○矢原秀男君 今お話を伺いましたけれども、一〇〇としますと八〇%がメーカー側の御
意見が非常に深く入っているように私は感じるわけなんですが、肝心の
消費者、言いかえれば国民の
皆さんの食生活に対する
観点というのが非常に少ない、メーカー側に非常に寄っていらっしゃるなと。
これは、きょう百科事典を引いてみたんですが、「賞味期限」ということについての
説明でございますが、「
加工食品は一見しただけでは鮮度が分かりにくいことから、
食品衛生法が製造年月日の
表示を義務付けているだけでなく、とくに鮮度が問題になる即席めん、ハム類などには賞味期限が
表示されることになっている。最近ではペット・フードにも賞味期限が
表示されるようにもなった。この賞味期限は
消費者の役に立っている反面、不必要な
食品にまで販売手段として悪用されたり、期限が短かすぎて無駄を増やしているとのマイナス面も目立ち、制度運用に批判も出ている。」、こういうことも書いてありますね。だから、私は、食ぜんに私たちが食べていくところの
加工食品、もちろん生鮮
食品もございますけれども、特に
加工食品については製造年月日、そして賞味期限というものがあれば本当に安心して買えると思うんですね。
今国際的な問題が非常に言われております。先ほども
農薬の問題のお話がございましたけれども、外国から
日本にそういう食べ物が入ってくるときに、製造年月日、本当言うたらあれは
輸入年月日だけなんでしょう。もし間違いだったら後で言ってください。それは、
輸入をする商社が
向こうの製造年月日やなんか書いてないから、それでは
日本人の人たちが文句を言うから
輸入の年月日だけでも入れてくださいと入っているのと違いますか。外国こそ製造年月日、どういうふうな保存の方法が長期でやられているのか、どういう薬品を何%入れているのか、人体に何日になれば害があるのかどうか、本当言うたら明確にしてもらわなければいけないのに、私は、先ほどの
質疑を聞きながら、ここまで我々が無責任になったらいけないと思いますよ。
あえて言うなら、今アメリカとECからの問題と言っておりますけれども、一九六二年に
消費者の権利で、アメリカのケネディ大統領は
消費者保護特別教書で
消費者の四つの権利、今申し上げた安全を求める権利、知らされる権利、選ぶ権利、
意見を聞いてもらう権利、これを打ち出している。
これではまだ足りないというので「
消費者の権利の日」というのをつくっている。三月十五日を
消費者の権利の日にしようとすることを提唱している、ケネディは。救済を求める権利、
消費者教育を受ける権利、健康な環境を求める権利、この三つを加えて
消費者の七つの権利と言っているんですよ。そのアメリカが
日本できちっとしているものにもうちょっと簡単にしてくれとか言うはずがない。もしそんなことを
日本政府に言っているんであれば、これは人種差別だ、問題は。
そして、ブッシュが大統領をやめるときに、アメリカの厚生省では人間のダイエットに便利な新
食品成分
表示法を発表しております。これまでの
食品ラベルは脂肪十二グラム、塩分六百六十六ミリグラム、こういうグラム
表示だけだったが、新ラベルは、一日の必要カロリーは女性が二千キロカロリー、男性が二千五百キロカロリーを
基準に脂肪、塩分、コレステロール、炭水化物など十四
種類の栄養分について、その
食品を食べた場合、一日の必要量の何%に相当するかを
表示する。足し算して一〇〇%になれば必要十分というわけで、心臓病などの持病を抱えた人々から大歓迎をされている。
米国での十の主要死因のうちの五つが脂肪のとり過ぎ、食事に
関係しているとされており、わかりやすい
食品ラベルを求める声が高まっていた。この日の決定はパーセンテージ
表示に踏み切ろうとする米
食品医薬品局とそれに反対する農務省の二年越しの対立があったというんです、アメリカでも。
日本で言えば農水省と厚生省ですか。これについて当時の厚生長官は、新ラベルは信頼できる上わかりやすいと会見で胸を張った。米国では、一九九四年五月までに生鮮
食品以外のすべての
食品に新方式で
表示することが義務づけられたが、この方式が各国の
食品ラベルに波及するのは必至であると、こういうふうにも言われている。
だから、私は、ECやアメリカから
日本でやっている
皆さんの努力に対して圧力を加えるはずがない、
意見を強烈に言うはずがない。
日本のように外国もしたいというのがECやアメリカの考え方と違いますか。
これは最後に
大臣から、私が今
質疑を重ねた中で、あなたが話された後に
大臣の所感を伺いたい。