○永井
委員 毎回毎回同じようなことになるのですが、
交通安全運動も実施しているし、今言われたように啓蒙
活動もされているし、あるいは
運転者教育についてもより
充実させてきた、むなしくなるのですね。
大臣、そう思いませんか。本当にむなしくなるのですね。私は
交通委員会に十四年いるのですよ。その間ずっと同じようなことを繰り返してきて、もう
質問するのも本当に自分自身でじくじたるものがあるのです。それだけに、今の公安
委員長の決意というものが文字どおり実際の
効果あらしめるように、生かし切るように、具体的に
行政の末端まで取り組んでほしい、このことを冒頭にひとつ
お願いを申し上げておきたいと思います。
その次に、今
大臣も言われましたけれ
ども、違法駐車の問題、今度の法案の
改正にも出ておりますけれ
ども、前回の
改正で、私は議事録を調べてみた。私の
質問について議事録を調べてみましたら、前回の
改正で違法駐車を一掃する
効果が期待できると、私に対する答弁で
警察庁は答弁しているのですね。しかし、依然としてこの違法駐車はなくなっていない、だから今度の
改正になったのでしょうけれ
ども。
警視庁の
調査というのがございまして、違法駐車だけではありません、これは
道路整備が追いついていないとか車がふえ過ぎたとかいろいろなことがありますけれ
ども、この警視庁の
調査でも、違法駐車を含む
交通渋滞に伴う
経済的損失というものをはじき出しています。一日に十億五千五百万円だというのですね。
年間で三千二百八十億円と試算しています。もちろんこれは、今申し上げたように違法駐車だけではなくて、
道路整備が車の増加に追いつかないという慢性的渋滞が大きなウエートを占めているということは明らかでありますけれ
ども、しかしいつも言うことですが、高輪の宿舎から国会へ来る
道路、まずほとんど一車線ふさがっていますよ。何回言ってもこれは直らない。違法駐車でふさがっています。片道四車線あるのですね。溜池のところまでは片道三車線です。そのうち一車線が間違いなくふさがっているのだから、これじゃ
道路の
効果がないですよね。なぜ四車線にしたのか、なぜ三車線にしているのか、そういう
効果がないと思うのですが、そういうことも私は大きな原因の
一つだと思います。
しかも今申し上げた
数字は、これは東京都だけなんですね。ここにその資料がございます。その
数字は東京都だけですから、
全国的にこれを試算すると膨大な
損失になると私は思うのです。新聞記事もそのことを取り上げておりますが、想像を絶するような
数字になるでしょうね。そうすると、
駐車違反対策だけではなくて、例えば右折レーンにもっと工夫を凝らすとか、この前も
委員会でどなたか同僚議員から出ておりましたけれ
ども、右折のための矢印の信号をもっとふやすとか。
これは体験なんですけれ
ども、具体的なことを言ってごめんなさい。溜池から行って六本木へ曲がる道がありますね。あそこで私は六本木に曲がるときがちょこちょこあるのですが、あそこに右折レーンがつくってありまして、右折レーンに待っております。そうすると、赤信号になって右折の矢印が出るのですね。ところが相手側の車線は、これは運転者の心もあるんだろうけれ
ども、黄信号そして赤信号になった直後も何台か突っ走っできます。そうすると、危なくて右折できない。そのうちに矢印が消えてしまうのです。だから、短い時間ですから、大体平均して右折の矢印一回で一両行けたらいいところでしょう。そういう状態がますますこの渋滞に輪をかける。渋滞するから無理してでも、赤信号を突っ走ってでも次の信号のところまで走ろうかということになっていく。そう
考えると、そういう
道路改善も重要だと私は
考えるのですが、これは
道路管理者である建設省の仕事でしょうけれ
ども、これは公安
委員長としてどうお
考えになりますか。