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1993-02-18 第126回国会 参議院 文教委員会 第1号
公式Web版
会議録情報
0
平成
五年二月十八日(木曜日) 午前十時開会
—————————————
委員氏名
委員長
松浦
功君 理 事 木宮 和彦君 理 事
田沢
智治
君 理 事
小林
正君 理 事
山下
栄一
君
井上
裕君
小野
清子
君 清水嘉与子君
世耕
政隆
君
柳川
覺治
君
上山
和人
君 國弘 正雄君
肥田美代子
君 森
暢子
君
山本
正和
君
刈田
貞子
君 江本 孟紀君
橋本
敦君 乾
晴美
君
—————————————
委員
の
異動
一月二十九日
辞任
補欠選任
小林
正君
糸久八重子
君 二月一日
辞任
補欠選任
糸久八重子
君
小林
正君
—————————————
出席者
は左のとおり。
委員長
松浦
功君 理 事
田沢
智治
君 森
暢子
君
山下
栄一
君 委 員
井上
裕君
小野
清子
君 清水嘉与子君
世耕
政隆
君
柳川
覺治
君
上山
和人
君
肥田美代子
君
山本
正和
君
刈田
貞子
君
橋本
敦君 乾
晴美
君
国務大臣
文 部 大 臣
森山
眞弓
君
政府委員
文部政務次官
鈴木
恒夫
君
文部大臣官房長
吉田 茂君
文部大臣官房総
岡村 豊君
務審議官
文部大臣官房会
佐々木正峰
君
文部省
生涯
学習
前畑 安宏君
局長
文部省初等中等
野崎 弘君
教育局長
文部省教育助成
井上
孝美君
局長
文部省高等教育
遠山 敦子君
局長
文部省高等教育
中林 勝男君
局私学部長
文部省学術国際
長谷川善一
君
文部省体育局長
奥田與志清
君
文化庁次長
佐藤 禎一君
事務局側
常任委員会専門
菊池 守君 員
—————————————
本日の
会議
に付した案件 ○
理事補欠選任
の件 ○
国政調査
に関する件 ○
教育
、
文化
及び
学術
に関する
調査
(
文教行政
の
基本施策
に関する件) (
平成
五年度
文部省関係予算
に関する件)
—————————————
松浦功
1
○
委員長
(
松浦功
君) ただいまから
文教委員会
を開会いたします。
委員
の
異動
について御報告いたします。 去る一月七日、
南野知惠子
君が
委員
を
辞任
され、その
補欠
として清水嘉与子君が
選任
されました。
松浦功
2
○
委員長
(
松浦功
君)
理事
の
補欠選任
についてお諮りいたします。
委員
の
異動
に伴い現在
理事
が一名欠員となっておりますので、その
補欠選任
を行いたいと存じます。
理事
の
選任
につきましては、先例により、
委員長
の指名に御一任願いたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
松浦功
3
○
委員長
(
松浦功
君) 御
異議
ないと認めます。 それでは、
理事
に
森暢子
君を指名いたします。
—————————————
松浦功
4
○
委員長
(
松浦功
君)
国政調査
に関する件についてお諮りいたします。 本
委員会
は、
今期国会
におきましても、
教育
、
文化
及び
学術
に関する
調査
を行いたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
松浦功
5
○
委員長
(
松浦功
君) 御
異議
ないと認め、さよう決定いたします。
—————————————
松浦功
6
○
委員長
(
松浦功
君) この際、
森山文部大臣
及び
鈴木文部政務次官
から発言を求められておりますので、順次これを許します。
森山文部大臣
。
森山眞弓
7
○
国務大臣
(
森山眞弓
君) 昨年末、
文部大臣
を拝命いたしました
森山眞弓
でございます。
文教行政
、
教育
は
国家
百年の大計でございまして、大変重要であるということは申すまでもございません。私も、かねて
教育
には
大変関心
を持ちまして、この
委員会
の
委員
として皆様とともに
文教行政
にはいろいろとかかわってまいった一人でございますが、
責任者
としてこの立場をちょうだいいたしますと、日々いかに自分の知識や
経験
が貧しいものであったかということを痛感している次第でございます。 どうぞ、
委員
