○森
国務大臣 中川先生の今の御提言は、昨年私が党の仕事をしておりましたときにも、そういう
お話がございまして、大変興味深い問題だし、長期的にやはり国際化に順応させていくという
意味では大事なテーマかもしれませんね、党で少し勉強会でもやりましょうかと言っているうちに、私が党の仕事を離れてしまいまして、そのままになっておりますが、ぜひ長期的にいろいろ勉強していただくことは私は大変意義のあることだなと思っております。
今たまたまお尋ねのように、私は文部
大臣をしておりましたときに、このテーマを実は臨時教育
審議会で少し検討してほしいなと思って提言したことは事実でございます。その理由は、今申し上げたし、それから
委員からも御
指摘がありました国際化ということが非常に大事だということと、もう
一つは、やはり三学期というものは完全にやってほしいなと。みんな、受験のためにほとんど学校を離れてしまう。思うどおりの進路に行けばいいけれども、思うどおりにならなかった人は卒業式にも何となく気まずい思いで出てこないというようなことがあって、やはり学校の一番いい思い出というのは、卒業式を完全に三学期まできちっと修めるということが大事だ、こう私は思って
一つ申し上げた。それからもう
一つは、やはり進路というのは非常に大事であって、三月卒業するかと思うともうすぐ四月入学ですから、進路はもう学生
時代、在学中にやっていくということになりますから、秋の入学の方がゆっくり進路について勉強できるし、いろんなことも
考えられるだろう。できれば、奉仕活動をやったり、社会体験をやってみたりすることも、秋の進路を決めることに非常にいいのではないかというふうに思いました。
それからもう
一つ、今私の所管にも関係することでございますが、どうしても四月に会社が新年度始まりますと、結局お父さんだけが転勤地にひとりで行ってしまう。子供はその前に学校が決まっていますから変わりたくないということになると、結局、言われるように札チョン族とか東チョン族というのがあらわれてくる。これは、
宮澤内閣が目指しております生活大国からいえばほど遠い話であって、やはり家族が一緒に健全な家庭を営むということが生活大国の最も大事な柱だ、こう私は
考えますと、やはりお父さんの勤務が決まった後に、私ならば十分学校の進路について
考えられる、そんなことも当時私は理由として提言をしたわけでございます。
なかなか、いろんな
考え方があって、さまざまな
考え方があって、これは将来ともに検討していくということになりましたけれども、
一つには、今
中川委員がおっしゃいましたように、桜の花の咲くころに孫が入学するという、何となくこういう感傷的なものもやはりまだ残っておるのかなというふうな
感じがいたしますが、会計年度とあわせて、
一つのきちっとした理由はないわけでありますから、これから何といいましても国際社会と肩を並べていくという
意味では、だんだんだんだん国際的な
水準のところ、平均のところに準拠していくことの方が私はやはり望ましいのではないかなと
考えております。
どうぞこれからなお一層
中川先生御健聞いただいて、ぜひまたいろんな角度からそういう問題を
国民的に多く意見が求められるように啓蒙をなさったらいいのではないかなというふうに思います。