○吉井(光)
委員 次は、せんだって私たち公明党の山口県本部といたしまして、県下のホームヘルパーのアンケート調査を行いました。いろいろな問題点が出てきたわけでございますが、詳しいことにつきましてはまた後日、時間がありましたら
お尋ねをしたいと思います。
そこで、ホームヘルパーの処遇の改善についてでございますが、
平成四
年度に常勤ヘルパーの手当額について大幅な改善がなされました。二百十八万円に百万円の加算。ところが、
平成五
年度の予算を見ますと、これがベースアップの
対象になっていません。恐らく百万円のアップは特別加算であるから、ベースアップの
対象にならないということだと思いますが、私は、今後
ゴールドプランを進める上でも、また
高齢化社会の最重要
課題と言われるマンパワーの
確保を考えましても、ヘルパーの処遇が最優先されるべきではないかと思うのです。したがって、この処遇が不安定であればなかなか人は集まらない、私はこれは当然だろうと思います。
現在、各
市町村におきましては、このヘルパーの給料表が
平成四
年度ごろより明確にされつつある傾向にはあるわけですが、決して十分とは言えません。すなわち、国公行(1)のところ、また行(2)並みのところ、さらには社協独自の給料表というふうに処遇の差が見られるわけでございます。確かにホームヘルプ
サービスは
市町村を
実施主体として
実施されるわけでございますが、国の
制度として、今後の
老人保健福祉計画においてもその
事業量等の目安を国が示しているものでありまして、したがって、
市町村の取り組みを待つのではなくして、やはり国
レベルにおいてヘルパーや
福祉職員の処遇体系も確立されるべきであると私は思います。
〔山口(俊)
委員長代理退席、
委員長着席〕
また、健康診断に対しましても、ホームヘルパーの皆さんは実際そういう家庭に行っていろいろ作業をするわけでございますから、ぜひとも健康診断をしたい、そういう希望が非常に高いわけでございますが、これに対しても国庫補助
制度の導入はできないのか。
次に、活動用車両についてでありますが、
地方では自転車を
活用するか、それとも中には定期バスを利用していらっしゃる方も随分いらっしゃいます。最近では日用品の買い物まで要求をされる。こうなりますと自転車ではどうにもならない。したがって、
地域や
対象世帯によって、その移動手段を見ましても、常勤、非常勤ともに約半数のヘルパーがいわゆる軽四輪等の自動車を
活用しております。住宅密集地ならともかく、
地方へ行きますと、
地域の実情からして、どうしてもこの活動用の自動車は必需品と言えます。
特にマイカーを利用している例もかなりあるわけでございますが、非常勤ヘルパーでは約半数の人が
活用しているのが実態でございます。雨天の訪問活動、さらには多様な
ニーズに対応するための夜間の訪問活動や、また臨時の訪問活動等が今後も当然想定されることからしても、この活動用車両の
整備は緊急な
課題と言えると私は思います。
また、訪問活動を主体とするヘルパーにとりまして、この自動車は、中で衣がえをする、着がえをする等の準備場所としても
活用できる、こういったこともございますが、いわゆるホームヘルプ
サービスカーとして、
地域へPR活動も兼ねた導入を進めるべきだと思います。車にホームヘルプ
サービスカーとかそういったものを書いて走れば、ヘルパーに対しての
認識も非常に変わってくるし、PR効果も非常に出てくるんじゃないかと私は思います。
厚生省では、
平成三年ごろより
在宅福祉サービス推進等
事業を設けられたわけでございます。これは御承知のように
市町村に十分の十、すなわち
市町村では何に使ってもよろしい、こういう
性格のものでございますが、この
事業が現在はどうなっているのか、効果を上げているのかどうか。私は、この
事業で活動用車両の補助はできないのか、このように考えるわけでございますが、いかがでございますか。