諸
先生
の御
指導
、御鞭撻をくださいますようによろしくお願い申し上げます。 ありがとうございました。(
拍手
)
—————————————
松浦功
8
○
委員長
(
松浦功
君)
鈴木文部政務次官
。
鈴木恒夫
9
○
政府委員
(
鈴木恒夫
君) 昨年末、
文部政務次官
を拝命いたしました
鈴木恒夫
でございます。
森山大臣
を補佐しつつ、国の根幹でございます
教育
を初めとして、
学術
、
文化
、
スポーツ
それぞれの
施策
の面で
浅学非才
でございますが微力を尽くさせていただきます。
先生方
によろしくお願い申し上げます。 ありがとうございました。(
拍手
)
松浦功
10
○
委員長
(
松浦功
君)
教育
、
文化
及び
学術
に関する
調査
を議題といたします。 まず、
文部行政
の
基本施策
について、
森山文部大臣
から
所信
を聴取いたします。
森山文部大臣
。
森山眞弓
11
○
国務大臣
(
森山眞弓
君) 第百二十六回国会におきまして、
文教各般
の問題を御
審議
いただくに当たり、
所信
の
一端
を申し述べます。 問近に迫った二十一
世紀
に向けて、
我が国
が創造的で
活力
ある
文化
の
薫り
高い
国家
として
発展
していくため、また
国民
の一人一人が
生活
の豊かさを真に実感できる
活力
と
潤い
に満ちた
生活大国づくり
を進めていく上で、
教育
、
学術
、
文化
、
スポーツ
の果たすべき
役割
はますます重要なものとなっております。 昨年、
我が国
は学制百二十年を迎えました。百二十一年目の新たな歩みを進めるに当たり、これからは
先人たち
の築かれた
成果
を踏まえつつ、
時代
の
変化
に的確に
対応
し、一人一人の
個性
を生かす多様な
教育
の
実現
を目指していくことが大切と考えます。また、
国民
の多様な
学習要求
にこたえる豊かな生涯
学習社会
を築いていくことも重要な
課題
となっています。このような
考え方
に立って、新しい
時代
に
対応
した
教育改革
の積極的かつ着実な
推進
に努めてまいりたいと存じます。 以下、主要な
課題
について私の基本的な
考え方
を申し述べます。 第一は、生涯
学習
の
推進
についてであります。 今日、
人々
が生涯のいつでも自由に
学習機会
を選択して学ぶことができ、その
成果
が適切に評価されるような生涯
学習社会
を築くことが極めて重要な
課題
となっております。このため、昨年七月の生涯
学習審議会答申
「今後の
社会
の
動向
に
対応
した生涯
学習
の
振興方策
について」において示された基本的な
考え方
や
リカレント教育
、
ボランティア活動等
に関する
提言
を踏まえ、生涯
学習
を
振興
するための諸般の
施策
を積極的に
推進
してまいります。 特に、
学習機会
の
充実
を図るため、
高齢化
、
国際化
、
女性
の
社会参加
の促進、
ボランティア活動
などの
課題
について
社会教育
を通じた積極的な取り組みを行うとともに、
学校外
の
学習活動
の
成果
が
社会
において適切に評価されるための
施策
に鋭意取り組んでまいります。また、
放送大学
の
整備充実
、
専修学校教育
の
振興
にも引き続き努めてまいります。さらに、
地域
における豊富な
活動体験
を通じた
青少年
の
健全育成
や、
人間形成
の
基礎
を培う上で大きな
役割
を果たす
家庭教育
の
充実等
について関連する諸
施策
を一層
充実
させてまいります。 第二は、
初等中等教育
の
充実
についてであります。 これからの
初等中等教育
においては
子供
のよさや
可能性
を生かし、みずから学ぶ意欲や
思考力
、
判断力
、
表現力
などの
能力
の
育成
を重視する新しい
学力観
に立った
教育
を積極的に展開することが必要です。新しい
学習指導要領
もこのような
考え方
に基づくものであり、その
趣旨
に沿った
教育
の
実現
のために
全力
を挙げて取り組んでまいります。その際、
道徳教育
の一層の
充実
や国旗・国歌を尊重する態度を身につけることなどについても今後とも引き続き
指導
の徹底を図ってまいります。
高校教育
については、
中央教育審議会答申
の
提言
を踏まえ、
生徒
の多様な
個性
や
社会
の
変化
に柔軟に
対応
