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薮仲委員 大臣、そして
局長、同じような趣旨で御
答弁いただきました。私は、
車社会がだめだとか、車が通れないことがいいことだというような野蛮なことを決して申しているわけでございませんで、今
局長もいろいろと御苦心のある御
努力の様子をお話しくださいましたように、今あるこの
車社会を一挙に変えようといっても、戦後社会の中で築かれた
道路でございますから、一遍にはいかないまでも、どうか今のような思想で、一本一本の
道路に人が歩きやすい、人が安全である、歩くという本来の
道路の機能に十分こたえられるような
道路を、この五計の中で一歩でも二歩でも進めていただきたい、心からこのことをお願いをいたしておきます。
そこで、きょうはちょっと具体的に
大臣、
局長にお願いをいたしておきたいわけでございますが、今も
局長から通学路の総点検、先日も我が党の荒木さんが参議院の予算
委員会で
質問したとき、その趣旨の御
答弁がありまして、私は、大変に好ましい。やはり子供の目の高さから通学路を点検していただくということは、我々にとって大変安心できることですから、
日本じゅうのお母様方、もちろん父兄を含めて大変喜んだことだろうと、私はその
努力を喜んでおる一人でございます。
ただし、私はもう少し具体的に何とかしてよということを申し上げたいのは、もう総点検どころか、具体的に困っているという悲鳴が上がっているところも、これは
局長御
承知のように、先日
テレビでもやりました。
これは持ってくるのもいかがかと思ってあれでございますけれ
ども、週刊文春の三月二十五日号に「こんな通学路があるか!」という中の日光御成街道が出ておりました。これは見出しを見ても、私も
テレビを見ておりました。本当に大変だな。「車と壁のわずかな隙間が通学路 死と背中合わせのミクロの決死隊」というような見出しが出ていて、これは恐らく
大臣も
局長もやりきれないような思いで見ておられたと思うのです。
私はこの中で何が一番残念に思ったかというと、これは
行政の方が、
テレビの編集もありますから、決してその方がどうということで申し上げるのではなくて、この解決の手段がありませんというような御
発言が収録されておりました。私は、
大臣と
局長がそんなことは断じてないと言ってくださると思うのです。確かに、
車社会ですから、この五計の中で
道路をつくっていくことは大事なことだと思うのです。しかし私は、必ず
大臣や
局長は、人の通る道だって立派な
道路行政だ、もしも車の走る道も拡幅できないのだったら、子供たちが通るその小さな道をつくることぐらいできるぞ、恐らくこう言ってくださるんじゃなかろうかと
期待をしてこの
質問をしているわけでございまして、できないと言われると、多くの
国民は非常に残念な思いに駆られると思いますので、きょうは
道路局長の、この解決をどうするのか。きょう、あすにということではございませんが、この五計の中でやはり子供たちに、その
地域の人にきちんと希望の持てるような解決の方途をつくっていただくということは私あってほしいと思うのです。
これは御成街道だけじゃございませんで、地元のことを言って恐縮でございますが、これは私が当選したときですから十六年ぐらい前になりますけれ
ども、そのときからの――これ、
委員長、後で
大臣と
局長に……。
これは静岡と清水のちょうど中間の平山草薙停車場線という
県道です。これもこのように、子供たちがもうグリップが車に当たるんですね。こういうところを拡幅してほしい。七メーターちょっとぐらいの
道路でございます。ここに一号線と前後から車が入ってきて、この渋滞は大変な状態になるわけでございます。これも十数年間解決できなくてここに来ている。昨日も市
会議員の方から私にあったのですが、ここで一番残念に思ったのは何か。これはこういうことが書いてあるのです。「県当局の担当者が異動するとこの
事業がそこでストップします。」これは私、非常に残念だと思うのです。
これが民間の
企業だったら、その
事業ができないような担当者は、昇給も昇格も、そこで人生終わるかもしれない。しかし、二年たったらかわるのだということで次の人がやるだろう。しかし十数年変わってないということは、これは非常に残念であって、やはり私はきょう
局長にお願いしたいのは、その町にこの通学路とか何とかしてくれないのというようなやりきれない交通のボトルネックがあるわけです。ここは解決のめどは何とかつけていこう。腰を据えて、もう逃げないで、ここは反対している人はわずか四人ですから、やはりこれもいろいろ問題は、私がここで言うよりも
局長の方が御
承知のとおりでございまして、ちょっとした
行政マンの
発言が反対者の反対を駆り立てているわけです。
だから私は、こういうことをこの五年の中で、きちんと通学路を解決するし、その町でこれは一号線と北街道との本当のアクセスで通じないと非常に困るわけです。ちょっと広げて右折の車だまりができればすっと流れるなというのは、だれもがわかるのですが、ただそれだけのことができないで十数年、もう私が、その前からですから二十年ぐらいたっていると思うのです。こういうようなところを、ボトルネックを解決するということも、私はぜひとも
局長のかたい
決意として、その町で困っているところは解決のめどはつけるぞ、こういう御
決意をお伺いしたいわけでございますが、いかがでございましょう。