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貴志委員 問題は、あれ、なぜあの人があのクラスだのに私はこういうところにおるんだろうかという、そういうこともいろいろあるわけですし、この公開にしないというところが政治家が介在をする一つの
部分、陰の
部分となっておるということも先刻御承知のとおりだと思うんです。まあランクが下のCの者がAクラスの
指名の仲間入りは絶対できない、Bの上の場合にはそういうこともあるかもしれませんけれ
ども、とにかくそのランクづけというのがまず
仕事を
指名をされるためには一つの大きな関所である、ハードルであるということはだれでもわかっておることです。
この
部分の透明性をどうするかということ、あるいはその政治家のみならず官僚の先輩やとか、そういう関連のところからの働きかけによって、ランクづけなどについてもただ単なる計算だけでは済まない。点数についても、例えば
技術力の大きなところは、もう一定
基準以上の大きなところは別でありますけれ
ども、小さなところではコンピューター
処理をしないといろいろ問題を起こすようなことがたくさんあるんじゃないかなというふうなことも思われるわけです。そういったことを、まあ
事務的にもいわゆる
書類審査だけであるというそういう
方法と、それから、このランクづけに対して政治家たちも介入できるようなことになっているというふうなことについての防止策というものを
考えておかなければ、その問題をやっぱり引きずったままになるということをこの場合はまず
指摘をいたしまして、次に
指名の問題について申し上げてみたいと思います。
我々が耳にしたりいろんな
資料によってわかりますことは、この
指名競争入札の
指名に入るか入らないかということがもう極めて重要な問題になってくるわけでありまして、その限りにおいては、
指名から漏れないような、また不
利益な扱いをされないようにするためにいろいろな働きかけが必要になってくる、こういうことが今回の不正献金問題に、どうやらこの
部分に問題の中心があるように思われるわけです。
そこで具体的に、まあ
事務的に見ますと、
指名をするときに担当者が原案をつくり、それをずっと上げていって最後には
指名委員会とかそういうふうなところにかけられていくわけでございますけれ
ども、すんなりと係で単純に決めたものが上まで行って決まる場合と、そうではなしに、上まで行くまでの間に何遍も差し戻しをされて戻ってくる場合といろいろなケースがあるというんですね、それは、だれかから働きかけがあって
事務的な面だけでは見られないということで、場合によっては、
指名の
業者が当初予定していた
業者よりもかなりたくさんふえていくという場合だってあり得る。
そういうふうな経路をみてまいりますと、この
部分の問題を透明化をさせておかないと、どこかではっきりさせておかないと、これは、いつまでたってもこの温床はなくならぬ、こう思うわけでありますけれ
ども、この間うちからの論議を聞いておっても、どうやらこの
指名競争入札の
指名をするという権限については、いささかも
建設省当局もこれに対して、さっきの技術の問題は加味するということは別にいたしまして、
指名をするという権限の問題については、これはもう何らかのチェック機関を設けるとか、もう一つ透明性を上げるとか、そういうふうなことについて、今具体的な
考え方を持っているのかいないのか、ぜひ聞きたいと思います。