し、
生徒
の
個性
の伸長や
学習
の選択の幅を拡大するなどの
観点
からその
改革
を
推進
し、
総合学科
や全
日制単位制高校
の創設などを初め、魅力ある
高校づくり
を促進してまいります。また、今日さまざまな弊害が指摘されている
業者テスト
問題については、
業者テスト
の
偏差値
を用いた
入学者選抜
が行われないようにするとともに、
中学校
における
進路指導
の
改善充実
について鋭意取り組んでまいります。 昨年九月から月一回の
学校週
五日制が実施されています。
学校週
五日制は、
学校
、
家庭
及び
地域社会
が一体となってその
教育力
を相互に高め合う中で、
子供たち
がみずから考え主体的に判断し行動できる
資質
や
能力
の
育成
を図ろうとするものです。そのためには、
家庭
や
地域社会
において
子供
が自由に使える時間を
確保
し、豊かな体験を行えるようにすることが大切です。今後とも、
学校
、
家庭
及び
地域社会
のそれぞれの
関係者
の
理解
と
協力
を得て
学校週
五日制の円滑な
定着
に向け
全力
を挙げて取り組んでまいります。
生徒指導
については、
児童生徒
の
個性
に応じた人間味ある温かい
指導
が行われることが重要であり、
登校拒否
や
高校中退
、いじめなど
生徒指導
上のさまざまな
課題
に対し適切な
対応
が図られるよう
指導
の
充実
に努めてまいります。
幼稚園教育
については、入園を希望するすべての三歳児から五歳児までを就園させることを
目標
としてその
振興
に努めるとともに、
特殊教育
についても通級による
指導
の
制度化
を図るなど、一層の
充実
に努めてまいります。 また、
子供
の
心身
の健全な
発達
と生涯の各時期を通じた
国民
の健康の
保持増進
を図るため、
社会教育
とも連携しつつ、
学校保健
、
学校
安全、
学校給食
など
健康教育
の一層の
充実
に努めてまいります。特に、
エイズ
については
我が国
でもその
対策
が緊急の
課題
となっていることにかんがみ、
学校
における
エイズ教育
の
充実
に鋭意努めてまいります。 第三は、
教育
諸
条件
の
整備
についてであります。
教育
諸
条件
の
整備
については、個に応じた
教育
の
実現
のため、
義務教育
諸
学校
について第六次
公立義務教育
諸
学校教職員配置改善計画
を実施し、チームティーチングなど
指導方法
の一層の
充実等
を図るとともに、
公立高等学校
についても第五次
公立高等学校学級編制
及び
教職員配置改善計画
を実施し、四十人
学級
の
実現等
を図ってまいります。 また、
コンピューター等
の
情報機器
の
整備
に引き続き
努力
するとともに、
義務教育教科書無償制度
を今後とも堅持してまいります。
教育
は人なりと言われるように、
学校教育
の
成果
は
教員
の
資質能力
に負うところが極めて大きく、その
向上
を図ることは不可欠の
課題
であります。
初任者研修
については、
平成
四年度にその
制度的完成
を図ったところでありますが、今後ともその一層の
充実
に努めるとともに、
教職経験者研修
を初め
現職教員
の
教職経験
と職能に応じた
研修
の
整備充実
などの諸
施策
の
推進
に努めてまいります。
学校運営
に関しては、校長のリーダーシップのもとに全
教職員
が一致
協力
し、
活力
と規律ある
学校運営
が行われる
体制
の確立に努めてまいります。また、
社会
の
変化
に適切に
対応
し、住民の意向を反映した生き生きして特色ある
地方教育行政
の展開を図るため、
教育委員会
の一層の
活性化
を図ってまいります。
公立学校施設
の
整備
につきましては、必要な
量的整備
の
確保
に努めるとともに、ゆとりと
潤い
のある
学習環境づくり
、生涯
学習活動
を積極的に
支援
できる
学校施設づくり等
の
観点
から質的な
整備
に
努力
してまいります。 第四は、
高等教育
の
充実
と
改革
についてであります。
高等教育
については、
学術研究
の
進展
や
社会
の
変化
を踏まえ、各
大学等
がそれぞれの
教育理念
、
目標
を明確にし、それに沿って
教育研究
の
高度化
、
個性化
及び
活性化
に努めることが重要です。このため、
大学審議会
