迅速、適切な
措置
をとるようにということを大蔵省から指示いたしております。 それから、税務上の
措置
でございますが、申告、
納付等
の
期限
の
延長
につきまして、
国税通則法
第十一条に基づきまして、
特定地域
を指定して
当該期限
の
延長
を行うという方針を、
国税庁長官名
による
官報告示
を予定しておるところでございます。 以上でございます。 それから、
図面
をそれぞれ二枚つけさせていただいておりますが、
北海道関係
の
図面
でございますが、これにつきましては、
町村名
の下に、左側が
死者
、それから
右側
に行方不明の数を記載させていただいております。何といいましても
奥尻
町が、
死者
が百七十名、行方不明の方が三十五名、最大になっているところでございます。 それから、
九州
の
豪雨災害
につきましては、
道路関係
の
状況
の
図面
をつけさせていただいております。右の上のえびの
インターチェンジ
それから
小林インターチェンジ
、これは
高速国道
が現在とまっておるところでございます。それから、もう少し真ん中辺に赤く塗っております
薩摩吉田インターチェンジ
それから
鹿児島インターチェンジ
、この
区間
も
高速道路
がとまっておるところでございます。それから、そのすぐ
右側
に赤く塗っておりますが、これは
国道
十号線が
かなり
の
区間
、約十二キロにわたりまして通行不能ということになっておるところでございます。 以上でございます。
池端清一
13
○
池端委員長
これにて
政府
からの
説明聴取
は終わりました。 この際、暫時
休憩
いたします。 午後零時三十八分
休憩
――――◇――――― 午後三時一分
開議
池端清一
14
○
池端委員長
休憩
前に引き続き
会議
を開きます。 この際、
委員派遣承認申請
に関する件についてお諮りいたします。
平成
五年八月
豪雨等
による
被害状況調査
のため、
鹿児島
県に本
委員会
から
委員
を
派遣
することとし、
議長
に対し、
委員派遣承認申請
をいたしたいと存じますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
池端清一
15
○
池端委員長
御
異議
なしと認めます。よって、そのように決しました。 なお、
派遣委員
の人選及び
派遣期間等
につきましては、
委員長
に御一任願いたいと存じますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
池端清一
16
○
池端委員長
御
異議
なしと認めます。よって、そのように決しました。 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。