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国務大臣(
林義郎君)
平成四年の夏に新しい
経済対策を策定いたしまして、
補正予算を昨年の暮れにお願いしたのでありますが、そのときも相当大きなもので考えたわけであります。
国会への
提出その他がおくれましたものですから、もう少しタイミングが早かったならばというようなこともありました。さらに、引き続きまして
平成五
年度の
予算を策定いたしまして、不況に配慮したところの
予算と、こういう形で御
審議をお願いしたところでございます。
正直申しまして、
経済はそれらのいろんな諸施策にもかかわらずなかなか芳しい
回復の
足取りを見せていない。もっと歩ってしかるべきではなかったかなというふうな、後で思えばその当時に考えられましたことよりはどうも
足取りが遅々としたものである。そういうふうに考えておりまして、
経済の
情勢を見ておったところであります。
ことしになりまして、一月、二月というふうな
状況では、まだまだいろんな指標を見ましても、
景気回復の
方向がかすかには見られたかもしれないがなあということでございます。三月ごろになりまして、やっと少しは
景気回復の
方向がというような話でありまして、ただ、いろんな諸条件を考えますと、さらに一層の
拡大したところの
方向に持っていかないと、
日本経済の力からいたしまして物足りないものがあるんではないだろうかこんなふうなことを考えましたし、
日本経済を持続的な
安定的成長の
路線に乗せるためにもさらなる努力が必要であろうということを考えまして、四月十三日の日に
総合経済対策を決定したところでございます。
御
指摘のありましたような十三兆二千億というような大きなもので出しましたけれども、これらをもちましてやっていくならば、今すぐにという話ではないかもしれませんけれども、ことしにわたりましてよき
持続的成長の局面に入っていけるものだと考えておるところでございます。
予算につきましてもいろんな御
指摘が
予算委員会等でございました。なぜそんなことを今さらやるんだと、こういうことでありますが、昨年の
経済運営を見まして、八月に出したのでありますから本当はもっと早くやればよかったなあという悔いが私は残っているところでございまして、ことしも本来ならばもう少し後でもということもあるかもしれません。しかしながら、本当に確実にしていくためには、
早目から手を打っていった方が
経済対策としてはいいんではないか。我が国がそういった本当のいい
路線に乗せるためにも、
政府の政策を明らかにし、いろんな方策をやることによりまして
国民的にも安心していただけるような
路線ができてくるものだろう、こういうふうに考えているところでございます。こうしたことをやれば必ず御期待に沿えるような
安定成長路線、
持続的成長路線に乗せることができるものだろう、こういうふうに考えているところでございます。