の
答申
を受けて、
大学設置基準
の
大綱化
、
自己点検
・
評価システム
の
導入
など、各
大学等
が
個性
を発揮して特色ある
教育研究
を展開していくことができるよう
制度面
での
改善方策
を講じてまいりましたが、引き続き
大学審議会
の
審議
を踏まえつつ、
高等教育
の
充実
と
改革
に積極的に取り組んでまいります。
国立大学
については、
我が国
の
基礎研究
の
推進
と有為な
人材
の
養成
を図るため、
大学
院を
中心
とする
教育研究条件
の
整備
、
社会的要請
の強い分野に係る
人材養成等
、その
充実
に努めてまいります。また、
教育研究環境
の
改善
を図るため、
施設
・設備の
充実
についても一層の
努力
を重ねてまいります。
大学入試
については、
大学入試センター試験
の円滑な実施と有効な
活用
を図るとともに、各
大学ごと
に特色ある適切な
入試
が実施されるよう
関係者
の御
協力
を得ながら着実な
改善
に努めてまいります。なお、
大学入試
の
改善
は常によりよい方途を求めて不断の
努力
を続けていくべき重要な
課題
であり、目下、中長期的な
観点
から、その
あり方
に ついて
大学審議会
に
調査研究
をお願いしていることを申し添えます。 第五は、
私学
の
振興
についてであります。
私立学校
は、それぞれの
学校
が建学の精神にのっとり、特色ある
教育研究活動
を展開し、
我が国
の
学校教育
の
発展
に大きな
役割
を果たしております。このような
私立学校
の
役割
の
重要性
にかんがみ、
私立学校
の
教育研究条件
の
維持向上
と修学上の
経済的負担
の
軽減等
を図るため、
経常費補助
を
中心
に
私学助成
の
確保
に努めてきたところであり、今後ともその
確保
に鋭意
努力
してまいります。 一方、
私立学校
における
教育課程等
の
運営
の
あり方
については一部不適切な事例も指摘されているところであり、
私立学校
の
自主性
を尊重しつつ、
学校教育法
、
私立学校法等関係法令
にのっとった適正な
管理運営
がなされるよう引き続き努めてまいります。 第六は、
学術
の
振興
についてであります。
大学
を
中心
とする
学術研究
は、
人類
の
知的共有財産
を創造し、
人類
、
社会
の
発展
の
基盤
を形成するものとして、その
振興
は極めて重要であります。特に近年、
我が国
の
学術研究水準
の
向上
や
国際的役割
の増大に伴い、従来にも増して独創的、先端的な
学術研究
を
推進
し、
世界
の
学術研究
の
進展
に積極的に貢献していくことが求められています。しかし、その一方で
大学
の
研究環境
の低下が各
方面
から指摘され、今後の
学術研究推進
についての懸念が生じております。 このため、
文部省
としては昨年七月の
学術審議会答申
を踏まえ、
学術研究基盤
を
国際的水準
に引き上げることを目指し、その
計画
的、
重点的整備
を図るとともに、柔軟で
活力
に満ち、
世界
に開かれた
学術研究体制
の
整備
を進めるため、
科学研究費補助金
の
拡充
、
若手研究者
の
養成
、
確保
を初めとした
施策
の
充実
に
努力
してまいります。 第七は、
スポーツ
の
振興
についてであります。
国民
の
心身
の健全な
発達
と明るく豊かで
活力
に満ちた
社会
の形成を図るため、広く
国民
に対し生涯にわたって
スポーツ
に親しむための諸
条件
を
整備
するとともに、さきのバルセロナ・
オリンピック
における
日本選手
の活躍に見られるように、
オリンピック等
の
国際競技大会
に向けて
日本選手
の
競技力
の
向上
を図ることは極めて重要であります。 今後とも、
平成元年
の
保健体育審議会答申
「二十一
世紀
に向けた
スポーツ
の
振興方策
について」における
提言
を踏まえ、
スポーツ振興基金
による
助成
も含め、生涯
スポーツ
、
競技スポーツ
及び
学校
における
体育
、
スポーツ
の各
方面
にわたる
スポーツ
の
振興
のための諸
施策
の一層の
推進
に努めてまいります。 また、
平成
十年には
長野オリンピック冬季競技大会
の開催が予定されており、本大会の成功に向けて引き続き必要な
支援
をしてまいります。 第八は、
