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関分科員 八十五条というのは何のことですか。あなた、八十一条と間違ったでしょう。(佐藤(禎)
政府委員「失礼しました、八十一条です」と呼ぶ)慌てないで答えてくださいね。
私の申し上げたいことは、創価学会は、天下の創価学会でしょう。しかも、ある
意味では公において最も力を振るってよく働いているところじゃないですか。しかし、こうして認証されている
事項が日蓮正宗と今どういう
状況にあるのですか。その教義は教義として、それを基本にしてそういう
状況に合っていますか合っていないでしょう。まずそれが
一つ。
都庁から
報告が来なくたって、あなた方だってそのくらいのことは当然
調べているでしょう。ですから、こういう
明々白々な条項が何も生かされないでいるとすれば、これは大変です。そういうときには、第八十一条の二号によって次の問題が出てきます。しかし、八十一条の二号だけじゃありませんよ。今日、創価学会の会員の皆さんと日蓮正宗の法華講の会員の皆さんとの間に起きているトラブル、ただごとじゃありません。北海道、東北、関東、関西、中部、四国、九州、中国、沖縄、全国においてこの間におけるトラブルが非常な格好であるのじゃありませんか。一々申し上げる時間はありません。本当はこの間のときは一時間ぐらいやれるかと思ったのですが、きょうは三十分にされてしまいましたから例を全部挙げるわけにはいきません。
でも、青森県の例を
一つだけ申し上げておきましょう。
これは、ついこの間ですよ。
平成五年二月十四日、青森市石江富田百番地、開米スエさんという方が法華講の講員で、ここに坪谷芳春、学会員、現職
警察官、青森市新田字扇田百八十四の五、この方が元僧侶の山本辰道氏と地元の学会員を引き連れて強引な脱講運動の案内役をしたとある。脱講運動というのは、法華講の講から抜けるという運動ですよ、そして学会に来いということです。それぞれ信仰の自由がありますよ。それは、勧めるには優しく勧めるということもあるでありましょう。しかし、抜けた人に入ってもらうために、その勧め方や訪問の仕方を見ますと大変な状態です。全国から来ている文書の中には、戸をたたく、入れないと思っても、お山の方から来たとかお寺の方から来たとかと言って、あけてみれば学会の人だ。トイレを貸してくださいと言うので、あけてみればまた学会の人だ。一日に何度も来る、また一カ月に何度も来るという。そうして、脅迫的言辞を弄している。こっちへ戻らなければ地獄へ落ちるぞ、こっちへ戻らなければ殺してやるぞと。これは何ですか。
今私は青森の例をとりました。この事実は、現職
警察官が僧侶を案内して、そうして行っているわけですよ。お帰りください、これからテレビを見なければならないのですよと言ったって、帰るものじゃない。こういうことは公序良俗に反する
行為でしょう。公序良俗に反するような
行為が公然と行われている。一体これをだれが取り締まるのですか。暴力団取締法というのがあるけれ
ども、それに似たようなことが行われているというのは人権侵害もいいところでしょう。そういう
意味からいきますと、あなた方は積極的ではない、なぜ積極的でないのか私はわからぬけれ
ども。
先ほど八十五条と言いましたけれ
ども、解散命令は八十一条です。この八十一条には、「
裁判所は、宗教法人について左の各号の一に該当する事由があると認めたときは、所轄庁、利害
関係人若しくは
検察官の請求により又は職権で、」いいですか、職権でですよ、「その解散を命ずることができる。」「一 法令に
違反して、著しく公共の福祉を害すると明らかに認められる
行為をしたこと。」これなんかは公序良俗に反することを
意味しているでしょう。今申し上げたようなことなんか、ここに該当するでしょう。一としては、「第二条に
規定する宗教団体の目的を著しく逸脱した
行為をしたこと又は一年以上にわたってその目的のための
行為をしないこと。」いいですか。この「目的」というのは何の目的ですか。宗教団体設立のときの認証を受けたときに掲げている目的でしょう。そのときに掲げているところの行事でしょう。それを一年以上にわたって行わないときには解散命令をかけるとあるのですよ。
あなたは私がここまで聞かないうちに先に解散命令の話をしましたから、解散してくれるというならいいことなんだけれ
ども、その
気持ちもないのでしょう。私だったら、これは大変な問題だから、東京都庁のことだからといって知らぬふりしないで、所轄庁であるところの文部
大臣、なるほど形式的には都庁にあるかもしれません。起きている事態というものは全国的なものです。全国的に行われているということは、これは組織的に行われていることなんでしょう。
池田大作と握手をしましょうと言って学会の皆さんや、また学会出身の政治家ともが歩いているのですよ。しかも、全部それが、お帰りください、お帰りくださいと言っても聞かない。無理やりにあけている。戸が閉まらないように足を狭めて入ってくる。一人、二人じゃない、四人も五人もですよ。一人の年いったおばあさん、あるいはひとり女で暮らしている方が、夜中に来てそういうことをする、怖くてしょうがないと言いますよ。あるいはまた、後を尾行してくる。自動車で来る、そうして今度は自動車のタイヤに穴をあけるいたずらをしていく、ガラスを破っていくなんということもある。こういうようなことを聞くにつけ、耳にするにしても、何ということだろう、文化国家
日本はどこへいったんだろうと思いますよ。
そういう点からいきますと、
警察の方にだって一一〇番の知らせや、あるいはまたそういうようなことで申し立てをしているのがたくさんあるでしょう。
警察庁なりこれを担当している方からも実態を御
報告すべきことがあったら御
報告いただきたいと思います。