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沢田委員 本件はちょうど二十年になりますか、
日本の
米作に対するある
意味における警鐘を鳴らしながら、また農民の皆さんの協力を仰いできた、こういう経緯であります。本来ならば、今日の時点からいえば本格的な議論があってしかるべきだと思うのでありますが、それは
農林委員会という所管がありますために、
大蔵委員会としてはやや遠慮しているんだろうと思いますが、もっと遠慮しないで、やはりどの
委員会でも堂々と、国の浮沈にかかわる問題でありますから、やっていくことが望ましいと一言つけ加えておきたいと思います。
今までも、私もずっと
農林関係、言ってきました。私は、
提案を申し上げるのですが、いろいろ世界の動きも微妙であります。といって、私も
食管制度を今直ちに撤廃しろ、米の
自由化賛成という
意味ではありません。しかし、だからといって今の
府県別みたいな
単位でやっているという情勢にはない。
あえて
農林の方に来ていただきましたけれども、今日の
米作の
状況から見れば、例えば箱根から北海道まで含めて、ひとつ米の
需給、また
国民がどういう米を選択をしていくか、そういう
エリアの中での
需給関係を
考えでみたらどうか。あるいは名古屋、大阪、それから岡山であるとか神戸であるとか、山口もあるし、多くの
消費地を持っていますから、それを四国を含めて
関西ブロックでひとつそれぞれ協議して、どれが一番
国民のニーズに合っていくのか。それから、
九州はやや別になって申しわけないのですけれども、
九州、沖縄を含めてこれも一
ブロックにしながら、その
エリアの中で
需給体制を
考えてみる、こういうことを進めてみたらどうかという実は
提案をしたいわけであります。
そのことが何かといえば、今のままでは、もし万一のような
状況、明治維新のような場合に対応することが間に合わなくなってしまう、こういうこともありますから、自衛隊もできたのはそういう
意味だと思うのです。だから、いろいろな場合を想定しで
農業の問題もいわゆる変革を
考えでいかなくちゃならぬ。やはりこれだけでも五年や六年かかるだろうと思うのです、もしそういうふうな
制度にしてみても。ですから、これも
一つの例示でありますが、そういう
意味で
試行錯誤は覚悟しながらやっていくことが必要なのではないかということを言いたいのであります。その点はひとつ御答弁をいただきたいと思います。
それからもう
一つは、特に
農林の
関係で、いわゆる
農業排水が
都市排水になってくる、そしてその後は
準用河川になってしまう、
準用河川になったときにはもう何も
予算がついてこない。ですから、今は
地方交付税では
人頭割なんですね。
人頭割で
準用河川を直していくなんで、道路にあれだけ立派な
予算がつくけれども、
河川には全然ついていかない。これでは不都合だし、
環境整備もできません。ですから、その点は
準用河川にも延長ありというような
交付税の
予算の
割り当でを
考えていくべき時期に来ているのではないかという
意味で、これは
自治省の方に
お答えをいただきます。
最後に、総括的に
大臣から、この米の問題も含めて、
試行錯誤はあるだろうけれども、いろいろな角度で
日本の
国民の生命を守っていく、
主食を守っていく、そういう
立場で検討していくべき時期じゃないかという
立場で
お答えをいただきたいと思います。
質問は大体四分ぐらいで終わっているはずでありますが、あと御回答いただいて、つけ加えるようになったらまたお許しをいただきたいと思います。お願いします。