芸術文化
の
振興
についてであります。
国民
の
文化
への志向の高まり、
文化面
における
国際交流
や
国際貢献
の要請に
対応
するためには、
我が国古来
の
伝統文化
を継承しつつ
芸術文化
の
創造発展
を図り、その
成果
を積極的に
海外
に発信することが重要です。このため、
芸術文化振興基金
による
助成
の
活用
とあわせて
芸術家等
の
人材
の
養成
や
芸術創作活動
の
助成
に努めるとともに各
地域
の特色ある
文化
を生かした多様な
文化活動
を
推進
するため、
文化施設
の
整備
や
芸術
を鑑賞する
機会
の
充実
など各種の
条件整備
を積極的に進めてまいります。 また、
我が国
の
現代舞台芸術
の殿堂となる第二
国立劇場
(仮称)については本格的な
建設工事
に着手したところであり、開場に向けての諸準備を
推進
してまいります。 さらに、
国民共有
の貴重な財産である
文化財
を愛護し、保存し、後世に末永く引き継いでいくため、
文化財
の保存と
活用
のための諸
施策
を一層
推進
し、
我が国
の
文化
の
向上
、
発展
に努めてまいります。 最後に、
教育
、
学術
、
文化
、
スポーツ
の
国際交流
の
推進
についてであります。
我が国
の
国際社会
への貢献が求められている今日、
教育
、
学術
、
文化
、
スポーツ
の
国際交流
、
協力
を一層
推進
していくことがますます重要となっております。
文部省
では、ユネスコを初めとした
国際機関
への
協力
、
研究者
の
交流
や
国際共同研究
、
留学生
の
交流
、
外国人
に対する
日本語教育等
の
充実
や
芸術文化交流
、
文化遺産
の
保存修復等
に関する
国際協力
、
交流
を図るとともに、
海外子女
、
帰国子女教育
の
充実
に引き続き努めてまいりたいと存じます。 特に、
留学生
に関しては二十一
世紀
初頭における十万人の
受け入れ
を目指し、昨年七月の
協力者会議報告
を踏まえた
留学生受け入れ体制
の
質的充実
を図るため、
教育
・
研究指導体制
の
整備
、
私費留学生支援
、宿舎の
確保等
、幅広い
施策
を総合的に進めてまいります。また、
我が国
から
海外
へ留学する
学生等
が増加していることを踏まえ、その
援助体制
の
整備
にも努めてまいります。 以上、
文教行政
の当面する諸
課題
について
所信
の
一端
を申し述べました。
文教委員各位
の一層の御
理解
と御
協力
をお願いいたします。
松浦功
12
○
委員長
(
松浦功
君) 次に、
平成
五年度
文部省関係予算
について
鈴木文部政務次官
から説明を聴取いたします。
鈴木文部政務次官
。
鈴木恒夫
13
○
政府委員
(
鈴木恒夫
君)
平成
五年度
文部省所管予算
につきまして、その概要を御説明申し上げます。
平成
五年度
文部省所管予算
につきましては、
我が国
が、来るべき二十一
世紀
に向けて創造的で
活力
ある
文化
の
薫り
高い
国家
として
発展
し、
世界
に
貢献
していく
基礎
を築くとともに、
国民
一人一人が
生活
の豊かさを真に実感できる
活力
と
潤い
に満ちた
生活大国づくり
ができるよう、
教育
、
学術
、
文化
、
スポーツ
の
文教施策全般
にわたり、その着実な
推進
を図ることとし、
所要
の
予算
の
確保
に努めたところでございます。
文部省所管
の
一般会計予算額
は五兆四千二百六十四億七千二百万円、
国立学校特別会計予算額
は二兆三千五百十七億六千三百万円となっております。 以下、
平成
五年度
予算
における主要な事項について御説明申し上げます。 第一は、生涯
学習
の
振興
に関する
経費
であります。 生涯
学習
の
振興
につきましては、
平成
四年七月の生涯
学習審議会答申
「今後の
社会
の
動向
に
対応
した生涯
学習
の
振興方策
について」において示された
提言
を踏まえ、
人々
の生涯にわたる多様な
学習活動
の
振興
に資するため、生涯
学習
の
基盤整備
を総合的に
推進
するとともに、
学校
の生涯
学習機能
の
拡充
、生涯
学習社会
における
社会教育
の
振興
、
青少年等
の
社会教育施設
の
整備
などを図ることといたしております。 まず、生涯
学習
