○草川
委員 興味を持ち、関心を持ってぜひ対応を立てていただきたいと思うわけであります。
そこで、以下の理由から佐川清氏の
証人喚問を要求をしたいと思いますので、特に
委員長初め与党の
理事の方はしっかりと聞いておっていただきたいと思うわけであります。
まず、何よりも佐川急便事件の全体像解明には、佐川急便グループのオーナーである佐川清氏の国会証言が不可欠であります。検察官調書から明らかなように、佐川清氏は暴力団に対する資金
協力を公判廷でみずから認めています。これが佐川急便グループの実は体質を物語っているのではないかと思うわけであります。金丸氏から皇民党対策を依頼された東京佐川の渡邉元社長が稲川会の石井会長に
協力を求めた背景には、このような佐川清氏の最高責任者としての姿勢が反映をしているのではないかと思うわけです。皇民党問題解明には、私は、佐川氏の証言が極めて必要になってまいります。また、当然その場では皇民党
関係を我々も持ち出して、いろいろと
証人喚問したいと思っております。
渡邉元東京佐川急便の社長を、東京拘置所に出張尋問を私どもは行いました。その出張尋問の際、渡邉被告は私の質問に対して、佐川清オーナーに相談をせずに独断でやった部分は二割程度だと私の質問に答えました。しかしその二割も、例えばセンターの増設だとか、いわゆるトラックターミナルのセンターという
意味ですが、そういう増設なんかは佐川オーナーには相談をしなかったと証言をしました。
また、法廷でも一月の二十二日、東京地裁の刑事六部の法廷でございますが、証人として、皇民党事件解決のお礼とされる六十二年十月二十九日の竹下元首相、金丸前自民党副総裁との会食の事実を、これは渡邉被告の方ですが、認め、さらに北洋産業や北東開発に対する東京佐川の債務保証や貸し付けについて、佐川前会長の同意を得ているということを証言しております。だから、佐川社長というのはかなりの部分知っているわけですよ。この東京佐川の渡邉氏が言う、実は私は独断でやったのは二割なんだ、しかもその二割というのはルーチンワークというのですか日常業務なんだということは、暗に八割の多くの点についてはオーナーが焦っておるということを言っておるわけでありますから、これは佐川清氏にここへ来ていただく大きな私は理由ではないかと思うのです。
また、東京佐川の事件に関連をして、この事件の重要な場面でしばしば登場するのは小針氏でございます。小針氏というのは福島交通の会長でございますけれども、この小針氏の名前で告訴の取り下げを要求する手紙、告訴というのは佐川オーナーが東京佐川急便の渡邉氏を告訴したのですが、それの取り下げの手紙が来たことや、また、
金丸信前自由民主党の副総裁から同様の趣旨の電話が再三かかってきておる、金丸さんから再三かかってきたということを供述をしているわけですから、この間の経緯について私は確認する必要がある。だから、金丸さんにももう一回来ていただかなきゃいけない。
どういうつもりで金丸さんは、被告人であるところの東京佐川急便の渡邉氏がオーナーから告訴された、それを取りやめる旨の電話を自由民主党の副総裁ともあろう金丸さんがやったのか。前回、小田原の市民病院で私どもも証人出張尋問をいたしましたが、病床でございます、我々も随分それなりの対応をさしていただいたわけでございますから、今はもう入院から退院されておみえになりますので、改めてこういう新しい事実についてぜひお聞きをしたいために、金丸さんにも同様の再喚問をお願いをしたいわけであります。
また、佐川清氏はグループ企業から裏金を取っていたという証言を私どもは本日ここで持ち出しました。こういうことについても佐川清氏から直接、どういう趣旨で受け取り、それをどのように配られたのか、これも聞きたいところでございます。
また、
平成四年九月十五日付の検察官調書からわかるように、佐川清氏は、入院中にもかかわらず東京地検の事情聴取に応じたわけであります。私の調査では、東京都内でも事情聴取が行われているという、こういう情報をつかんでおります。刑事局はそういう内容については一々発表をいたしませんからなかなかこれは裏がとれませんが、私どもの調査した範囲では、少なくとも一回は東京までわざわざ本人が来ているわけであります。入院加療中を理由に参議院での
証人喚問は
実現ができませんでしたけれども、東京地検の事情聴取に耐え得るわけでありますから、国会での証言は可能であります。ですから、これはぜひ
委員長、それからまた与党の
理事の方々は、私どもの
証人喚問の要求について、その要求理由が根拠薄弱だというような趣旨のことを言っておりますが、少なくともこういう事情を申し上げれば、佐川清氏の
証人喚問も私はこたえていただけると思うのであります。これはいずれ後刻
理事会でしかと
議論をしていただきたいと思うわけであります。
また、これはプライベートなことになりますから細かいことはちょっと差し控えますけれども、私用で外出をする佐川氏のいろいろな模様を証言する
関係者もおります。
それで、次に
小沢一郎氏の
証人喚問についての根拠を申し上げたいと思います。
これは昨年の十二月十一日、生原元金丸氏の秘書の
証人喚問、ここで、これも私の質問でございますけれども、金丸氏が五億円献金問題で
辞任の記者会見を、八月の二十七日でございますか、しました。その直前、
小沢一郎代議士と東京佐川の邊元社長の主任弁護士らが会合を持っていたことがこの生原証言で初めて新事実として明らかになりました。主任弁護士は赤松幸夫さんというのでしょうか。金丸氏はこの直後に行われた会見で、五億円受領の時期について邉元社長の供述と食い違う
発言を金丸さんはやられたわけであります。この会合の持つ
意味は非常に大きい。受領時期のつじつま合わせが行われた疑いがあると私はその際も
指摘をしたわけでありますが、生原氏によれば、話し合いには、
小沢一郎氏と弁護士の二人だけの話し合いが銀座のホテルで行われた、こういうことを言っておるわけでありますから、一体五億円、金丸さんがどのような形で受領したか、その時期の特定、あるいはまた
小沢一郎氏がその場で東京佐川急便の主任弁護士である赤松弁護士と会われたという内容については、これも真相究明のために極めて重要な点でございますので、ぜひ
小沢一郎氏の
証人喚問は先ほど申し上げました福島交通の小針暦二氏同様に行わなければいけないと思うわけであります。
また、今しばしば私の
発言の中にも出ておりますけれども、金丸、小針あるいはまたさらに後で申し上げます竹下さん、また八七年十月五日の東京プリンス会談で五億円問題の経緯を知る
小沢一郎さんと生原さん、
小沢さんの件については今申し上げましたが、さらに生原さんの
証人喚問をぜひ要求をしたいと思うのですが、
委員長、しかとこの私の要求を取り上げていただきたいと思いますが、どうでしょう。