○鈴木貞敏君 わかりました。
それにつきましても外交は内政の延長というふうなことも言われるわけでございますが、国民全体にそういった御趣旨をひとつ折に触れ機に触れ、また組織的にいろいろPRといいますか、広報といいますか、その理解を訴えかけていくということにつきまして、これからもひとつ
外務省挙げて御
努力願いたいということをお願い申し上げておきます。
次は、
カンボジアの問題でございますが、それぞれ同僚議員からいろいろの面から御
質疑がございました。私も
UNTAC日本人
選挙監視員としての
中田厚仁さんの、二十五歳という本当に若い青年がボランティア精神に殉じたということ、そしてまたそれを支えた御両親のお言葉その他を聞きながら、何とも言えない感激と胸を締めつけられるような思いを抱きながら、やはり一国平和主義あるいは一国繁栄主義というものを乗り越えてこれから国際貢献をしていかなくちゃならぬという前提に立ちまして、
中田さんの御
冥福、そしてまた御家族のお気持ちに対して心から敬意を表したい、こういう意を表させていただきたいと思います。
ところで、こういったボランティアの方
たちに対して、何としても
政府としてもあらゆる支援といいましょうか、援護の手を差し伸べなくてはならぬ、こう思うわけでございます。そういう意味で
大臣の閣議での御
発言も拝見いたしました。それにつきましても、このボランティアの方に対しましてはいろいろの手当てが相当薄いんじゃないかという感じを受けるわけでございまして、例えば戦争特約的な保険、こういった面での補助もなかなか出ておらないんじゃないかというふうなことを聞くわけでございますが、この点一体どうなんだろうという問題。
それから、私は警察出身でございますから、文民警察官、これが七十五名派遣になっているわけでございますが、配置あるいは
連絡の問題、あるいは危険に対するクライシスコントロールのいろいろの問題もそれぞれ御
連絡をいただきました。その中で、時間もございませんので、要望を含めてこれからお考えいただきたい点を二つだけお願いしておきたいわけでございます。
危機管理の面として、いろいろ危険な場所に少数で分散して勤務しておるというボランティアの方、自衛隊の方は比較的まとまってやっているというような形態でございましょうが、文民警察官の場合、タイの国境に近いところに二、三名がいるとか、何かあったらもう全然逃げ場所がないというふうな
状況じゃなかろうかとも思うわけでございます。そういった際、インマルサットという例の衛星
通信を使った国際電話等を使えるような装置もあるわけでございまして、一部それが設置されておるということも聞いておるわけでございますが、こういったものを枢要なところにはもっとたくさんつけていただくということを
情報手段の確立という面でお考え願いたいということ。
あるいはまた、文民警察官は九カ月の滞在でございますので七月に帰ってくると聞いておりますけれ
ども、帰ってきた際にはそれぞれ協力本部の本部長の感謝状とか、そういったことをひとつお願いしたいな。実は総括
質疑の際のこの
決算委員会でも同僚永野
委員から、功労賞ですかそういったものをぜひ考えていただきたいという非常に積極的な
発言もあって、当時の加藤官房
長官等の御了承の返答もあったと記憶するわけでございますけれ
ども、協力隊員としてそれぞれ行かれた方に対する
政府としての心温かいこれからの処遇をひとつお願いいたします。
その点、ひとつ
大臣の御所見を伺って私の
質問を終わらせていただきます。