の
基盤整備
につきましては、
地域
における生涯
学習
に取り組む
体制
の
整備
、多様な
学習情報
の提供、
社会教育指導者等
の
養成
、
確保
に努めていくことといたしております。 次に、
学校
の生涯
学習機能
の
拡充
につきましては、
大学等
における
社会人
の再
教育機能
を高めるとともに、
公開講座
や
学校
の開放を
促進
するほか、
放送大学
の
整備充実
、
専修学校教育
の
振興
を図ることといたしております。 また、
社会教育
の
振興
の面では
現代的課題等
の
学習機会
の
整備充実
に努めるほか、
女性
の
社会参加
への
支援
、
家庭教育
の
振興
、
青少年
の
学校外活動
の
振興
、
長寿化対策事業
の
促進等
を図ることとし、
所要
の
経費
を計上いたしております。 さらに、
国立オリンピック記念青少年総合センター等国立社会教育施設
の
整備充実
を図るとともに、公民館、
図書館等
の
公立社会教育施設
の
整備
に努めることといたしております。 第二は、
初等中等教育
の
充実
に関する
経費
でございます。 まず、
義務教育
諸
学校
の
教職員配置
につきましては、
児童生徒
一人一人の個に応じた多様な
教育
を
推進
するため、第六次
公立義務教育
諸
学校教職員配置改善計画
を策定し、
平成
五年度から十年度までの六年
計画
で
実施
することといたしておりま す。 なお、
義務教育費国庫負担金等
のうち
共済費追加費用等
につきましては、
平成
四年度において、同年度から六年度までの三年間で段階的に一般財源化することとされていましたが、これを
平成
五年度において全額一般財源化することといたしております。 次に、
教員
の
資質
の
向上
を図るため、
初任者研修制度
を引き続き円滑に
実施
するなど、
現職研修
の体系的な
整備充実
に努めるとともに、
教員
の
海外派遣
、
教育研究団体
への
助成等
を行うことといたしております。
教育内容
につきましては、新
学習指導要領
の
趣旨徹底
を図るため、引き続き
講習会等
を行い、さらに今年度に引き続き、新
教育課程
の
実施状況
につきまして総合的に
調査研究
することといたしております。 また、
理科教育
における観察・実験を重視するため、
中学校
の
設備基準
を改訂し、その
整備
を図るほか、
情報化
への
対応
を円滑に進めるため、
教育用コンピューター
の
整備等
を
推進
するとともに、
我が国社会
の
国際化
への
対応
のため
外国語教育
の
充実
や、豊かな
人間形成
のため
読書指導
の
充実
を図ることといたしております。
学校週
五日制につきましては
平成
四年九月から月一回
実施
しているところでございますが、
平成
五年度におきましては月一回の円滑な
定着
を図るための
研究協議
を行うとともに、月二回の
学校週
五日制の
導入
に必要な
実践研究等
を行うことといたしております。 また、
中央教育審議会
の
答申
の
趣旨
を踏まえ、
高等学校教育改革
につきまして
調査研究
の委託、
研究指定校
の
指定
など引き続きその
推進
を図ることといたしております。 なお、
義務教育教科書
の
無償給与
につきましても
所要
の
経費
を計上いたしております。 次に、
児童生徒
の
登校拒否等
の問題について適切に対処するため、
適応指導教室
についての
実践的研究
を
拡充
するなど、
学校
不
適応対策事業
の一層の
充実
を図ることといたしております。 また、
児童生徒
の健全な
育成
を図るため、
自然教室推進事業等
の
施策
を
充実
することといたしております。 さらに、
環境教育
の
推進
を図るため、
環境教育推進モデル市町村
の
指定等
を行うことといたしております。
道徳教育
につきましては、今後の
道徳教育
の参考に資するため、引き続き
道徳教育推進状況調査
を
実施
するなど、その一層の
充実
を図ることといたしております。
幼稚園教育
につきましては、
幼稚園就園奨励費補助
を
充実
するとともに
幼稚園教育
振興
計画
を
推進
するなど、一層の
振興
を図ることといたしております。
特殊教育
につきましては、
心身
障害児の
指導方法
等の
調査研究
を行うとともに
特殊教育
