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和田(一)
委員 皆さん、連日御苦労さまでございます。私、初めて質問をさせていただきますので、重複する点はお許しをいただきたいと思います。
この
国会で
最大の
政治課題として
政治改革が、
国民にとりましても非常に注目の中で
審議をされております。
選挙法というものを考えますと、どの
政党にも、だれにも一〇〇%よろしいというものはなかなかないという
議論はもう尽くされていると思います。
自民党さんの実とそれから社公の皆さんの案と両案が出まして、連日
審議が行われております。そういうのを聞いておりまして、
国民にも、なかなか大変な仕事であると、同時に、
合意点を見つけてどちらかに結論をつけるということは非常に困難な
状態だなと、こういうこともだんだんわかりつつあるのではないかと思うのです。しかしながら、今冒頭申し上げたように、この
国会での
最大課題として、何とかこの
政治改革をなし遂げていきたい、それをまた
期待している
国民の
期待というものは非常に大きい、こう私は思っております。
一長一短それぞれある中で、どうやってその
国民の
期待にこたえていくか、これは非常に大変な仕事でございます。しかし、
議論し尽くしたけれども、結局両案が出ていてだめであったということはもう通用しない。何とか
合意点を見つけて
政治改革の実に第一歩を踏み出していくということをこの
国会は使命として与えられているなと、私どももそう考えておるわけでございます。
それで、きょうは
自民党御提案の分についての
審議でございますけれども、先ほど来拝聴しておりまして、両案が出て、これだけ真剣に
議論が交わされて、非常に活発に、
国民にとってもわかりやすい形での今度は
審議の形になりました。そういう中で、先ほども御質問で、一体どうして一致点を見つけていったらいいんだ、こういうお話になってまいりました。水と油なのか、こういうお話でございました。いや、共通項はあるというお話と、それから、いや、水と油であるという
見解と、いや、乳剤によってまざらないはずのものもまざるんだという大変わかりやすいお話も出てまいりました。私は、そういう意味では、やはりこの論議が実りないものに終わらないようにしていかなければなるまいなと、こういう思いを強く持っておるわけでございます。
そういう思いの中で、まず初めにお伺いしたいと思うのですが、最近の投票、
選挙、きのうも実は二つばかり
新聞に出ておりました。きのうはどこでしたか、名古屋の市長
選挙と、それから青森でございました。いずれも一人の首長を選ぶという
選挙でしたが、非常に投票率が低いんですね。私は、
選挙というものが
国民の
政治へ参加の唯一の機会だ、こう思いますね。そのせっかくの権利を皆さんが行使すべきなんですけれども、するかしないかは投票率で出てきます。その投票率が余りよくない、決して高いものではない。棄権率は高い、こういうことでございます。これは一体、
政治改革をして
選挙法を改めていくという中で、どういう視点でこれをとらえたらいいのか。何とか投票に行かない
人たちを参加させていく、そういう魅力ある
選挙法というのはないだろうか。これもやはり考えておかなきゃいけないんじゃないかと思うのですね。
私、埼玉ですけれども、埼玉で参議院の補欠
選挙がございました。これは
平成三年の六月でしたけれども、その前に神奈川かどこかでありました史上最低の投票率と言われていた投票率をさらに下回った。何と一七・八%。私は自分が埼玉にいるだけに、もうこれは何とかして
選挙というものに対する
国民の関心をもっと惹起しなけりゃいけないし、参加したいという
意欲を持たせるような
制度を何か工夫していかなきゃいけないな、こういう感じを今強く持っているのですが、
選挙におけるこの投票率の低さをどう御認識していただいているか、そういうことを視点の中に入れてこの
選挙法を直していこうというときにはどういう手法をとったらいいとお考えか、この点についてお伺いしたいと思うのです。