○鈴木(喜)
委員 鈴木喜久子でございます。
午前中に
発言ができなくて、やっと今番が回ってまいりました。大部分その間に私の言いたいことを諸先生方が言われたので、だんだんなくなりましたけれ
ども、少し残っている部分を、
意見を言わせていただきたいと思います。
先ほど
一括処理について木島
委員の方からの
お話がありましたけれ
ども、
一括処理というものについては、私はもっと積極的な
意味というものを持って考えていきたいと思うし、積極的な
意味があるというふうに思っているんです。ただ単に小
選挙区をやりたいがために、あとのものと引きかえに、それをセットにして出したんだというふうなとらえ方ではなくて、
制度疲労という言葉で一口に言われますけれ
ども、その
制度疲労の中身ということについて考えてみると、いろいろな中身があるわけですけれ
ども、これまでにもたくさんの、今回もあります
政治のスキャンダル、いっぱいあったスキャンダルのときには、いろいろな形での
腐敗防止の
制度というものはそれなりに、不完全ではあっても
幾つか前進をしてきたはずなんですけれ
ども、それがあってもあってもやはりスキャンダルが後を絶たない。一体これは何なんだろうかということ。で、これはもちろん
制度を、もっともっと厳しい法律をつくっていくことももちろんだけれ
ども、そのほかにも何か原因があるんじゃないかというところが、
制度疲労という言葉の出てきた初めの問題じゃないかというふうに思っているんですね。
その中でも一番あるのは、問題の起こった
議員が、何回も同じ土地で、やはりそこからまた、みそぎと称してそこでもう一回でも何回でも当選してきてしまう。そこで
選挙民の意識がどうだこうだと言っても、中
選挙区制である限りは、それは割と論理必然的にその方々が当選されてくる
可能性というのはぬぐい去ることができない部分がある。これが、もしも小
選挙区というふうになった場合には、
国民の審判の意思というものは極めて鮮明に出てくるということがあるので、私はその点で、こういうこともあってしかるべきだし、
腐敗防止ということをすると同時にその
選挙区の
制度も変えない限りは、この
腐敗防止法のしっかりしたものの補完というか後づけができないのではないかというふうに思って、
一括処理というものはやはりどうしても必要不可欠な、不可分のものであろうというふうにとらえて、一生懸命そのことを言いながら私なりに頑張っているわけでございます。この点については、これは
意見ですから、
質問ということではありませんけれ
ども、もし私の考えが間違っているようであれば、どちらかからお知らせいただきたいというふうに思います。
それと同時に、私は
二つぐらい聞きたいと思います。
きのうのテレビのインタビューでも
国民の声というのが、マイクを突きつけられて言っておられる人たちの声が出ましたけれ
ども、
政治不信とかいうこと、一般的な問題じゃなくて、今度のこの
改革に関しても非常に絶望感というか不信感を持っていて、どうせできないんじゃないんですか何もならないんじゃないんですか、これもみんな茶番なんじゃないんですか、こういった
発言が相次いで出ていたように思います。こういうことがあるからこそ、こうした、今回午前中の非常に白熱した御
議論を
国民の前に示して、そうして本当に本気でやっているんだよということがわかるようにしていただけるという、こういった画期的な
討議の方法をとっていただいたということ、それから、
委員長からも特別の御
発言があって、ガラス張りでやりましょうという
決意を示していただいたことは、本当に私はうれしいことだと思って、ありがたいというふうに思いますけれ
ども、
国民の目から見たときに、これから先が問題だと思うのです。
先ほどの詰めの問題に入ったときに、
理事会なりでの詰めの問題というふうになると思いますけれ
ども、そこでの
議論というものが、これがまた余り
国民の目にさらされていないと、またそこで裏だの何だのがあったのではなかろうかというような目で見られる、その中の
討議の様子というものが見えないというのは、非常に困ったことだと思います。
先ほど石井
委員の
発言など、ああいった
発言が見えるような場所、それの応酬が
国民の目の前に見える場所をぜひ
確保していただきたいと思いますが、これは各党の
理事の方々に、こうした場面というものを余り全部、いや、こういう場面はやはり
政治だから裏があるんだよとか水面下の動きがあるんだよ、こういうところは素人にわからないんだよ、こういうような
発言ではなくて、やはりどこまでも明らかにしていってそれを見せるということが今度の
改革の
一つの、何というかみんなの期待感を少しでもそこに持っていっていただくということの大きな
意味合いになるんじゃないかと思います。
それから、これはもう今ここでは歩み寄ろうというようなことが午前中の
討議の中では私にはひしひしと感じられたので余り言う必要もありませんけれ
ども、
自民党の
提案者の方に
一つだけ伺いたいと思います。
単純小
選挙区という、この小
選挙区というものがなぜ
政党と
政策中心ということに結びつくのか。私の考えでは、比例は、
政党、
政策というものをがんがん言って余り個人の顔が見えませんから、それはそういった中心ということと結びつく
議論だと思うのですが、単純小
選挙区というのは、それぞれの
選挙区にそれぞれの人が一人立って、いろいろ言うわけです。もちろん、党のことも
政策も言うわけですけれ
ども、やはりそこでは個人の顔が非常によく見えてしまう。個人の顔を見せるということに
一つのメリットのある
制度だと思うのですが、これがなぜ
政党、
政策中心ということなのか。ちょっとそのことに利するとは私には思えなかったので、簡単で結構です、もうそこは飛び出していただいている
議論ですから余り要らないとは思いますけれ
ども、一言、疑問を解消させていただきたいと思います。