就学奨励費を
充実
するなど、一層の
振興
に努めることといたしております。 また、
海外子女
教育
、
帰国子女教育
につきましては、日本人
学校
の新設や
児童生徒
数の増加に
対応
し、派遣
教員
を増員するとともに、在外
教育
施設
における現地
社会
との国際
教育
、
文化
交流
等を一層
推進
するなど、その一層の
充実
を図ることといたしております。 さらに、
学校
における
エイズ教育
など
児童生徒
等の
健康教育
の
充実
に努めるとともに、豊かで魅力ある
学校給食
を目指して、その
充実
を図ることといたしております。 次に、
公立学校施設
の
整備
につきましては
所要
の事業量の
確保
を図りつつ、建築費の実態等を勘案の上、補助基準単価の大幅な引き上げを行うとともに
児童生徒
急増
地域
における小
中学校
校舎特例措置の継続等を行うこととし、
平成
四年度に対して二百二十六億円増の二千七百三十二億円を計上いたしております。 なお、定時制及び通信
教育
の
振興
、産業
教育
の
振興
、
地域
改善
対策
としての
教育
の
振興
など各般の
施策
につきましても
所要
の
経費
を計上いたしております。 第三は、
私学助成
に関する
経費
であります。 まず、私立の
大学等
に対する
経常費補助
につきましては、
平成
四年度に対して五十四億円増の二千六百五十五億五千万円を計上いたしております。このほか、
教育研究
装置
施設
整備
費補助及び研究
設備
整備
費等補助についてもそれぞれ増額を図るなど、
教育研究
の
推進
に配慮いたしております。 また、私立の高等
学校
等の経常費
助成
を行う都道府県に対する補助につきましても、
平成
四年度に対しまして二十四億円増の八百四十七億円を計上いたしております。 日本
私学
振興
財団の貸付事業につきましては八百七十億円の貸付額を予定いたしております。 第四は、
高等教育
の
整備充実
に関する
経費
でございます。 まず、
高等教育
の
高度化
等の
要請
にこたえ、
大学
院につきましては研究科等の新設
整備
、
高度化
推進
特別
経費
や最先端
設備
の
充実
など各般にわたる
整備充実
を図ることとし、
所要
の
経費
を計上いたしております。
国立大学
につきましては、その
教育研究環境
の
改善充実
を図るため、老朽、狭隘校舎の改築など国立
学校
施設
の
整備充実
を
推進
するほか、
教育研究
設備
の
整備充実
、
教育研究
経費
の
充実等
を図ることとし、
所要
の
経費
を計上いたしております。さらに、
大学
改革
の
推進
に即した学部の改組など
教育研究
上緊要なものについて
整備充実
を図ることといたしております。 また、附属病院につきましては、看護婦等の増員を図るとともに集中治療部等の
社会的要請
の強い分野に関する診療組織の
整備
を行うことといたしております。 なお、国立
学校
の入学料等につきましては、諸般の情勢を総合的に勘案し、これを改定することといたしております。 次に、育英奨学事業につきましては貸与月額を増額するほか、
大学
院学生の貸与人員の増員を図ることとし、政府貸付金七百六十三億円、財政投融資資金四百三億円と返還金とを合わせて千九百九十二億円の学資貸与事業を行うことといたしております。 また、公立
大学
につきましては医科
大学
、看護
大学等
の
経常費補助
及び
教育
設備
整備
費等補助について
所要
の
助成
を図ることといたしております。 第五は、
学術
の
振興
に関する
経費
でございます。 まず、
科学研究費補助金
につきましては、独創性に富むすぐれた
学術研究
を
推進
し、
我が国
の
学術研究
を格段に
発展
させるための基幹的研究費として大幅に
拡充
を図ることとし、
平成
四年度に対して九十億円増の七百三十六億円を計上いたしております。 また、
我が国
の
学術研究
の将来を担うすぐれた
若手研究者
を
養成
、
確保
するため、特別研究員の採用人数の大幅な
拡充
等、
施策
の
充実
を図ることといたしております。 次に、
学術研究体制
の
整備
につきましては、研究組織の
整備
、研究
設備
の
充実
、
学術
情報システムの
整備
、
大学
と産業界等との研究
協力
の
推進
など各般の
