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菅野久光君 もう既に手がけているところとかそういうところに対して、こういうような低利のしかも償還条件な
ども緩和していく、そういうことをやられるということは私は大変いいことだと思うんです。しかし、これからやるというところはあの提起されているようなことでは非常に私は難しいように思うんです。
それで、現在やっぱり必要なのは、
関係各省庁の連携、協力ということを今回もやられてきた、これは一面非常に私はいいことだというふうに思います。しかし、きょうも本会議で地方分権ということの決議をいたしました。たまたまこの地方分権の推進に関する決議をした日に私が
質問に立って申し上げたいのは、中央で、いわゆる役所の方で、こうやったらいいんでないか、ああやったらいいんでないかということをいろいろ
考えられることは
考えられて結構なんですけれ
ども、思い切った地方への権限移譲、地方分権化の私は徹底ではないかというふうに思うんです。
それぞれの
地域地域で、
地域に合った
状況の中で、いろいろ知恵を凝らして、こうしょう、こうすべきでないかというようなことを計画される、その計画されたことについて
関係各省庁がいかにそのことに協力をするかということをしなければ、地方の特質に応じた取り組みが私はできないのではないかというふうに思うんです。これだけ北から南、そして中
山間地といってもみんなそれぞれさまざまに条件が違うわけですから、だから、もっと地方のそういったようなものを大事にしていく、それに対して
関係各省庁が応援をしていくという、そういう政治の手法というものが私は大事だと思うんです。
一生懸命やっておられる
皆さん方には大変申しわけないんですが、農林水産省がこうやれということでやった
農家の人たちはほとんど苦しい目に遭っている、しかし、こう言われたからおれはそうやらないと別なことをやった人は非常にうまくいっているというようなことをよく聞きます。それは、今言ったような地方の知恵というものをしっかり酌み上げて、それがうまくいくような
方向といいますか、それは
法律だとかなんとかといういろんな難しい問題はありますが、これはどこの省庁でも大事なことではないか。
そんなことで、きょう地方分権の推進に関する決議をいたしましたので、これからの農林水産省のいろいろなものに取り組む姿勢、それはぜひそういう地方のいろんな知恵というものを吸い上げて、それに対していろんな情報を提供してやる、ここではこういう例があるとか、ここではこうやってうまくいっているとか、そういう例を挙げながら。そして、財政的な面だとかいろんな面で援助をしてそれが成功するように仕上げていく。私は、そこにこそ国土の均衡ある発展というものが望まれるのではないかというふうに思うんです。
そんな意味で、国土庁、本当に忙しいところちょっと足とめいたしましたが、何か定住人口から交流入口に指標のあれを移していくということになると、いよいよ今の過疎化の
状況を見て、国土の均衡ある発展なんということはあきらめて、今はもうモータリゼーションだ、道路もよくなったから、どれだけ人がそこの
地域に行くかということで、
地域の
活性化というものを図っていこうということは、私はやっぱり問題があるのではないか。せっかく五省庁で今度の中
山間地
法案の共管をしている立場からいくと、私が言っていること、あるいは新聞に書いてあることが、国土庁が
考えていることと多少違うような面が、先ほどのお話であるようですが、仮にも新聞に書いてあるような
方向に行くとしたら、これは私は後々問題になるのではないかというふうに思いますので、ちょっと残っていただきましたが、そういうことですから、ひとつ十分心して、それぞれの中
山間地を抱えている市町村が発展していく、そういうようなことを国土庁としても
考えてもらいたいということを申し上げておきたいと思います。
お帰りになって結構です。
それでは、次に入ります。
多少具体的な問題になりますけれ
ども、中
山間地域農村
活性化総合
整備事業の
対象地域の問題ですが、自然的・経済的・社会的条件に恵まれず、
農業の
生産条件が不利な
地域を要綱で定めております。
そこで、要綱で言う
農業生産活動を通じて国土・環境保全機能を維持していく必要がある
地域とは
特定農山村
地域と同じと
考えてよろしいでしょうか。