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政府委員(
山口憲美君) 為替貯金事業は国のサービスの基幹ということでございまして、御
指摘のような
社会福祉にも十分配慮していかなきゃならないというふうに考えております。例えで御
説明させていただきますと、
社会福祉事業に対する寄附金の送金に関しまして郵便振替の払込料金を免除するとか、あるいは被災者の救済のための寄附金の送金につきまして郵便振替の払込料金を免除する、あるいは年金配達サービス、あるいはATM、CDの点字表示、あるいは点字による
郵便貯金内容の通知、点字キャッシュカードの発行等各種のサービスをこれまでやってきているところでございます。
ちなみに、今申しましたものをもうちょっと御
説明させていただきますと、
社会福祉事業に対する寄附金の送金における郵便振替の払込料金の免除でございますけれ
ども、これは、共同募金会でありますとかあるいは日本赤十字社等の
社会福祉の増進を目的とする団体に対して寄附金を送金する場合に、この郵便振替の払込及び振替料金を免除するというふうなものでございまして、昭和六十二年から実施しているものでございます。
それからまた、被災者救済のための寄附金の送金に対する郵便振替払込料金の免除につきましては、天災その他非常の災害があった場合に、地方公共団体あるいは共同募金会、日本赤十字社等へ寄附金を送金するために郵便振替の払い込みでありますとか振替の料金を免除するというふうなもので、これはもう昭和四十年から実施しているものでございます。
ちなみに、雲仙岳噴火の被災者の救済、救援につきましてちょっと実績を申し上げさせていただきますと、
平成三年の六月にこの取り扱いを開始いたしまして、五年の四月末現在で三十五万一千件、四十億九千万円ほどになっております。
それから年金配達サービスにつきましては、いわゆるひとり暮らし等で高齢等のために郵便局に出向くことができないという方々に対しまして年金でありますとか恩給を自宅までお届けするサービスでございまして、これは
平成三年の四月から始めさせていただいているというものでございます。
それから目の不自由な方に対するサービスにつきまして、ATM、CDの利用につきまして、点字による預払い金額の表示を五十九年から実施、そしてまた、音声合成による預払い金額等の確認を昭和六十年から実施しているところでございます。
それから点字によります
郵便貯金内容を通知するサービスといたしまして、定額それから定期
郵便貯金の預け入れ時の契約
内容をお知らせするサービスを昭和五十九年から、それから毎月月末に通常
郵便貯金の取り扱い
内容をお知らせするサービスを六十一年から、それからさらに定額、定期
郵便貯金の満期をお知らせするサービスを
平成二年からそれぞれ点字によって実施をしているところでございます。
それからまた、点字による
郵便貯金のキャッシュカードというふうなものにつきましても五十九年から御利用いただいているというふうなことでございます。いずれにいたしましても、これは福祉というふうな観点から現在行っているものでございますが、いろいろ
皆様方の御要望等を承りながら、さらに
内容の充実に努めてまいりたいというふうに考えているところでございます。
それから、このPRをどうするのかということでございますが、これはこの福祉の
関係だけでございませんで、今回私
ども大変反省しておりますのは、為替貯金の
制度でありますとか役割というふうなことにつきましてもいろいろ誤解があるとか十分に御理解いただいてないということがかなりわかりました。それからまた、皆さん方に大変御支援をいただきながら
商品・サービスについても新しいものつくっておりますけれ
ども、それも必ずしも十分に御利用いただけでない。これらはどうしてかというふうなことを考えますと、御
指摘ございましたように、私
どものこの周知活動というものが十分でなかったんじゃないかということを非常に反省しているわけでございます。
そういった意味で、点字によるサービスの
内容の通知でありますとか年金配達サービス等につきまして、郵便局の窓口でありますとか、あるいは
外務員が訪問した際にいろいろお知らせしたり、あるいはまた業務案内紙によって周知をしているというふうな形で努めているつもりでございましたけれ
ども、さらにもう少しきめ細かいこの周知の徹底を図っていく必要があるのではないか。
例えば、民生
委員の方でありますとかあるいは
社会福祉施設というふうなものを通じまして、その該当される方々にサービスの
内容の周知が行き届くような、そういうきめ細かい配慮というふうな形でPRをしていく必要があるかなというふうなことを今いろいろみんなで研究しているところでございます。