施策
を進めることとし、
国立大学
における
研究環境
の
高度化
に資するため、
基盤
的な研究
設備
の
整備充実
を
推進
することといたしております。 さらに、天文学研究、核融合研究等のそれぞれの分野における研究の一層の
推進
を図ることとし、これらに要する
経費
として五百六十五億円を計上いたしております。 第六は、
スポーツ
の
振興
に関する
経費
でございます。 広く
スポーツ
施設
の
整備
を進めるため、
社会
体育
施設
及び
学校
体育
施設
の
整備
に要する
経費
として二百五十一億円を計上いたしております。また、
学校
体育
につきましては、
学校
体育
指導
の
充実
を図るため
所要
の
経費
を計上いたしております。 さらに、生涯
スポーツ
推進
の
観点
から
指導
者の
養成
、
確保
など幅広く
国民
の
スポーツ
活動を助長 するための諸
施策
の一層の
推進
に努めることとし、
所要
の
経費
を計上いたしております。 次に、
競技スポーツ
の
振興
につきましては、日本
オリンピック
委員会
が行う選手強化事業を引き続き
実施
するとともに、
スポーツ
科学の
推進
を図るため、国立
スポーツ
科学センター(仮称)の建設に伴う事前
調査
を行うほか、
国民
体育
大会
への
助成
など
所要
の
経費
を計上いたしております。 また、一九九八年に長野で開催されます第十八回
オリンピック
冬季競技
大会
の準備を
推進
するため、
所要
の
経費
を計上いたしております。 第七は、
芸術文化
の
振興
と
文化財
の
整備
、
活用
の
推進
に関する
経費
であります。 まず、
芸術文化
の
振興
につきましては、すぐれた舞台
芸術
活動への
支援
を
推進
するとともに若手
芸術
家に国内外における
研修
の
機会
を提供する
芸術
フェローシップ事業の
拡充
を図るほか、
地域
の
文化
振興
のための地方拠点都市
文化
推進
事業等の諸
施策
につきましても
所要
の
経費
を計上いたしております。 次に、
文化財
の
整備
、
活用
につきましては、史跡の
整備
、公有化の
促進
、国宝・重要
文化財
及び歴史的町並みの
保存
整備等
の
推進
を図るとともに、国分寺・国府跡等の史跡を
地域
住民の
生活
、
文化
の触れ合いの場として
活用
を図る
地域
中核史跡等
整備
特別事業を
実施
することといたしております。 第八は、
教育
、
学術
、
文化
の
国際交流
、
協力
の
推進
に関する
経費
でございます。
留学生
交流
につきましては、二十一
世紀
初頭における十万人の
留学生
受け入れ
を目途に、国費
留学生
受け入れ
の
計画
的
整備
、私費
留学生
に対する援助
施策
の
充実
、宿舎の安定的
確保
、
大学等
における
教育
指導
体制
の
充実
など各般の事業を積極的に
推進
するとともに円滑な
海外
留学を
促進
することとし、そのために要する
経費
として三百八十七億円を計上いたしております。 さらに、
外国人
に対する日本語
教育
、特に
我が国
の
義務教育
諸
学校
に在籍している
外国人
子女への日本語
指導
の
充実
を進めるとともに識字
教育
事業に対する
協力
など、ユネスコを通じた
教育
協力
等もその
推進
を図ることといたしております。 次に、
学術
の
国際交流
、
協力
につきましては、諸外国との
研究者
交流
、各種の
国際共同研究
、
発展
途上国との
学術
交流
、国連
大学
への
協力
等を
推進
することといたしております。 また、
文化
の
国際交流
につきましても、優秀な
芸術
家の招聘、
海外
フェスティバル等への参加公演、
文化財
保存
の
国際協力
など各般の
施策
の
充実
を図ることといたしております。 以上、
平成
五年度
文部省所管予算
につきまして、その概要を御説明申し上げた次第でございます。 何とぞよろしく御
審議
くださいますようお願い申し上げます。
松浦功
14
○
委員長
(
松浦功
君) 以上で
文部大臣
の
所信
及び
平成
五年度
文部省関係予算
の説明の聴取を終わります。 本件に対する質疑は後日に譲ることといたします。 本日はこれにて散会いたします。 午前十時三十五分散会 ————◇—————