○佐々木
分科員 そんなことは一般の人が聞いたら納得しませんよ。最近になってやっと気がついたとか募集のパンフレットを見たなんて、そんなことはないでしょう。それはおかしいと思うんだよね。私
どもは現に賃金
職員の人、一人一人に当たって聞いたのですから、ちゃんとその場で言われているのですから。
それは旭川の道北病院だけではないのですよ。どこでもそうなのですよ。そんな
施設長の個人差によって違っているということじゃないのです。そうかといって、労働組合から言われたから言っているわけでもないのです。やはり
施設として必要があって、看護婦さんの足りない中で来てもらう。そういう中で、今は直ちに公務員としての正規の身分は持たないけれ
ども、いずれはなれるんだ。現にまたなっている人もいるわけでしょう、何人も何人も。そういう希望を持たせながらやってきたのですよ。
それを今度は、今までのやり方が違っていた、あるいは庁費の使い方について会計検査院からいろいろ言われた、そこで周章ろうばいしてはたばたと慌てふためいて
改善命令だとか
改善計画を出す。その中で今あなたの言われるような言い方をするというのは、まことに私はおかしいと思う。
それは従来はそういう必要があったからそうしたのだろうということが事実だとすれば、やはり率直にお認めになる方が
職員の皆さんの納得だって得られることになる。そういうふうな言い方で突っ張られるから、
職員との間でも今度のこの処置についても信頼関係というのはできてこないのじゃないかと思って、私は心配しているのですよ。これはお答えは要りませんけれ
ども、そのことを言っておきたいと思います。
いずれにしても、今度のこの処置によって大幅な賃金
職員の削減というのがこの二月の
段階で行われようとしているわけですね。通知状も出して、一人一人について、今度あなたはさらに雇用の希望があるか、雇用ということになった場合にはあなたの給与というのはこういうようになりますよ。
これもまた私
どもの調べですけれ
ども、明らかに従来よりがたんと落ちる。平均して年間の所得で何十万も落ちる。甚だしい人になると二百万から落ちる。それで扶養手当なんかはもうもらえない。今までそれはやりくりしていたということなのでしょうけれ
ども、これはもう賃金カットというか、雇用条件の切り下げであることは当然なのですよね。
そこで、この
改善計画の中では、それぞれの
施設について、
平成七年までの間にこれだけの削減をしなさいという指針が出ているわけだけれ
ども、実際にはそういうような通知をもらって、こんなことだったらとてもやっていけない、そしてまた、
定員職員になる見通しもないというような絶望感、そしてまた、一般の民間の医療機関では看護婦さんが足りないということもあるものだから、大変たくさんの人が退職の意向を示しているということが言われていますね。
これは例えば毎日新聞の二月の十六日付ですけれ
ども、北海道でこの
段階で二百人以上の賃金
職員、その多くは看護婦さんですが、これが退職の意向を示しているということが言われていて、これは計画で出されている削減の人数よりもはるかに多い。恐らくきよう
段階でもっとふえているのではないかと思うのです。
そのために例えば旭川の道北病院などでは、大変大勢の人が退職希望を出されたので大いに慌てて、逆に今度はパートの看護婦さんの今募集に入っている、こういうことになっているのですよ。こういうことを予想されていたのですか。パートの看護婦さんを今募集するということは、それだけ多くの看護婦さんにやめられると病院の診療機関としての
体制がもたない、こういうことの反映でしょう。この辺についてはどう考えられていますか。