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有川委員 今国会を取り巻く情勢、国民の世論が非常に厳しくなって大きな
課題になっておるのは、金丸信のあの脱税事件だと思うのです。あってはならないような事件が政治の中枢部で行われておった。今からまた明らかになるだろうけれ
ども、九百箱の段ボール箱の中から、一人や二人でないという報道もされておる。
私はそうしたことなど考えるに、
漁協の
合併をして力をつけるんだけれ
ども、その力をつけた
漁協が、
漁民とのパイプがガラス張りで通じながら、本当に信頼がおける
体制をどうつくるか、チェック機構をどうつくるか、こういうことを基礎から
積み上げながら
合併という
充実したものに
発展させる、このことが極めて大事だと思う。マンモスになってからそのうみの部分、弱点を直そうとしてもなかなか困難でしょう。
積み上げる段階でそうした基礎づくりをどうしてもこの際
努力してつくり上げる、信頼性の高い
漁協をつくる、こういう構えを強く要請をしておきたいと思います。
次に移りますが、欠損
組合が平成二年度で
全国漁協のうち二三・四%あるというふうに言われております。これらも
合併を阻害する大きな要因ではないでしょうか。これらはどこに欠陥があるのか。
経営不振だけではなくて監査
指導体制が極めて不十分である、そういうことではないでしょうか。小さな
漁協では監査がしっかりできない、名目だけの監査人を決めておく程度の
組合も多く、
内部の自主監査どころではない
状況もたくさんございます。
検査体制、監査
体制についてどこまで実効あるものにされようとしておるのか。
積み上げの問題としてもいいわけでありますが、お答えください。
また、常勤
組合長のいない
漁協がたくさんございます。これでは
意欲的、
計画的な
漁協強化、
組合員の利益増進を図ることができないのではないでしょうか。非常勤ではどうしても
漁協の
振興発展のために頑張ろうという条件が生まれないというふうに
心配をされます。また、こうしたところにも不祥事を生み出す温床もあるように思えてなりません。
漁協の
規模拡大が進めば財政力もついて全部の問題も解決するでしょうけれ
ども、現在では
合併を阻害する要因であるわけでありまして、
漁協本来の
役割の遂行にも支障が生ずる。こういうことを考えますと、
漁協の
経営改善と財務
状況の改善のために、その
施策のあり方についてもどうすればいいのか。これは卵が先か鶏が先かという問題がありますが、当面するのは専従の常勤
理事長がいないという
問題等もあるわけでありますから、その辺の考え方を基本的に明らかにしていただきたいと思います。