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佐藤(
敬治)
委員 それこそ
UNTACじゃないけれどもあんたに聞いてもしようがないかもしれないけれども、あなた、今とんでもないことを言った。
UNTACというのはただ
小銃だとかじゃなくてもっと重装備していると言ったね。
UNTACが重装備して
向こうと
対抗してやったら、
カンボジア和平も何もすっ飛んでしまうじゃないの。
日本の
自衛隊が行っている、今ざんごうを築いたり
土のうを築いたりしてやっているけれども、もし
ポル・ポト派が攻めてきて、
カンボジアの人間が攻めてきて、それを一発でも撃って一人でも殺してみなさい。この間の第二次大戦の
日本人がそこら辺に進攻した、それの傷がまだいえないうちに
日本の
自衛隊が行って
カンボジア人を殺したなんと言ったら一体どうなります。大変な問題になるのですよ、これは。非常に危険な
状態に今陥っていると思います。
ちょうどこの前の
PKO問題の
国会のとき我々が、一遍出ていけば危険になっても撤収できないだろう、そういうときどうするかということを随分やりましたけれども、
政府は、もう一貫して大丈夫だと。これは代表的なあれがありますが、平和が回復された場合にしか
PKOは開始されない、
停戦合意が破られれば
業務を中断して撤収する、
死傷者が出るはずがない、こういうことを一貫して言っているのですよ。
しかし、今の
状況を見なさい。全く反対じゃないですか。出てきたけれども、勝手に撤収する、いつでも撤収すると盛んに言ったけれども、撤収されない。
日本だけ逃げてくるわけにはいかない、しかし、いれば大変危険な
状態になる、引くもできなければ行くもできない、何ともならない
状態に、今
ジレンマに陥っているのです。一体これをどういうふうにして安全に、しかも
カンボジアの
選挙を、静かに正当な
選挙をやらせるか。
UNTACがやる、
UNTACがやるというんじゃなくて、
現実に人が行っているのですから、そしてしかも
生命が危機にさらされている、そういうときに、あなた、そのぐらいの
程度で安全を守る、安全を守ると言ったって何も安全を守れないことは今暴露したでしょう。
政府は安全を守る、安全を守ると盛んに言っているけれども、あなたの言うことを聞いていると安全なんか全然守れませんよ、これは。
UNTACがじゃ引き揚げようと言ったときはもう手おくれになっているかもしれないのですよ。
どういうふうにしてこの
ジレンマを解決していくのか、非常に難しい問題ですよ、これは。一歩時期を誤れば全部やられるかもしれない。そういう危険な
状態にあるのに、まだ安全だ、
パリ協定が守られている。
パリ協定が守られていればこんなことはないのですよ。
武装衝突なんかあり得るはずがない、あなた方が言っているとおり、
政府が言っているとおり。
停戦合意が破られれば
業務を中断して撤収するとちゃん言っているのですよ。
停戦合意もまだ破られてない、これはまさに強弁ですよ。
片っ方は攻めてきて対
戦車砲で
UNTACの兵隊をやっているし、
日本のボランティアも殺されているし、
現実に危険を感じて
自衛隊がざんごうを掘っている、
土のうを積んで、それに
対抗しようとしているんですよ。
向こうは対
戦車砲まで使っている。
迫撃砲まで使ってきている。こういうような
状態のとき、これはどこかで決断しないととんでもないことになるのじゃないか、こう思います。
あなたに幾ら聞いても、どうも余り
責任持ってないようだから、同じことを蓄音機みたいにしゃべっているからやめますが、ちょっと
自治大臣にお聞きします。
政府の
要請を受けて
カンボジアの
選挙監視要員として
自治体職員から
派遣することになっていましたね。あれはどういうふうになっていますか。だれか、
大臣でなくてもいいから
説明してください。