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竹村泰子君
大臣、先ほど私がもしかしたら言い方がまずかったのかもしれませんが、私は別に
日本じゅうがそういうことで汚職の中にあって、
国民全体が金まみれでなんて、そんなことを言っているのではありません。
とりわけこの政界と、それから公共事業あるいは
建設業界、そういうところの金権腐敗の
構造がどうなのですかと、きょうはそのことについて
質問しておりますわけで、それは私がさっきから人々はみんな知っているとか、
国民はわかっているとか言っているのは、もう今情報の時代ですか
らそういうことはもうかなりの部分みんなが知って怒っていますよということを言っているわけです。私は怒っている人々の代表としてきょうは
質問しておりますので、その点は決して、
日本じゅうが狂っているなんて、そんなことを言っているわけではありませんから、どうぞそれはわかっていただきたいと
思います。
今、
大臣、刑事
局長、建設、それぞれにお答えいただきましたけれども、皆さんだってこういう土壌があり、そしてこういう汚職の
構造であり、
建設省なり役所が、官庁がピラミッドの頂上になっているのだということは
十分御存じだと
思いますね。わかっていて、でもそうでございますと、そういう
構造がありますから悪うございます、いけませんというふうにお答えになるわけにはいかないでしょうから、それでありきたりのお答えになっちゃうんだと
思いますけれども、やっぱりそういう答弁でこの場を濁して済むものではないのではないでしょうか。
地方の大型の
公共工事では、通常、地元の業者が中央の
ゼネコンと共同事業体を組んだり、下請に入るわけですね。つまり、地元業者への配慮からこうした措置がとられるわけでしょうけれども、実際は施工能力も何もない、人員もない業者がほとんど何もしないでも工事費が入る仕組みになっている。これは私も知りませんでしたけれども、びっくりしましたね。こういうこともあるわけです。こうした仕組みが、またこう言うと
大臣にしかられるかもしれませんけれども、
日本国じゅうに蔓延している。新たなお金持ちをこれで生み出したり、
国民のもう極端な不満と経済格差まで生じているこの具体的な実情に、
建設省当局はこれまでこういう事実をわかっていたのかどうか、無為無策に、無
認識に、無自覚にきたのかどうか、責任ある答弁を求めたいと
思います。