○小平
委員 この農振
地域の除外というのは、今まで
農業委員会の方でそういうことをきちんと適切な管理、指示をしてまいりましたけれ
ども、その施設をつくる側、いわゆる金主ですね、あるいは自治体等の意向でもって進められるということが実際上往々にしてありましたので、私は、特に土地
条件の悪いところにおいては、そういう適切なる助言なり指導が必要だと思います。
時間もありませんので、最後に
機械化促進法
改正案について質問いたしますが、私は、この
法案は基本的には賛成をいたします。
御承知のように、機械というのは、確かに
農業の合理化、そして三K職場の最たるものであります
農業においては、労力の省力化という
意味においては大事なことでございます。振り返ってみましても、ついこの間まで
農家の
皆さんは、とにかく泥んこになって、米で言うならば種まきから田
植えから稲刈りまで本当の手作業でやってきました。しかし、今日、よい機械も開発されて、トラクターでの作業がもう当たり前になってきました。これは稲作に限らず、畑作や、あるいは園芸果樹、そういう施設型
農業でも
機械化が進んできております。このことは本当に大きな前進であると思います。同じ
意味で言うと、テレビや自動車、これらも戦後ずっと歴史の中で普及して、非常に今こういう文明を我々が謳歌していますね。
でも、私は、
農業機械というのはテレビや自動車と違って、いわゆる生産というか採算を度外視しては
機械化は進められないと思います。そこのところが大きな問題ではないかと思います。言うならば、新しい機械が出ると、やはりメーカーはそれに対して大いに宣伝をして買ってもらおうとする、また
農家の
皆さんも、どうしても物が出ると欲しくなる、これがいわゆる
機械化貧乏なんというようなことになってきたわけです。
私はそんなことを思うときに、
価格政策、これは今
農業政策の中で一番欠落している問題だと思うのですけれ
ども、春の乳価、
畜産価格から始まって麦価、米価、そして畑三品、いろいろありますが、まず据え置きか引き下げ、近年上がるということは皆無でありますね。しかし、御承知のように諸物価は毎年確実に上がっていっている。と同時に、機械も上がっている。その中で、機械費の償還というものが
農家の大きな負担となっている。そういうところが私は大きな問題だと思います。
そこで、こういうことについて、今回は特に需要の少ない
農業機械については政府は保護助成を与えてその開発に努める、そういう趣旨のことは伺っておりますけれ
ども、もっとこの中において、買わないで使える方法ですとか、あるいは特に県レベルでは、機械公社等ではオペレーターつきの機械銀行方式等は既にやっておるようでありますけれ
ども、
農業機械のレンタル、これなんかももう少し進めていくことも一方法ではないかと思います。
そんなことを考えますと、この
法律は、機械の開発実用化という、いわば
機械化の入り口については確かに具体的に
明記しております。しかし問題は、それを使う場面、いわゆる出口について、これについては、今私が幾つか申しましたけれ
ども、どう進めていくかということについては全然私に明快に見えてきておりません。これらについて、このことは私は大事なことではないかと思います。こんなことを含めて、局長、どのようなお考えで進めていくのか、ひとつお考えをお聞きしておきたいと思います。